深い森の奥
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正月明けに初詣に行きおみくじを引きました。
結果は
「大吉」!!
書いてある文章を読むと、
「今年は予想もしていなかった方面から、素晴らしい出来事が訪れるでしょう。」
と、書いてありました。
今年、私の元にやってきた年賀状。
そんなに枚数はありませんが、その中の1枚が記念切手の
当選!!(*゚∀゚)=3
どこから来たのだろうと差出人をを見たら、
熊野速玉大社
からの年賀状。
ずいぶん前に、形代
(かたしろ)を奉納した時に住所と氏名を書いたので、それ以来年賀状が来ます。
(かたしろ = 紙を人の形に切り抜いたものに、自分の罪や穢を移して、お祓いしてもらいます。)
全く予想もしていなかった方面からの、素晴らしいプレゼントでした。\(^▽^)/
・・・今年のおみくじの良いお告げの結果は、これで終わったのかもしれない。
_| ̄|○ガクッ!!_| ̄|○ …_| ̄|(:;.:..._| ̄!:. ::;......._i:.....:..
空模様が少し落ち着いた休日。
今年初めての山の家です。
今年は正月早々大寒波がやってきて平野部でも積雪などありましたから、来られないかもしれないと思っていましたが、その後は凍結も見られずいつでも来られたようです。
寒々とした室内に入って温度計を見ます。
-2度。 (;´Д`)
下の国道の温度表示はちょうど0度でしたので、こんなものかもしれません。
さっそく雨戸と窓を全開放して、室内を暖めます。
←おっかしいだろ!それ!!( ̄▽ ̄;)
山は静かですが、日射しはほかほかと暖かい。
今日は最高気温は高くなって過ごしやすくなるでしょう。
小鳥たちが枝から枝へと鳴きながら何かを求めて空の散歩を楽しんでいます。
確実に春が近づいてきています。
空が少し黄色っぽくて、山が煙っているように見えるのは黄砂のせい。
喉が弱い私は毎年4月中頃までこの黄砂に苦しめられます。
朝起きる度に喉が痛くてしばらく咳き込みます。
昨今はずいぶんマシになりましたが、都会は排気ガスなども混ざって喉には良くありません。
こうして空気のきれいな山間部に来て吸う清浄な空気は、喉だけでなくストレスの溜まった心にもよろしいです。
懐からタバコを取りだし火を点けます。
ああ、、、、うまいっ!!
喉が良くなるはず無いがな・・・ΣΣ(゚д゚lll)
一服してから簡単なお掃除。
ストーブを点けて、ふと温度計に目をやると、
窓から暖かな日射しが入るので、すぐに室内気温は上がってきました。
今日は一日中森の中で作業をする予定で、ストーブで暖を取っている間などはないのですが、休憩で帰って来て寒々としているのも嫌なので、部屋をしっかりと暖めておきます。
屋外の作業を一心にこなしていると汗ばむほどで、昼食のために室内に戻ってくると暑いぐらいでした。
一度サッシを大きく開けて、換気をかねて表の冷たい空気と入れ替えてやります。
今日はビデオカメラを持ってきました。
簡単な昼食を取ったら、日中の暖かいうちに森の中を撮影しに行きます。
谷へと下りる道。(6分40秒)
動画は楽でいいや。
文字に起こさなくても映像が全てを語ってくれる。
ページ作るのに手抜きできる。Oo。.(^。^)y-~
谷底に降り立ってしばらく周囲を眺めていました。
川の下流側に、葉の落ちた木々を通して数十m先に、明るい空間があるのを見つけました。
「あそこにも平場があるんだな。」
細い立木を交わしながらその場所まで歩いて行きました。
約20mほどの距離を木を迂回しながら進んでみると・・・・
所々に倒木が倒れていますが、木と木の間に一筋の空間がどこまでも続いています。
小さな沢は右手3mほど横で静かな音を立てて流れています。
ずっと前方は木々が密になっていますが、まだまだ先がありそう。
ちょうど軽自動車1台分ほどの幅で、不思議なことにこの幅の部分だけ、木がまばらにしか生えていません。
そこから約50mほど歩いてみましたが、この空間はまだまだずっと先まで川に沿って続いています。
「これ・・・、道じゃないかな・・・??」
装備が完全でないことに気付いて、そこで辿ることをやめて引き返します。
ナイフ1本持ってきていません。
こんな山の谷間で森の獣にでも遭遇したり、底なし沼や穴ぼこにでも落ちたりしたら完全に生還できませんから。
ニンジャの秘密の道かもしれない。
現代のニンジャ、我が国が誇るJSDF(自衛隊)の特殊部隊・・・・ おっと、Σ(゚д゚lll)
外人さんは日本にはまだ忍者がいると信じている方がいらっしゃるようですが、現代社会の日本に忍者なんているわけないじゃないですか。
いないですよ。(ヾノ・∀・`)ナイナイ
いないんだからねっ!
