山の古別荘のDIY記

NEW HOPE(前編)

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 山はすっかり冬模様となりました。

 本日の朝の気温は3度。
 室内温度計はわずかにマイナスになっています。







 温度計のガラス面に書かれた文字を見て今更ながらですが気付きました。

 「近畿労衛研精検所って何だろう?」 と、疑問が生じました。

 前オーナーさんはお医者さんなので医療関係の団体だと思うのですが。
 近畿労衛研の文字は、近畿労働衛生研究の略称だとわかるのですけど、精検所ってのがわかりません。
 何をするところだろうな?





 ・・・・ (゚Д゚;)!!

 本日はそんなことに気を取られてる暇は無い!

 年内最後でやることが目白押し。(゚Д゚)



 まずは全ての窓を開けて室内の掃除を行います。
 年明けに来た時に気持ちよく過ごせるように、丹念に掃除機をかけて、机の上も雑巾がけ。
 掃除機の掃除も行います。

 秋の雨漏り修繕の際にあらかた家具や道具類を片付けておいたので、割と早い時間で掃除が終了しました。




 次に行うのが天井の棟梁に防腐剤の添付。

 昔の囲炉裏や火鉢を使っていた古民家などでは、煙に燻されて煤が付きそれが自然の保護剤になっていたのです。
 現代建築では濡れてしまった木材には、薬品を使うしかありませんね。

 家の外から一番大きな脚立を運んできます。







 う~ん、これは無理かもしんない。(;´Д`)ノ



 低い方のこちらの梁は、何とか届きそうなのですが・・







 もう一段高いこちらの上の梁は全く届きそうにない。







 とりあえず脚立に登ってみようと思います。

 ゆっくりと慎重に登って、あと一段で天板という段まで上がりますが、ぜんぜん届く範囲ではありません。
 脚立には「天板に乗るな!」とも書いてありますし、脚立に立ち上がってバランスを崩しそうになった際に体を保持するための手を添えておく物は皆無。

 乗っている位置は約1.8m以上。
 立ち上がった時の目線は、身長分を加えて約3.5mほどの高さになります。

 これが意外に高度感あり!








 樹木とかだと安全帯を幹に巻き付けたりできるのですけど、ここは梁までに距離がありすぎてロープをかけても意味がありません。
 左手にコップ、右手に刷毛を持って脚だけでバランスを取って作業出来るほど運動神経は良くない。
 しかも強烈な高所恐怖症だし。(×_×;)

 高い方はあきらめて低い方だけ塗っていくことにしました。



 定番のホウ酸塩の防腐剤を作ります。






 500mlのペットボトルにホウ酸塩粉末を50g入れます。
 これに水を入れて混ぜると約10%濃度の水溶液になります。
 ホウ酸塩の飽和濃度は10%なので、これ以上粉末を入れると、塗って乾燥した際に結晶が木材の表面に残ってしまって汚くなります。

 木材腐朽菌には1%以上の濃度で十分な効果があるらしいので(シロアリには3%)、10%以下の濃度の水溶液で十分です。








 水を入れる際に、食器用洗剤を2滴ほど入れます。
 これは水の表面張力を無くして木材に浸透しやすくするためです。
 冷水だと溶けにくいので、給湯の暖かめのお湯を使います。







