山の古別荘のDIY記

心地よい初夏の風

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 この山の家の日記も完全にマンネリ化してきた。

 そりゃそうだ。
 突発的なアクシデントなんて度々起こるはずもなく、そんな物起きてもらっては困る。

 書き手の頭の中もそうそう面白い言葉なんて浮かばない。
 そんなに面白いんだったら今の仕事なんかには就いていない。


 だから読者が我慢して読んでもらわないとな!



 ↑なんでこんなに偉そーなんだよ。(゚Д゚;)







 (´Д`;) ゴメンナサイゴメンナサイ
   ∨) ヨンデクダサイスミマセン
   ((



 本日は久々に好天に恵まれました。






 いつもの渋滞をくぐり抜けて、いつもの高速道路を突っ走ってきて、約2時間で山小屋へやって来ました。

 今朝の気温、午前9時半現在で26度ほど。






 初夏の梅雨入り前のほんの僅かな期間の一番過ごしやすい時。
 ここ数日間は日中は暑くても湿度が高くないのか苦にならず、朝晩がとても涼しく、快適な日々が続いています。

 最低気温と、最高気温の差のことを『日較差』と言うのだけど、春と秋はこの差が大きい。
 とても過ごしやすく感じるのだけど、この日較差が大きいことは生き物の体にとって非常に厳しい環境であるそうな。
 気温が変化するのにあわせて、体が徐々に順応していこうとするのだけど、一日の気温差が激しいと、どちらに合わせれば良いか迷ってしまい、身体に大きな負担をかけるのだそうだ。
 「季節の変わり目」に体調を崩しやすくなったり、年老いた爺さん婆さんがあの世へ旅立つ頻度が高くなるのは、この日較差のせい。


 人間だけでなく、動物たちの世界でも例外はないようで、今年は昆虫たちの数がいつもの年に比べて激減している。
 いつもは必ず1匹はいるカメムシが見あたらない。
 アシナガバチが軒で営巣していない。
 雨戸を開けると決まって蛾がポトリと落ちてくるのに1匹もいない。
 等々。



 もう6月中盤に入っているのに、玄関前のツツジがまだ咲いているのに驚いた。ΣΣ(゚д゚lll)







 こんな年回りなのにマダニだけは盛んなようで、西日本ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染者が二桁突破していて、死者も数名出ているようです。
 年寄りぁなおさら危ない。

 音もなく忍び寄って体に飛びついてくるから、ある意味ムカデやスズメバチなんかより遙かに危険度が高い。

 「ダニ媒介感染症」注意喚起について(厚生労働省からのおしらせ)
 http://www.jpa-web.org/blog/2017/05/16/109

 
 今日は屋外の植え込みで作業するので、念のため防虫スプレーを体の各所に吹きかけます。

 私の場合頭の皮膚も露出面積が極めて大きいです。
 下半身ばかりに目をやって油断していたら、頭をやられるという可能性もあります。
 従いまして、後頭部やら頭頂部を覆うタオルにもまんべんなく吹きかけねばなりません。


 男ってのはぁ、弱い生き物なんだよぉぉぉ!! (;´Д`)
 

 ↑いや、お前だけだろ。





 これでも効果があるかどうかわからない。 無いよりマシ。




 雑草がぼうぼうになっているので、涼しい今の季節にうちに刈っておきます。
 ツツジの植え込みの真ん中からいつの間にやら得体の知れない木がぐんぐんと背を伸ばしてきています。
 木の剪定もついでに行います。






