途中経過
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本日は雨です。
山はもう秋の装い。
景色が・・・・・ ~(°°;)
ベランダに出られない。(ノД`)・゚・
雨戸も1枚しか開けられない。
なんじゃこりゃあ!
そうです。
修繕途中の山の家へ行ってきました。
家のぐるりは重厚な足場に囲まれて様相が一変しています。
都会の整然とした建築足場とは異なって傾斜地の足場は複雑怪奇。
ジャングルジムを通り越してまるで何かの要塞のよう。
SF映画のセットみたいだ!
わーい!(*゚∀゚)=3
登ったりしませんよ。
本日の天気は雨。
工事は行っていなくて誰もいないだろうと思ったのが正解。
小鳥のさえずりと紅葉した木々と、今年も咲いた山茶花が私を迎えてくれました。
建築物や工事現場が好きな私は、足場に囲まれてすっかり映画に出てくるような構造物に変化した山の家の前に佇んで、しばし見とれてしまいました。
やっぱり足場は「
ピケ足場」だな。うん。
どことなく安定感がある。
・・・ところで、
家の中に入れるのかな?(;゚◇゚)
ご安心ください。
玄関前だけ足場プレートが組まれていなくて無事中に入ることが出来ました。
しかし、通路はごらんのように足場に阻まれて、向こう側へと行くことは不可能です。
寒々とした室内に入り、最初に行ったのはストーブへの給油。
気温は15度ほどでじっとしていると寒くなるので、今シーズン最初の火入れになりました。
それから雨戸を開けベランダに出てみました。
サッシの前でとおせんぼしていたベニヤ板を少しだけ横にずらしてベランダに出てみます。
ベランダには取り外して再利用予定の手すり材と、軒天を直した時に使ったであろう材料が置かれてあります。
材料や道具に触れないように修理の様子を撮影して回ります。
ベランダの奥には取り外した柱の上部が立てかけられてあります。
この材料を使ってテーブルでも作ろうと、特にリクエストして残して貰っている物。
キクイムシにやられているので表面を削り半切りにして、防腐防虫処理を施すつもりです。
バルコニー端から下を覗くとけっこうな高度感。
手すりが無いと少し怖いですね。(・ω・;)
柱は全て鉄製角パイプの作り。
今は錆止め塗装のオレンジ色がむき出しですけど、最終的には一部だけ塗ってある焦げ茶色に統一されます。
やはり金属は少し味気ないですね~。
嫌になったら自分の好きな色に上塗りしてみよう。
バルコニーの木組みの構造を知る機会は、修理が終わってしまうと何年も無いので、この機会にいろいろと見て回ります。
ほうほう、なるほど・・・。(◎_◎;)
前から想像していた通り、基礎材に溝が掘られて根太が組まれてあります。
ってか、この根太どこにも乗ってへんがな!!∑(´□`;)
根太が切り取られて隙間が大きく空いています。
不用意に上に乗ってましたが驚いて後ずさりしました。
よく見ると他の根太も鉄骨にかかるかかからないかという具合。
白いペンキが塗られていない部分は、基礎材の彫り込みに組まれていた場所と思われる。
ベランダ中央にある鉄骨梁の上だけを歩くようにします。
根太を反対側から見てみると、大きく破損した跡が付いています。
根太は基礎材に釘で止められていただけみたい。(・ω・;)
腐食はしていないけど、釘が錆びていたんだろう。
ウッドデッキに鉄釘を使うと解体修理時にはこうなるという良い見本です。
この根太のこの部分はもう使えない。
既存根太の間に樹脂の新しい根太が挿入される予定です。
手すりの壁から出ている部分は切断されています。
下の2本ははめ込み。
一番上の1本は母家の中の建材の一部なのでしょう。
木部の壁や柱、梁は塗装も施されています。
軒天の破れや破風板の破損は既に修復されていました。
模様の違いは製品が作られてないのでやむを得ない。
柱の上部は今はビス止め。
固定はこれだけなのかな?
真ん中の穴にもっと大きなボルトが入るのだろうか?