 出来た水溶液は最初は乳白色ですが、しばらくすると粉が水に溶けて半透明の溶液になります。

 ペットボトル1本分も必要は無いのですが、この水溶液は腐りません。
 来年、また様々な場所に使いますので、このまま暗所で保存しておきます。



 よちよちと脚立に登って、刷毛で水溶液を塗っていきます。
 白くなっていた場所に水溶液が染みこんで行って色が変わってきました。




 下半分が塗った場所



 防腐剤は翌年にもう一回塗っておこうと考えています。
 高い方の梁はどうにも届かないので、どうするか考えておくことにします。

 帰って来てから、長い棒に刷毛を付けて使えばいいことに気付きました。
 
来年またやります。


 下と側面からしか塗れないので、中身にまで浸透しきれませんが、結露などで塗れた時にコケやカビが生えるのはこれで防げます。












 室内での作業が完了したら、作業服に着替えて表に出ます。
 物置下にある、柱などの残材を物置小屋に片付けておきます。







 約1.8mほどの柱の丸太6本と、手すりの残材類。
 ペンキが塗られてある鉄骨や物置柱に木材をぶつけて剥がしたくないので、慎重に持ち上げて隙間から出してきます。


 あらためて丸太の表面を見ると、痛みが激しいです。
 特に№1と№6と名付けていた両サイドの柱と思える物は、上の方でもカビが生えていたような形跡があり、内部で腐朽が進んでいるようです。
 使えるかどうかは半割にしてみないとわかりません。



 手すりの残材は2.7mほど長さのある物が4本。
 狭い物置の中で立てることは出来ません。
 横に寝かせても壁につっかえる長さ。






 この木材は塗装を剥がして新たに家具を作る材料にします。
 キクイムシの孵化が4月頃らしいので、3月末頃には防虫防腐剤を塗る予定です。


 これらの木材加工作業は家具を作る予定ですので、「インテリア編」にて紹介していくと思います。

 今まで建物や建物周囲に関するDIYばかりでしたが、いよいよインテリアや室内のDIYも手がけていきます。
 その下準備です。











 物置小屋から少し下りて、基礎柱の土台を見ると・・・







 雨だれの威力って本当にすごいですね。
 基礎周囲の土が流れ出して、地面下にあったコンクリートが向きだしになり始めています。
 2週間の間のたった二日分の雨だけでこんな風になってしまいました。

 ここを放置しておくとどんどん土が流れ出し、基礎コンクリートがむき出しになってしまうので、急遽処置を施さなければいけなくなりました。


 雨だれで土がえぐれるのを防ぐのに一番手っ取り早いのは石材。
 この柱の周囲に手頃な石は落ちていません。
 かと言って谷底に拾いに行くわけにもいかず、周辺の道路沿いの土地は全てが他人様の敷地。
 家が建ってないからと言って勝手に中に入るわけにもいきません。

 そこで、車に乗って”とある場所”へ石を拾いに行きます。





 もう昼時ですが、目的地は車で5分もかかりません。







 この場所はこの別荘地内でも知っている方は極少数でしょう。
 小川のせせらぎが流れていて、川の両サイドに手頃な石がゴロゴロしています。








 ここはどなたの敷地でもありません。
 一応別荘地の管理地で、立ち入り禁止エリアの近くとだけ書いておきます。

 昨年の森の探索時にこの場所を見つけていたのが幸いでした。








 ちょうどここに来た時に、管理会社の作業員の方がおられました。
 怪訝そうに私を見るので、

 「こんにちは~! 石を拾いに来ました。 石垣を作ろうと思って。(^○^)」

 と、言うと作業員の方はうなずいて、にやりと笑い去って行かれました。



 車を停めた場所から先への道は、一般車両通行禁止のエリアです。

 車輌は通行禁止ですが、徒歩ならOK!(°∀°)


 歩きながら道路沿いに落ちている石を拾い集めていきます。
 集めた石は土能袋に詰め込んで車に乗せます。


 車両通行禁止看板から50mほど奥に入ると、ありました!!








 うひょ~っ!  (゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)



 ここは石の宝庫や~っ!!



 大量の石です。

 取り放題です。(*゚∀゚)=3




 夏場はヘビ出ると思うよ。


 土能袋には1袋に約20kgから30kgほど入ります。
 それを7袋、約200kgほど拾い集めて車に積み込みます。




 前後の重量バランスを取るため、セカンドシート前の床にも積んであります。



 これ以上収集するのは重いし、お昼でお腹空いてきたしで、また次回取りに来ることにして家へ戻りました。



 後編に続く。






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