山の古別荘のDIY記

春雨じゃ、濡れていこう

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 天気予報は曇りだったんですけどね~。
 しっかりと雨になりました。

 女心と秋の空と同じぐらいめまぐるしく変わり、予測の付かないのがこの時期の天気。
 桜の咲く頃は必ずと言っていいほど、雨が降り、風が吹き、暖かくなり、寒くなり、桜の花をあっと言う間に散らせます。








 道路から見える山々の桜は七分咲きぐらいかな?
 今年はいつまでも寒かったので、突然!と言っていいほどの早さで一気に開花しました。
 この雨では散らないけれど、曇り空のグレーに花の色が溶け込んでしまって、眺めはイマイチ。


 この雨やまないかな~。(;´Д`)


 と、立ち寄ったパーキングエリアに車を停めた時にあることを思いだした。




 鍵、忘れた・・・




 山小屋の鍵を忘れてきてしまいました。(;´Д`)ノ



 小一時間ほどかかって渋滞を抜けてきて、ようやくスイスイ流れる地点まで来たので、今更自宅へ取りに戻ることは出来ません。
 別荘地の管理事務所に電話して、合い鍵を準備してくれるように頼みます。

 こういう時は管理がきちんとしている別荘地って便利ですよね。




 




 山の家のある地域に近づくにつれて雨は小やみになり、高速の出口を出た時にはすっかり雨が上がりました。
 管理事務所のゲートで一旦下車して、鍵を貰いに入ります。


 「もりよんさん、今日はお泊まりですか?」
 「いや、日帰りします。」
 「なんともったいない!!(゚Д゚;) せっかく桜が咲いているのに!」
 「そうなんですよね~。残念です。」

 などと会話を交わして山小屋の合い鍵を預かります。



 ゲートから登っていく山道は両側に桜の木が植えられています。
 ゆっくりと桜の花を愛でながら、車を走らせでいきます。

 そして、山道を登り切って傾斜が緩くなる場所は、毎年楽しみにしている桜のアーチ!




 写真の上が青いのは、こういうフロントガラスです。



 今年も見ることが出来ました。





 くねくね曲がる別荘内の道を辿って山小屋へと向かいます。
 沿道の家の多くは庭に桜の木が植わっていて美しい花を咲かせています。

 非常にうらやましい。(T_T)

 

 私の山小屋にある桜の木は、今から1週間以上経過しないと花を咲かせない八重桜と、ひょろひょろで花が咲くのかどうかわからない木があるだけ。
 ひょろひょろの木は花を咲かせているだろうか?
 せめて一輪だけでも咲いていてくれたら嬉しいのだけど・・・・。









 山小屋の周囲は山ツツジが開花していて私を出迎えてくれました。
 少し離れたところにはコブシの木が白い花を付けています。
 車を降りたらミツバチがブンブン飛び回っている。
 虫達の目覚めも早いようだ。









 玄関前の低い木達も一斉に春を感じたようです。
 これは何の木だろう?
 直径5ミリにも満たない小さな花が無数に枝に付いている。
 アセビの一種だろうか???













 さて、肝心の桜だけど・・・。







 あかんか。orz



 花も付けずにもう葉が出始めています。
 ソメイヨシノじゃなくて別種の桜かと思って花のつぼみを探しますが、それも見あたりません。








 葉っぱがこの写真に写っている範囲しか出ていません。
 これじゃあ穴を咲かせるどころじゃないわな。



 この木は本当に桜かな~?という疑問もつきまといます。
 でも、幹を見ると桜特有の模様があります。

 樹皮の写真で判別が着く方。 どうか教えてください。 これは桜ですか?







 また一年辛抱ですね。(;´д`)トホホ



 一方、八重桜の方は、蕾が幾つも膨らんでいて今にも花を咲かせそう。
 例年より早い開花になるかも。















 母屋に入って雨戸を開けて表の空気と入れ換えます。
 サッシを開けたらポタリとヤモリ君が落ちてきて驚かされた。Σ(゚д゚lll)
 窓枠の表にいたのでこの家の主ではないのだろう。
 捕虫網で捕まえて森にお帰りいただいた。


 軽く掃除した後は暖房器具のストーブのお手入れ。
 ファンヒーターのタンクに残った灯油を移し替え、中の灯油を紙で吸い取ります。

 





 古灯油を残しておくとファンヒーターのノズルが詰まりやすくなって故障の原因になります。
 だるまストーブに移し替えた灯油は全て燃焼させて芯焼きも同時に行います。
 今日、一日では燃焼しきれないので次回来た時も燃焼させることになります。





 空模様はいつ雨が降り出してもおかしくない状況。
 天気が悪くなる前に外のお仕事をやっておきましょうか。
 作業着に着替えて表に出ます。



 作業を始める前に庭を一巡。
 山小屋の周囲は山ツツジの群生地帯。
 まだ満開ではないので花の数は少ないです。








 敷地内に作った森の散策路は、手入れもせず放置していたためずいぶんとシダ類が増えてきて道が狭くなってきました。
 また暇を見つけて草を刈り取っていかなければ、夏にはシダで埋没してしまいます。 
 森に住む獣たちもこの通路を使っているようで、完全に消えることはないのはありがたいです。






