山の古別荘のDIY記

またまたネズミ

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 今日は時折、思い出したように雨が降ってきます。
 空を見上げると青空。
 視界の片隅に黒い雲。
 風に煽られた雨粒が今この地面に降り注いでいます。

 雨がやむまで軒先に避難。
 数分ぐらいでやんだので、植物たちに肥料をあげます。





 花を咲かせてくれたお礼です。
 物置へ肥料の入った袋を取りに行きます。

 
 この森は手つかずの自然のままの森林。
 大地に降り立った種子達は、過酷な生存競争に勝ち抜いた者だけしか大きく育たない森。
 落ち葉や生き物の死骸、雨の水が運んでくる栄養分はまんべんなく豊富にあるように見えるが、勝ち抜いて伸びていこうとする生き物があまりにも数が多いから、栄養素の絶対量が足りない。
 その足りない栄養素はことごとく吸い尽くしているから痩せた土地になってしまう。
 人間が特定の植物を育てようとすれば、特定の者だけに肥料を与えないと生き延びられない土地。


 植物の世界だけではないです。
 昆虫や鳥や獣たちにとっても過酷な森。

 この別荘地は鳥獣保護区になっていて、別荘地内を走る道路や、造成された貯水池以外は人の手が入っていません。
 おそらく数百年間、もしかしたら数千年間の長い間このままの状態。
 建物が建てられている別荘の小さな区画以外の場所には、肥料も農薬も与えられていないし、殺虫剤も獣を捕まえる罠もありません。

 だから自然界のバランスが保たれています。





 食物連鎖のサイクルが人間の手によって破壊されることなく、この広大な山林の中に息づいています。

 バランスが保たれていると言うことは、特定の病気や昆虫などの異常な発生が抑えられていると言うこと。

 里の農地や町中の公園のように特定の昆虫が大量発生、などと言うことがあまり見られません。


 桜の葉を食い荒らすアメリカシロヒトリは見かけませんし、サザンカや椿などに群がるチャドクガも見たこと無いです。
 いるのでしょうけど、捕食者もその数の分だけいるからなのでしょう。

 松を枯らすカミキリムシは一時大量発生して多くの松を立ち枯れさせましたが、現在は新しい松の苗がそこかしこで育っています。
 発生の波だけはあるようで、スズメバチやアシナガバチが多いなあという年があれば、毛虫が大量だ~、という年もありますが、次の年には収まっています。

 イノシシはいるはずなんですが一度も見たことはなく、ハクビシンの足跡はありますが住宅の周りに居着いている風もありません。
 猛禽類もいますし、そのエサとなる小動物も数多くいるはずです。
 農地とは異なり、人間のテリトリーにわざわざ近づく意味が無いからなのでしょう。

 今年は小鳥が多いのと蜘蛛をよく見かけますね。


 自然界がそのサイクルを保っていて、吐出した極端な発生というのは感じたことがありません。

 ゴキブリなんて家の中で見たことねえ。(゚〇゚;)

 カメムシは山ほどいるが・・・

 ゴキブリとかシロアリって言うのは自然界の中では弱い部類に入る生き物。
 強い者に見つかったら捕食されちゃうんですよね。

 鹿だけは人間が野犬を根絶やしにしてしまったので、現在でも増え続けています。



 少しだけ虫に食われることはあっても、毎年健全な葉っぱのまま秋を迎える桜。


 ですから、庭に植わっている植物に農薬を撒かなければならないような被害を受けたことはありませんし、考えたこともありません。

 ただ、人間が持ち込んだ観葉植物や野菜、果樹などは昆虫や獣たちにとっても好餌になります。
 これだけは少しだけ肥料や農薬、柵などを用いて保護してやらなければいけません。



 花を咲かせ終わった桜と梅と、ツツジが弱っているのでツツジの根元にも撒きます。


 肥料の袋の下からパラパラと中身の茶色い粉が落ちてくる。

 切った枝に当たって穴でも開いたか?(*。*)ホヨ?

 それにしてはちょっと変。

 開いている穴を見ると、何かで付いたような形ではなく、穴の開いた部分だけビニールが無くなっています。

 もしかして・・・・


 肥料をその場に置いて物置へ行きます。
 置いてあった棚を見ると。



 この袋はモルタルが入っていた袋。 中身は無事。


 並べてあったビニール袋類が破れて破片が散らばっています。

 ネズミだ!!(▼、▼メ)


 母屋から追い出されたから、物置を物色したのか。
 食べる物が無いもんだから肥料の袋を囓ったみたい。

 物置の扉は下に僅かな隙間があります。





 ここから強引に潜り込んだのか?
 それとも扉が開いている隙にさっと忍び込んだか?
 もしかして、どこかに穴を開けられたか?


 いずれにせよ今のところネズミの侵入を防止する手がありません。

 食べ物になるような物は置かないこと。
 有るなら絶対にたどり着けないような場所に置くこと。


 代わりの袋を持ってきて肥料を詰め替えます。
 床や棚に置くとまた囓られるので天井に付いているフックに吊しておきます。





 母屋からネズミ忌避剤のスプレーを取ってきて物置内部に撒布します。


 強烈なミントの香り!

 物置の奥の角の方に撒布。
 

 鼻がスースーする。

 床一面に撒布。
 空中にも撒布
 そして物置入り口付近の木枠に集中的に撒布。



 め、目が痛い!!(;´Д`)



 物置内部で息が出来ないだけでなく、目も開けていられなくなったのですぐさま出てきます。

 これぐらいやれば、ネズミもしばらくは近づかないだろう。



 物置から出たらまた雨が降ってきましたよ。





 夕方も近づいてきたし、GWで道路が渋滞するから早めに帰ろうか。

 道具類を片付けします。


 あ!

 また物置に入らなくちゃいけないのか!(;´Д`)ノ




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