山の古別荘のDIY記

途中経過2

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 昼メシを済ませてからリビングでぼーっとしてみる。


 雨戸1枚しか開いていないので視界は従来の1/10。
 同じ木しか見えないので退屈だ。







 秋の景色を堪能出来ない環境は酷だ。




 中途半端な色づきの葉を見続けていたら腹が立ってきた。p(-x-〃)ムカムカムカ!




 ネットもテレビもここには無い。
 好天ならば周辺の都市を散策するのだけど、あいにくの悪天候。
 庭の手入れとかDIYとかは出来ない。


 そうそう、こんな状況になってしまった時、何をして過ごすか。
 それが前回記事にしたテーマでした。
 で、思わぬ時期の今日、それが実際に訪れてしまいました。

 何をするか見つけておかないといけないな。

 何をするにしても非常な凝り性なので、新しい趣味を開始することは危険な匂いがぷんぷんする。
 これ以上の趣味を持つ時間もお金も無いです。(>ω<)



 木彫りでもやるか・・・・



 爪楊枝みたいな木っ端集めてお城の模型を作るってのはどうだ!(°∀°)



 気が滅入りそう・・・・_| ̄|○



 まあ、考えておこう。












 斜面の下から家を見てみよう。


 そう思って表に出ます。
 玄関横の通路は足場で塞がれていて通ることは出来ません。
 そこで、一旦上の道路に出て今年作った階段を下りることにします。



 階段の横のサザンカはピンクの花を咲かせています。
 何気に近寄ったら、怪しい気配。
 異音が響いてきます。








 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイッ!! 








 まだ活動してるのかよっ! (゜ロ゜)



 花の直径は約5㎝ほど。
 その花の大きさに近いサイズのハチが3匹ほど蜜を求めて飛び回っています。

 この巨体は見まがうことないオオスズメバチ!! _| ̄V)ヒィィィ


 初夏以来見ていなかったのでここら辺にはやってこないものだと思っていました。

 コイツだけは本当にやっかい。
 しかも気が荒い。
 無造作に花に近寄った私に目がけて、重低音をとどろかせながら威嚇飛行をしてきます。
 こんな時殺虫剤撒いたら確実に刺される。


 私はあわててしゃがんで後ずさり。←ベランダに続いて本日2回目
 ヨットパーカー(緑色)のフードをすっぽりとかぶって、ファスナーを閉めて周囲の木々に身を寄せて保護色モード。

 道路の反対側にうずくまってしばらく様子を見ます。



 出来るだけ動かず、静かに写真を撮ったりしていたら、1匹、また1匹とオオスズメバチは彼方へ飛び去っていきました。

 で、次にやってきたのは少し小ぶりのヒメスズメバチ!∑(´□`;)

 オオスズメバチがいなくなるのを見計らっていたんでしょうか?
 1匹だけしきりに花の蜜を探ってます。
 越冬のためのエサ確保でしょうね。
 ここは今シーズンの残り少ないエサ場になっているみたいです。



 合わせて4-5分ぐらいじっとしていました。
 1匹もハチがいなくなったので、恐る恐るサザンカの横を通り抜けて階段を下りていきます。

 『帰りはあそこを通るのは嫌だな。』(;´Д`)ノ

 帰り道は森の中の小道を1周して、反対側から足場をすり抜けて強引に戻ることにします。




 今日は雲が下りてきていて、森の中は薄暗い。




 この山の家のある周辺地域は本当にスズメバチが豊富。
 ほぼ全種類のスズメバチが確認出来ます。
 ツマアカスズメバチは来るなよ~

 場所によっては、
 「ムカデが~!ムカデが~!」
 と言ってる住人さんがあり、
 「ゲジゲジが~!ゲジゲジが~!」とか「チャドクガが~!チャドクガが~!」
 と不快害虫や毒虫の大量発生に困ってる住人さんもいます。

 鹿や猪の被害も跡を絶ちません。
 自然に密接な鳥獣保護区の森ですから仕方ないですね。
 シロアリや熊に比べればまだかわいいかも。


 日本各地の別荘地でも似たようなもので、水辺に近いところでは、
 「ヘビが~!ヘビが~!」
 と言ってる場所もあり、
 高原の立地では
 「カマドウマが~!カマドウマが~!」
 と言ってるオーナーさんがおられます。

 場所や環境によって出てくる生き物たちが様々です。
 カメムシはどこにでも出没するみたい。(;^_^A










 私の住む町の町内に、四国の徳島の田舎がご実家で、毎月の半分を現地で暮らしている方がおられます。
 ご実家の両親が年老いたので、都会と田舎の両方の暮らしをされています。
 あちらでは農家民宿を営んでいて、数万坪の山林田畑も所有されております。先祖伝来の土地だとか。


 民宿でのお客さんをアウトドアへ誘うかたわら(体験農林業)、冬場は炭焼き、春秋は農作業と忙しい日を送っておられますが、四国も漏れなく害獣被害に困っているそうで、今年の夏は田んぼを鹿に食い荒らされて、せっかく育った稲が一反分壊滅したとか。