台風とかで屋根が煽られたら抜けたりしないのだろうか。
ちょっと不安。
ふと足場を見ると、この夏に修復した基礎材の木ぎれが放置されてあります。
エポキシでガチガチになっていましたから、柱のほぞを抜く時に手こずったんだろうと思います。
金属プレートがむき出しで折れ曲がって姿を現しています。
内部の腐食具合がよくわかります。
こんなにボロボロだったんだ・・・(;´Д`)
ここまでひどいとは思っていませんでした。
例えエポキシで成型して表面上はまともに見えていたとしても、数年と保たなかったでしょうね。
撮影した写真を拡大して見ると、ほぞの形状は殆ど破壊されていてどうにもならない状態でした。
もう処分されてしまったと思うけど、柱の根元とか他の場所の基礎材の様子も見たかった。
たぶん、げっ!って口から絶句が飛び出すほどひどい状態だろうと思う。
修繕の過程は中途ではあるけれど、プロが行っている作業の一つ一つに感心させされる。
日常の業務の中で、私自身は様々な分野の職人さん方の手際を見てきてわかってはいたのだけど、精密な加工、丁寧な仕事、細かい気の配りに、改めて素人とプロとの明らかな差異を見つけてしまって愕然としてしまう。
付け焼き刃のDIYは所詮どんなにがんばっても素人のあがき。
熟練の職人さんの腕前には達することは出来ない。
いつも私はこのページの掲示板で、知ったかぶりの知識を振りかざしているけれど、それは単なる見栄坊が取って付けた蘊蓄を語っているにすぎないってこと。
言葉の世界だけで小賢しい知恵を振り回しているだけで実行が伴わない人間。
生意気な奴だとお思いの読者もおられると思う。
そんな私の目の前に置かれた現実の出来映え。
きれいな仕事を無言でやってのける専門職には叶わない。
腐った柱の修復作業を始めたときに、一人で行うDIYの限界に達した気がしました。
それでも敢えて行った無駄な作業。
これでいいのだろうか? これは果たして自分のため人のために役立つのだろうか?
と自問自答したこと。
未だに引きずっています。
回答はまだ出ていません。
腐敗した木片を見せられて再び頭の中に去来しました。
もう一つ思ったこと。
きれいになっていく家の様子を見て、大きな満足感が得られます。
自分の小さい小さい城が崩れて崩壊していく様は不安でたまりませんでした。
それが元気な姿に回復していくのです。
嬉しくないはずはありません。
だけど何か物足らない。
一枚しか開いていない雨戸の隙間から垣間見える紅葉を見ながら、昼メシを食べていたら気付きました。
達成感はここには無いな。
とても不格好だし、見てくれは自慢しようがないほど汚い自分の工作だけど。
何度も何度も失敗して、やり直しの繰り返しのDIYだけど。
完成したときのあの喜び、充足感、到達した満足感がある。
それがここには一つも落ちてはいない。
人に任せたことの結果、得られる物は味気なくて・・・
更にもう一つ。
職人さんがベランダに出るために、リビングのサッシと雨戸を開けて通る。
材料を運び入れたり、足場に出るためには一番近い通路だ。
職人さんが出入りするのは構わない。
それはこちらも想定の範囲内なので、家具類をきちんと移動させておいた。
誰もが通れると言うことは防犯上不用心なので、雨戸は閉ざされてロックがしっかりとっかっていた。
でも、網戸とサッシは開放されたままだった。
雨戸は両端の隙間が大きい。
その隙間から入って来たんだと思う・・・・
カメムシがいっぱい部屋の中を飛び回ってるんですけど!!(`△´+)
見つける度に1匹1匹網で捕獲して表に投げ出して。
都合10匹以上捕まえたよ。
天井を這っている2匹はどうにもならなかった。
他にもいっぱいいるはずだ。
頼むからサッシ閉めといてくれよ~。(;´Д`)
後半は次回で。
今度山の家に行くのは12月になると思うので更新がなかなか出来ません。
ネタが少ないので目一杯小出しにします。
この日の続きとしてもう1ページ分。
出来るだけ引っ張ってやる。ヘ(゚◇、゚)ノ~ ケケケ