そう言えば今年は正月のあまりの寒さにびっくりして防寒具を1個買ったんですよ。
頭からすっぽりかぶれるマスクです。
↓こういうやつ。
寝屋川市の巨大ホームセンター「ビバホーム」の作業服売り場に、ワゴンセールで山盛り売ってました。
フリース製で\498円。
私、スキンヘッドでしょ。
釣りに行った時これがあると暖かいなって思って。
今回持ってくれば良かったな。
誰もいない森で怪しさぷんぷんでウロウロするのも一興だろうと。
猟師に見つかったら撃たれるかも。
子供が趣味でコスプレやっているので、
「必要だったらいつでも使っていいよ。」
って言ったら、
ざけんなっ!! いるかっ!
って怒られちゃいました。 (;・∀・)アハハ
振り返って来た方向へ登って行きます。
確かに一筋の道のように見えます。
昔、まだこの山がリゾート開発されなかった頃に、山菜採りや木の切り出しのために、地元の村人が沢沿いに歩いてきた山道なのでしょうか。
それにしては長い年月の間に藪化していない。
それもまた不思議。
この森にはいろんな歴史が刻まれているような気がします。
帰って来てからふと思い出して、ネットでいろいろと探ってみます。
周囲の町村は非常に古い歴史のある地域。
弥生時代の遺跡なども出土しているぐらい人との関わりが密接にある地域です。
林業用林道として古代からあったとしても不思議はありません。
ネット上では詳細な地図などは最近の物ばかりで、昭和や戦前の古い物はどこか公文書図書館でも行かないと閲覧できません。
別荘地の山々は私有地ですので描き方も大雑把です。
で、頼りになるのが航空写真。
下の写真はこの記事に出てくる地域の現代の航空写真(Google map)。
画面中央上に小さな貯水池があります。
貯水池から真っ直ぐ下に向かって記事文中に出てくる小さな沢が流れています。
貯水池から画面の下端までは約200m。
左右の家が建ち並ぶ尾根筋に挟まれた谷になっています。
青い屋根が私の山の家だよ~。
この別荘地が一番最初に開発されたのは今から48年前(昭和42年)。
少しずつ広げていって、この記事に出てくる地域の開発はもう少し後になってからと推測しています。
ネットで閲覧できる一番古い航空写真は1975年の物。
この地域は開発途中で、荒々しく山肌を削られ道路が作られている様子が写っています。
現代の写真に写っている貯水池が無いように見えますが・・・光線の加減かな?
次に見ることの出来る時代の航空写真は1980年代。
画面中央上部に貯水池が出来ています。
道路はまだ舗装されていないようですが、木々が育ってきています。
私の所有する山の家は今から30年前に建てられましたから、まだ存在していません。
で、この写真を見て異常な点に目が止まりました。
森の谷間の中にぽつんとある、小さな家1軒分の空間。
これが何なのかわかりません。
よーく見れば他にも木のない場所が有ります。
これらの写真から考えられることは、
1.山を造成する際に、調査および資材搬入のために沢筋に沿って
仮の道が作られたのではないか。
(1975年の写真には季節の関係で写っていなかっただけ?)
2.貯水のための何らかの施設を作るため。
又は、貯水河川の整備のために作業用道を作った。
空き地はその際の転回地?
3.左側の道は行き止まりになっているが、本当は尾根筋をぐるりと下って、
森の中の空間の場所まで通す予定だったのではないか。
右の尾根筋下側にも山道を作りかけたような細い道の形跡がある。
ではないかと推測するのです。
上の動画に出てくる飯盒の中ブタと茶碗。
作業をした人たちが落としていった物ではないかと思います。
この高原を開発し管理した業者は既に倒産してこの世にはなく、工事を行った人や資料も時代の波に飲み込まれていて、現存しているのかどうか私にはわかりません。
この森の奥にある一筋の空間。
もしかしたら、単なる自然のイタズラ。
もしかしたら、古い時代の山道。
もしかしたら、近代に作られた林業用林道。
もしかしたら、ニンジャ・・・
なのかもしれません。
いつか機会を見つけて広域に探索してみたいと思います。
面白くなってきました。(*゚∀゚)=3