 敷地の外れに咲いているコブシ。 まだ満開ではなくちらほら。




 外見に似合わず私も花を愛でるんですよ。
 暖かくなって一斉に花が咲いてくるとやはり嬉しいです。


 写真撮影もおこないます。
 マクロで撮った写真が思ったとおりきれいに撮れると、A3サイズの印画紙にプリントしたりします。





 山ツツジはこれから。 まだ三分咲きほど。





 もうすぐこの蕾たちが一斉に開花する。




 プリントした写真は額縁に入れて、管理している建物の玄関に飾ったりします。
 様々な写真を季節ごとにチェンジして来訪者に見てもらっているのです。


 時々、住人さんから聞かれます。


 あの写真は誰が撮ったの?と。





 敷地の西側の椿の群落は最盛期。



 『あの写真は私が撮ったのですよ。σ(^_^;』



 こう答えると、




 いつも決まって絶句されます。~~~(((;T▽T)












 今回も異常無し!(*゚∀゚)=3



 さて、お仕事始めましょうか。











 前回、私の子供のことを記述しました。
 複数の方から激励のメールをいただき大いに励みとなりました。
 掲示板でも書きましたが、あらためてここに謝意を表しておきます。
 ありがとうございました。m(_ _)mペコ





 向かい側の尾根の家にはあんなに桜が咲いているのに。(T_T)



 
 
 「たった一年間だったけど、自分の夢が叶った時間だった。」

 子供が言ったこの言葉には続きがありまして、

 「ここで辞めてしまうのは本当に悔しい。 自分に負けたようで、自分がクズになったようで、自分自身が嫌になる。 後悔が残らないかと言えば嘘になる。」

 と、寂しそうに呟きました。
 でも、その後に、

 「この業界には絶対に戻らない。 二度と現場に帰ることはない。」

 と、遠い目をしてきつい口調で語っていました。
 よっぽど嫌な目に遭ったんでしょう。

 

 保育の業界は末端の先生達だけがひどい待遇なのではありません。
 施設を運営する園長や理事長などの経営者である方達もまた、現場の先生達と同じように、人員確保に苦しみ、運営の難しさに苦しんで疲れています。
 真面目な運営者が真っ正直に運営しているのですがいつまでも楽にならず、決して高収入を得て充足した生活をしているわけではありません。

 そんな業界だから、子供が病に倒れたからと言っても責任の所在を求めていく所がありませんでした。
 いつまでも過去にこだわらず円満に終えて、次の新しい世界へ目を向けるように子供に告げることしか出来ませんでした。




 私自身、最初に勤めた会社がブラックとはいかないまでも、従業員に対して厳しい環境の会社でした。
 辞めてから25年以上経つのに、その頃のことが今でも悪夢となって出てきて、寝覚めが悪い時が往々にしてあります。
 25年も経っているのにです。

 その会社は収入が満足に得られない企業に勤めていても仕方がないと、8年ほど我慢して勤めましたが退職。
 その後はより良い収入を得る目的で何度か転職をしました。
 結局はずっと貧乏で、今は借金まみれなんであまり変わってないですけど。(>ω<) 

 私が若い頃に経験した様々な体験が今の糧になっているように、我が子も身をもって様々な事を学びとっていくのでしょう。
 いい経験になればと思います。









 午前中の作業を終えてお昼ご飯にします。

 食事を終えたら丸太椅子のもう一つを作ります。








 ホームセンターで購入したゴム足をコースレッドで止めていきます。
 このゴム足は中にワッシャが入っていて、ネジをきつく締めてもゴムが潰れることがないようになっています。

 インパクトで4箇所固定。










 ひっくり返して座ってみます。




 うん、これでいい。(^ー^)v







 2脚が出来上がりました。









 午後の作業が一段落したら、帰る時刻までくつろぎます。
 和室の畳の上に座って雑誌などをパラパラめくり眺めます。

 鳴らしていた音楽を止めて野鳥の声に耳を傾けます。
 あちらこちらでウグイスの恋のさえずりが聞こえて癒されます。
 時々すごく近い場所から聞こえてくるのですけど、ふと表に目を向けてもどこにいるのかわかりません。 


 雨は次第に強くなり、本降りになって激しい降りになってきました。









 出る時に濡れてしまうな。
 そんなに寒くないし、車までの短い距離だからいいだろう。


 ずいぶんと昔にテレビで見た時代劇のワンシーンを思い出した。
 月形半平太だっけ?



 春雨じゃ、濡れていこう。



 傍らにいい女がいないのが寂しいな。





 ハゲオヤジじゃ絵にならんか。(;´Д`)ノ





 さあ、管理事務所に鍵を返しに行こう。






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