 ツツジの根元の奥の方まで手を伸ばして、雑草を探し当て切っていきます。
 ススキがたくさん伸びてきていて、気がつくと左腕に切り傷を作っていました。


 このシイの木も冬に剪定したのに、どんどん枝を伸ばしてきて葉が生い茂っています。
 すごい生命力です。
 これも丸く形を整えて、これ以上上に伸びないようにします。






 午前中いっぱい植木と格闘してお昼になったので母屋へ戻ります。

 屋内に入る時も体全身をくまなくチェックして、特にブーツとズボンの隙間にマダニが入り込んでいないかどうか、入念にチェックしてから屋内へと入ります。







 快晴の太陽に照りつけられた山の家は室内気温が上昇していました。






 真夏のような不快さはありませんが、じっとしていても暑い。
 室内にいるのが少々苦痛。

 ベランダに出ると森を抜けてきたそよ風がとても気持ちが良いです。
 屋外は28度前後。

 BGMで久しぶりに高中正義をかけて、ベランダに椅子を出してくつろぐことにしました。

 気分はすっかり、


 サマーッ!!!(゚∀゚)




 「ブルーラグーン」が後ろから聞こえています。



 新緑の輝く緑の木々を眺め、青い空を見上げ、ウグイスのさえずりに耳を傾け。
 梅雨入り前の山の気候はとても爽やか。

 足を伸ばせることが出来るコールマンのキャンピングチェアにゆったりと身をゆだね、昼食後のひとときを過ごします。







 通勤の電車の中ではスマホで小説を読んでいます。
 青空文庫で昔の名作を掲載してくれているので、今まで読みもしなかった小説をどんどん読んでいっています。

 つい最近読んだのが、岡本かの子氏の「仏教人生読本」。
 何気に読み始めたのですが、50年以上前に書かれた書物とは思えない。
 少し感銘を受けました。

 その中から気に入った文章を一つ。

 『失敗
 
 失敗が怖いのではない
 失敗したときの人間が
 「こころを腐らせる」のが怖いのだ

 腐れは腐れを呼ぶ
 少しの腐れが大きくなる
 果てしもないほど腐れを呼ぶ

 失敗を恐れるな
 失敗は成功の始めとは
 あまりに古い言葉というか

 古いとて真理ならば
 それはいつも美しい生命を持つ
 その言葉は古くていつも新しい

 -中略-

 心を腐らすな
 失敗を恐れるな
 そのため心を腐らすのを恐れよ 』



 *岡本かの子
   大正-昭和初期の小説家。 画家岡本太郎氏のお母さん。
   上の文章を書くとは思えないような波瀾な人間関係に生涯を送った人。
   









 ・・・・・はっ!?



 気がついたら夕方だった。

 余りの心地よさに眠ってしまった。


 蚊に刺されることもなく、蛾にまとわりつかれることもなく、蜂に驚かされることもなかった。
 蜘蛛すら出てこなかった。

 ん~~~っ!よく寝たっ!!

 別荘の本来の使い方だよな~、と思いながらキャンピングチェアから身を起こす。



 心なしか顔や腕が熱い。
 腕を見ると少々赤くなっている。

 え?日焼けしたの??

 なんと、新緑の照り返しがきつくて、屋根の下のベランダにいるのにも関わらず少し日焼けしてしまった。






 熟睡してすっかり気分爽快になった頭を回転させて、帰り支度を始めます。




 着替えしてゴミをまとめ、ガス電気水道のチェック。
 荷物をまとめて車の所に運んできました。
 後部座席に作業着とゴミを置いてスライドドアを閉めます。



 

 その場で振り返ったとたん、体が凍り付きました。 






 すぐ目の前の足下を体長3センチほどのスズメバチが歩いています。


 「な、な、なぜ、き、き君は、こんな所を歩いているのかな?」


 これは想定外。
 飛んでくれていたら特有の重低音ですぐに察知出来るのに。
 まさかアスファルトの上を歩いているとは思わないから気がつかなかった。

 オオスズメバチにしては小さいしおとなしい。
 コガタスズメバチの女王?
 新しく巣を作る場所を探しているのかな?

 そーっと体を反転させてカメラを取り出して写真を撮るのが精一杯。







 スズメバチは私のことを無視して道をどんどん歩いて行きます。
 まるで何か落とし物を探しているかのように。
 そしてずーっと上の方へと歩いていきました。(・ω・;)


 今年もスズメバチに悩まされるのかなあ。



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