山の古別荘のDIY記

NEW HOPE(後編)

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 今年も一年間ありがとうございました。m(_ _)m

 こんなぐだぐだなページが長続きしているのも、日頃読みに来ていただいているコアな読者様がおられるからで、どんなに感謝しても感謝し尽くせない思いでございます。
 愛読者の皆様にお礼申し上げます。

 来年も変わらずたわごとばかりの内容になると思いますが、どうぞよろしくご贔屓にお願いいたします。

 今回が2015年最終の更新になります。
 翌年の初回更新は未定です。f(^ー^;

 それでは本題へと入らせていただきます。
 チョーーン、チョーン、チョーン、チョンチョンチョン・・・ ←芝居の幕開きの拍子木のつもり















 今年も1年いろいろあったな。(*‘ω‘ *) 



 作業中に体を動かしていて汗ばんだ体も、すぐに冷えてしまい寒さを感じます。
 股火鉢ならぬ股ストーブで暖を取りながら昼食をいただきます。



 今日は午前中は天気が良い。







 こんな日は午後からは必ずと言っていいほど曇りになってしまう。
 冬型の典型的な天気。
 暖かな日射しは今のうちだけ。


 今年はゆっくりとくつろいで過ごす時が殆ど無かった。
 来年はもっとまったりしよう。









 前回作った石垣端の土留め。
 ブロックの下に石を入れてやり、いびつに傾いていたのを修正しました。
 雨が降っても土が流れ出してきていません。
 これはこれで土留めの役目をきちんと果たしているようです。















 午後からの予定している作業を始める前にやっておきたいことの一つをこなします。

 ベランダに置いてあった半切りドラム缶のバーベキュー台。
 錆びてしまって薄汚くなって、せっかく家を修理したのにこいつだけ汚いままでは似つかわしくない。
 壊れたエアコンも来年は処分しよう。







 屋外に置いてプランターにでもしようかと思ったのだけど、炭火起こしとか、工作中の材料仮置き台とかで何かと役立つ一品です。

 みすぼらしすぎるので表面だけペンキを塗ってお化粧します。



 で、ベランダから室内を通って表に出そうとしたら、玄関枠に引っ掛かって出せない。Σ(゚д゚lll)

 ど、どうやって入れたんだろう?

 立ててみて右に傾けたり左に回したりして、知恵の輪やってるみたいに少しずつ動かしたら、扉枠両サイド1㎝ずつというギリギリの隙間で通り抜けることが出来た。(・ω・;)
 入れる時もたいへんだぞこれは。




 


 下の庭まで担ぎ降ろしてペンキを塗ります。
 
 錆落としせずサビサビの状態のまま塗りますから、塗料は以前使用したアサヒペンの「サビ鉄ペンキ」。
 スプレータイプが余っていますから使い切ってしまいます。




 ところで、このアサヒペンのサビ鉄ペンキ。
 今年の春に人柱で実験をしてみると記事にしました。

 メーカーの製品のうたい文句は、
 「特殊な強力防錆剤により、サビを落とさずサビ面に直接塗れるサビドメ塗料。」
 とあります。

 で、この言葉を信じてサビ鉄に塗るとこうなります。↓







 錆で凸凹した鉄の表面は、ご覧のようにまだら模様で黒く浮かび上がります。
 塗りむらじゃないんですよ。
 塗膜が薄いんじゃないんですよ。

 どんなに塗り重ねてもこの黒い凸凹は消えてくれません。
 塗りすぎると垂れてきて泡が生じたりしてますます汚くなります。

 一度乾燥させて二度塗りしても変化無し。







 で、錆はもう浮き出てこないのか?と問われたら、数週間でじわじわと浮き上がって来ます。
 元のように錆だらけの色にはなりませんが、点々と茶色い点が浮かび上がってきて錆が完全に消えたようには見えないです。

 まあ、急激に錆で浸食されていくのは、ある程度は抑えることが出来るんですけどね。












 ペンキメーカーさんには恨みも敵対心も無いけど、製品の評価はきちんと皆さんに伝えておいた方がいいと思うので、辛辣な文言を並べます。
 錆鉄用の塗料はアサヒペンさんだけでなく、各メーカーさんも出している。


 錆の浸食をできるだけ食い止める。
 錆びた鉄に塗った後のペンキはがれを極力回避させる。
 という目的ならばこの製品は、他の安価なラッカーなどより遙かに良いと思います。


 でもね、 製品案内に「サビの上からそのまま塗れる」って書いてあったら、一般の皆さんはどんな仕上がり具合を想像しますか?

 こんな斑点だらけの塗装面じゃなくて、滑らかできれいな塗装面を思い浮かべるでしょう。

 ところが実際に使用してみてがっかりとなることは間違いないです。
 正直申し上げて、これでは使えない。


 結局、このペンキで仕上がりをきれいな物にしようと思えば、下地の錆除去はきちんとやってから塗装しないときれいにはなりません。
 で、それをするのだったら他のペンキでも同じ事です。
 わざわざ「錆鉄用」なんていう少し高い製品を買う必要はありません。





 今回の場合は・・・・
 こうなるとわかっていたので、別にこのままでいいので、乾いてからベランダに戻しました。







 こういう状態になるということを踏まえて、この種のペンキをご使用ください。
 茶色や黒だと目立たんかもね。

 以上、サビ鉄ペンキ使用の人柱実験の結果報告でした。












 本日のメーンイベント~ぉ!!


