山の古別荘のDIY記

新緑あふるる

★目次ページに戻る


 ・・・ いま 何時だろう?


 あんまり寝ていない気がする。
 7時かな? 8時かな?


 雨戸もカーテンも閉め切った薄暗い部屋。
 夕べ寝たのは深夜でした。
 寝袋の中で、もう少し寝ていようかどうしようか考えていました。
 雨戸の隙間から日差しが薄く差しているので夜が明けているのはわかります。
 

 とりあえず、時計を見てから考えようか。

 そう思って、リビングの壁に掛けてある時計を見るために、寝袋から這い出してきます。
 今朝は少し肌寒い。
 数日前までの暑い日が嘘みたいだ。
 
 和室から出て壁の時計を見ます。


 え!? 10時!!?? ( ̄▽ ̄;)

 ここ数日、睡眠時間はずっと5時間前後だったから、かなり疲れが溜まっていました。
 猫にも起こされない、暴走バイクの騒音にも妨げられない静かな山小屋は、深い睡眠に最適でした。 





 おお・・・いい天気だ。(◎_◎;)

 昨夜の土砂降りの雨はすっかり上がって、青空が見えています。
 日は高く、山を渡る風が爽やか。
 目が覚めました。


 木々はまぶしいばかりの新緑。
 先月までは冬の装いが残っていた森の景色が一変しています。




 顔を洗い、寝具を片付けます。


 午前中にやろうと思っていた事がぶっとんだ。(;´Д`)ノ

 あれもしなきゃ、これもしなきゃと考えていて、資材もいろいろと調達して持ち込んだけど、ほぼ全て使っている時間が無くなりました。
 今更朝食を取るのも中途半端。
 ペットボトルのお茶を軽く飲んで済ませます。





 作業服に着替え終わったら表に出ます。
 玄関前の通路が杉の小枝だらけなのと、母屋の周囲に雑草が激しく伸びてきたので、これらを片付けます。
 




 まずは上の道路に上がって母屋を観察。
 雨樋に落ち葉と雨水が溜まっています。
 勾配がきちんと出ていないから雨水が溜まる。
 水が跳ね返ってまた軒天を腐らせてしまう原因になります。




 実はこの雨樋のこの部分にはドリルで開けた水抜き穴が開いている。
 ところが、その穴に落ち葉が詰まって水が落ちてくれない。
 今回、もう数カ所穴を開けます。

 しかし・・・この雨樋は意味が無いなあ。(´ヘ`;)


 通路に脚立を立てて、雨樋の水と落ち葉を掻き出し。
 それから通路の雑草を抜いて、杉の小枝を掻き出していく。




 ブロアーで細かい葉っぱを吹き飛ばしたら終わり。





 次は裏の階段が雑草に覆われてきたので、手作業で草刈り。

 コガクウツギは今年も小さな花を咲かせています。
 木の周囲のシダ類も刈り取ってやって、日が一杯当たるようにします。




 埋もれつつある階段を通行しやすいように、剪定バサミでシダ類を刈り取ります。





 今年もサルトリイバラがいっぱい生えてきている。
 放置しておくと通れなくなってしまうので、ことごとく根元から切っていきます。
 切っても切っても伸びてくるので厄介な存在だ。

 八重桜の枝もぐんぐん伸びてきたし、何かわからない木もどんどん背が高くなってきている。
 植物にとってはいい年回りなんだろうなあ。

 




 これ、何の木だろう?(・ω・;)

 トウネズミモチだろうか?
 切ろうかと思っていたけど、こんな花を咲かせるんだったらもったいないよなあ。

 植物は種類が多すぎてわからない。
 切っていい木なのかダメなのか見分けが付かない。
 この前も間引きで少しばかり切ったら山ツツジだったし。(;´Д`)ノ

 いつの間にかこの木の回りに松の木がぐんぐん伸びて来ているのを数本見つけました。
 背丈は1mほど。
 これが大きくなったら手に負えなくなる。
 マツクイムシの被害でアカマツの木が激減してしまったから、どこか他の場所に植樹し直したい。
 だけどノウハウも適当な場所も無い。
 次回までに伐採するか植え替えるかちょっと考えよう。


 正面の階段や、ツツジの根元に生えてきているススキやシダ類を少し刈り取ったらもうお昼。
 あっと言う間に時間が過ぎていきます。


 最後に、幹が腐りかけの桜の木の手入れをしてあげます。
 樹勢はいたって盛ん。
 もう枯れるんじゃないかと思ったけど、昨年より葉が増えて枝もずんずん伸ばしている。




 あんまり上が重くなると、折れちゃうよ。(´ヘ`;)

 そう声をかけながら消毒薬を上塗りしてやります。

 他の木の陰になって日当たりが悪くなっているので、回りの木を伐採しなくてはいけません。
 一仕事なのでまた今度。





 ベランダに椅子と机を出します。
 まだ昆虫たちは飛び交っていません。





 新緑がまぶしい。
 この時期、この季節。

 最高に気持ちがいい。





 昼メシは相変わらずカップヌードルなんだけど、ご馳走に変身してしまう。
 このままビールでも飲んでくつろいでいたいなあ。
 毎日がこれだとすぐに飽きるんだろうけれど。



 先日、古民家・別荘などの仲介をやっている不動産屋のサイトを見ていたら、この山小屋の近くにある地域の島の別荘が売られていました。
 少し小高い丘に建っている物件で、この山小屋とほぼ同じ規模の建物。
 値段は490万円。

 ほ、欲しい!

 憧れの海が見える別荘。
 難点は駐車場が少し離れていて、車を停めたら上り坂を5分ほど上らなきゃ辿り着かないこと。

 もちろん、そんなお金など無いので買いはしない。
 そして、海の家は潮のせいで劣化が激しいから、私の環境下では維持するのは困難。
 翌週、すぐに売れてしまっていた。
 ちょっぴり残念。

 少し景気が持ち直して、お金に余裕のある方が増えてきたんでしょう。
 程度の良い中古物件は右から左へ飛ぶように成約されていっています。



 少し前に淡路島へ観光に行きました。
 瀬戸内海側の道沿い、サンセットラインと呼ばれる街道沿いに数件の新しい施設が出来ています。
 本当にビーチ沿いにあるカフェレストランが昨シーズン登場しました。
 少しばかり休憩と立ち寄って、シーフードサラダと飲み物を買ってテラスに座って海を眺めます。





 日差しが照り返す瀬戸内の波打ち際を、コーヒーをすすりながらぼーっと眺めていたら時間を忘れてしまいます。

 山もいいけど海には勝てないな。







 山と海。
 両方持つのはちょっと贅沢すぎる。





 今はこの山小屋を充実させよう。


★目次ページに戻る

▲このページのトップへ



トップページに戻る