 『猿もイノシシも出るよ~。(^○^)』

 と、いつも楽しげに語ってくれます。




 最近の稲田は高圧電流線に囲まれている。



 この方が一番の困りものは「マダニ」。
 森を歩くだけで忍者のように飛び移られて、知らない間に噛まれてるというのは再三で、
 「私はいつも用心してるから平気なんだが、森を案内したお客さんに被害が出るんじゃないかと心配。」
 と言います。

 ハイシーズンのお客さんの多くが、中高生の林間学舎や修学旅行の学生さんなので、油断は出来ないそうです。
 都会の子供達はマダニなんて見たこともないですから。
 森から帰ってきてお風呂に入る時に、同級生同士で必ず全身を確認するよう注意しておられます。



 この方は数年前に、お勤めしていた職場を定年退職されているので、時間に縛られず自由な生活が可能。
 子供達も成人して立派な社会人。
 奥様は田舎が嫌だとかで大阪にずっといますが。

 手先がたいへん器用な方で、ギター弾いて演奏会する、町内会役員してる、木樵で炭焼きして農業やって。
 この夏には、「ロードバイクにまたがって、奈良の山辺の道辿って一泊サイクリングしてきた。」と語っているぐらいタフネス。



 私なんざ、若い頃の無理がたたって、まだ50才を少し過ぎたところなのに、膝は痛むわ、背中は痛むわ。
 マジ、階段上り下りするごとに、膝のポキッ☆ポキッ☆って音が響き、鈍い痛みがしじゅう伴うようになってきました。。
 幾つまで野山を歩けるかな~(;´Д`)ってぐらい体にガタが来始めてます。

 グルコサミン飲むべきか、それとも、コンドロイチンか。
 うーむ。┐(-。ー;)┌


  ↑それよか体重落とせって! 只今76kg



 まあとにかく、このオヤジ様の生活スタイルみたいなこと出来たらいいな。
 メチャうらやましか。
















 『へえ~、床下は丸太の足場なんだ。ヾ(゚▽゚;)』

 床下基礎は錆止め塗装まで完了していてまだ上塗りはされていません。
 塗装のための足場の木の丸太が縦横に組まれています。



 斜面を下りていき、小道をぐるっと回って反対側から登ってきます。







 ああ、こりゃすげえや!


 何だかビルの建築現場みたいですね~。
 こちらは4階建てぐらいの高さがあるので、足場も壮観です。

 よく「足場代が高い」と言うけど、これだけの足場を使ったらそれぐらいかかるよな~、と独り言。


 ピケ足場は従来の単管とクランプで組む足場より作業効率が良く安定度が高い足場です。
 傾斜地で地面の凹凸が激しいので、単管足場を組むと思っていました。

 高さのあるビルの外壁工事などでは、足場を保持するためにアンカーを打ち込んで倒壊防止するのですけど、ここは一般住宅なのでどこにもアンカーは見当たりません。
 家のぐるりを取り囲む一つの構造体になっています。







 DIYではこんな足場は容易に組めません。
 費用がかかりすぎる上に危険が伴う。
 建材リースだから安く付いているけど、買ったら数百万円ぶっ飛んじゃうよ。

 修理には高い買い物をしてしまったかと一時は思いましたが、これを見たら充分に納得できる出費だと思います。
 逆にこれぐらいの足場を組まなきゃ安全に仕事出来ないんだとも思います。







 一番下部の基礎回りの草類は殆ど刈り払われて職人さん達の足跡だらけです。
 今日は雨でしっかりとしてますが、乾燥するとサラサラになって崩落し始めます。
 工事が終わったら草が生い茂るまでの期間、何らかの崩れ止めを設置しなければいけません。
 キクイムシが発生するのであまり木材は起きたくありませんが、木材が一番手っ取り早いでしょう。
 今シーズンの冬は土木まっしぐらだな。(;´Д`)ノ

 土留め作ったら物置にある大量の粉洗剤撒くか。

 注:洗剤に含まれる界面活性剤は昆虫類を殺してしまう作用があります。 植物も生えにくくなるけど。f(^ー^;









 足場の脇を何とかすり抜けて一度上の道まで上がります。
 屋根は洗浄が終わり、雨漏りの原因となった場所の「水切り」も新しいカバーがはめられています。
 あとは塗装を待つだけ。







 屋根塗装時の縁切りにタススペーサーが挟み込まれる予定です。
 スレート材同士の密接度が高くて接触しやすく、縁切りしても隙間が出来にくいという理由からです。
 材質の老朽で反ってきているか、ゴミなどが詰まってきて隙間が狭くなっているかでしょうね。

 縁切り作業の労力は職人さんへの負担が大きいので、「かまわないから使ってください」と工務店の要求に応じました。
 1個1個は安い製品ですが数百個とまとまって必要なのでそこそこ費用がかかります。
 その分足が出ることになりました。(>ω<)

 スレート材の寿命を考えれば、今回のようなプロの方に行ってもらえる塗装は恐らくこれで最後になるでしょう。次は葺き替えかカバー工法しか選択肢は無いだろう。
 

 次の修繕は15年後?20年後?
 基礎コンクリートから補修する大規模修繕になるでしょうね。
 さて、その頃はこの家を利用しているかな??




 次に来る時は完成後。
 屋根もバルコニーも出来上がっていることでしょう。

 楽しみです。






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