 運んできた石をどうやって現場まで下ろすか。

 土嚢一袋の重量は約20kg~30kg。
 これを一つ一つ家の下まで階段で運んでいたのでは、すぐに体力を使い果たしてしまいます。
 今回は7袋ほどですけど、必要な石の量は数㌧単位ですので、人力で運ぶのに限界が生じます。

 出来る事ならば一度に500kg600kgと言う単位で搬入してしまいたい。




 ワタシ必死であれこれ考えました。
 傾斜地で重機や車輌は入れられないし、山間で使用するモノレールや荷揚げ機なんて購入するお金も無い。
 誰も手伝ってくれない。
 自分の体力だけが資本。
 何とかして労力を軽減させたい。


 このページを立ち上げた当初にこう書きました。

 『私にとっては壮大な実験場でもあります。』
 購入編、プロローグ記述内


 ↑またこれだよ。



 そこで最初に考えついた物。

 秘密兵器第一弾を用意しました。







 ジャーン!!















 どーん!!









 フィールドアスレチックなどでよく遊ばれている「ターザンロープ」。
 あれからヒントを得て作ってみました。


 名付けて、


 「もりよん索道システム!!!」 


  パチパチパチ!



 道路上から森の木までをロープでつなぎ、滑車を使って荷物を下ろすのです。
 積み込みと荷下ろしのために階段を上り下りしますが、重量物を担ぐ必要がないので安全に楽に往復することが可能!
 斜面の木を切ってしまって大きく空間が空いたので可能になったのです。





 資材設置

 ザイルを路上の手すり支柱にくくりつけます。

 森の中へザイルを伸ばしていき、一番大きな大木に仮に固定します。


 ザイルを軽く張って再び道路に上がって見てみると、

 「ん~。 微妙に高さが足りない。(*。*)」

 今の高さでは、荷を吊すとザイルの伸びで地面に擦って動かなくなるのが予想されます。

 「もう少し高い位置に付けなくちゃな・・・。 何か無いかな。」

 左右を見ますが支えになりそうな木はありません。






 ふと、斜め後方を振り返ると・・・




 「おっと、こんな所に電柱が!ww」







 電柱に荷掛けベルトを巻き付けて、ザイルのカラビナを装着します。


 今度は下に下りていき、ザイルに張力を持たせるため荷締め機(運送のトラックなどで荷を固定する時に使うガチャリン)でロープを張っていきます。



 完成!!!






 これに滑車を付けて、荷を吊し目的地点まで一気に運ぶわけです。
 ちなみに、この設備作るだけで最初は要領がわからず1時間弱かかってしまいました。( ´Д⊂ヽ



 さあ、いよいよ試運転です!



 ここからは動画でご覧ください。↓

 ダイーソーじゃねえよダイソーだよ。(;´д`)

 結果的に言うと成功半分、失敗半分。

 袋を一つ一つ運ぶことに比べれば格段に疲労度が少なく、時間も大幅に節約できました。
 コツがわかってきて改良を重ねればもっと良くなるでしょう。









 今回使用した資材。

 ザイル 12㎜ 30M(中華製 使用荷重150kg 破断荷重は約700kgほど)
 たぐり用ロープ 8㎜ 20M
 滑車(耐荷重350kg)
 荷締め機(最大2ton)
 荷締め用バンド(樹木等を傷つけないため 耐荷重500kg以上)
 買い物かご(ダイソーで400円)
 その他ロープ、カラビナ類

 費やした金額、約2万円。


 改良すべき点

①もっと張力を高めればいいのだが、使用ザイルが安価な物なので破断荷重に信頼が置けないこと。
 電柱がどこまで耐えられるかがわからないため、最大限まで張れなかった。
 アンカーとなる物が必要かもしれない。

②使用したザイルの伸びが予想以上で荷物が地面にこすったこと。
 伸びの少ない性質のロープを調達しないといけない。
 人命救助用や船舶曳航用のロープは伸びが殆ど無いが高価すぎる。

③荷物を複数収納できてもう少し頑丈なカゴが必要。
 「もっこ」の自作を検討。


 公園の遊具のターザンロープに使用されているロープは、金属ワイヤーなら9ミリ以上、ロープなら25ミリ以上が用いられています。
 ワイヤー類の引っ張り強度も1ton以上あります。
 この記事の道具類では力不足ですので、人的には使用しないでください。












 荷下ろしした石材の一部を、雨でえぐれた基礎部分の地面に並べていきます。







 3袋分の石(約60kg)で埋められるのはたったこれだけのスペース。
 もう少し石を足して二層にします。

 軒下の端から端まで並べるのにいったいどれだけの石が必要なのだろうか?(;´Д`)







 それでも何もしないよりはマシ。

 他の石は積み上げておいて、次回以降使用していきます。


 時間も費用も限られた環境の中で、効率よく作業を進めるために考えついた方法。

 私にとっては次へと進むための NEW HOPE!(新たなる希望)



 このロープを使った移動は傾斜面だけでなく、平らな地面でも活用できて、運搬のために大きな労力を裂かなくて済むようになります。
 ザイルに荷物の重量の大半を預ければ疲労度も少なく済みます。



 でも、荷下ろしはこれでいいけど、荷上げはどうするの?
 床下の下部から上部までの急斜面上で石を運び上げるための方法は?



 秘密兵器第二弾を考えついてあります。
 まだ準備段階ですが、いつか登場するでしょう。


 乞うご期待!!












 今は一年で最も昼間が短い時期。
 早くも山に夕暮れが迫ってきました。

 ロープを張るのに時間をかけすぎちゃった。


 また来年。
 必ず帰ってくるよ。o(・_・)/






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