寒い一夜が明けて
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4℃!! (〇o〇;)
国道沿いにある現在の気温を表示する電光板を見て驚いた。
この場所で4度ならば山の上はもう1-2度低いはず。
この時期では珍しい低い気温。
山小屋のストーブの中には灯油は残っていません。
頼みの綱はエアコンと電気毛布などの電気暖房類のみ。
今夜は凍える夜を過ごすことを覚悟します。
非常事態宣言が発令され、外出自粛が要請された今。
夜の高速道路を走っているのは物流を支える長距離輸送の大型トラックばかり。
ガラ空きの高速道路を一路別宅へと向かいます。
「レジアスエース(貨物車)で良かった~。(゚Д゚;)・・」
営業用以外の普通車なんかで走っていたらなんて思われるかわかったもんじゃない。
トイレに立ち寄ったSAは仮眠を取っている大型トラックの行列。
飲食ブースも午後8時で閉店。
観光客など皆無です。
今夜接したのは自宅近くにあるコンビニで食料を買い込んだ際の店員さん一人のみ。
そして今から向かうのは人里離れた山の中の一軒家。
咳をしようがくしゃみをしようが唾を吐こうがお咎め無しの、100m四方ほぼ一人ぼっちの空間。
この後、別宅から自宅へ戻るまで、近距離で誰かに接することはありませんでした。
山に到着して夜空を見上げます。
星が!!(゚〇゚;)
ここに通ってもう何年にもなりますが、こんなにたくさんの星が見える夜は初めて。
北斗七星が真上にあるのがすぐにわかりました。
満天ではないけれど、多くの星が見えています。
風が強くて空気が澄み切って、雲が無いのと、町の灯が少なくていつもより暗いから。
一眼レフカメラを持ってくるんだった。
いつまでも見ていたいけれど凍えてしまうので、荷物を持って母屋へ移動します。
山小屋の中に入って温度計を見ます。

母屋の中は昼間の温度がまだ残っています。
体が冷えないうちに熱いシャワーを浴びます。
エアコンのスイッチを入れ暖房にするけど、天井の高いこの家をどこまで暖めてくれるだろうか。

買ってきたビールで晩酌。
足先が冷たいのでソファの上に電気毛布を敷いてその上に足先も乗せて座ります。
囲炉裏は有るけど、こんな時間から木炭に火を点ける気にはなりません。
深夜のBS放送はテレビショッピングばかり。
つまんないのでもう寝ます。
前回、今シーズンはこれで終わりだろうと思っていた厳冬期用の寝袋を出してきます。
電気毛布も持ってきて敷いて準備万端。

早めの就寝。
翌日。
目が覚めました。
このごろエアマットの空気が無くなるのが早い。
すっかり張りが無くなってしまってぶよんぶよん。(;´Д`)ノ
違和感があって寝ていられなくなったので起き出します。
エアマットはもう寿命かなあ。
すっかり夜が明けているだろうと思って、壁の時計を見たらまだ5時半!(;´Д`)ノ
カーテンの隙間から差し込む光が明るいので、夜明けであることは間違いないのでしょう。
寒いので肩に毛布をまとってカーテンを開けて外の様子を見てみます。
ああ・・・、ちょうど夜明けだ。
今まさに太陽が尾根の陰から登ってこようとしているところ。
もうすぐ御来光をお目にかかれるでしょう。
森に住む小鳥たちは既に起きていてあちらこちらでさえずって、やかましくなってきています。
起きてしまおうか、それとも二度寝しようか・・・・。
昼間に眠くなったら昼寝しようと決めて起きてしまうことにしました。
お湯を沸かして軽い朝食を取り、コーヒーを1杯。
室内は寒いままなので毛布にくるまってBS放送などをぼーっと視聴。
天気が良いので日が高くなってきたら春らしい気温になるでしょう。
それまでゆっくりと過ごします。
ちょうど世界中のニュースを集約して放送している番組をやっていました。
話題はコロナコロナコロナ。
テレビから流れてくる世界各国の、多数の死者が出て医療崩壊真っ只中の緊迫した報道ばかり。
日本でも町中ではマスク着用必須で、人との接触を避けるのがもう定着してきましたが、欧米のような多数の死者が出ていないので
こんなニュースも何だか他人事のような感覚に襲われます。
この山の中ではそんなことも無縁。
おそらく、大都市や県庁所在地都市以外の町並みから外れた山村や漁村なんかだと、都会での緊迫感はあまり感じられないのかもしれません。
この疫病騒ぎがある程度収まったら次にやってくるであろうと思えるのは
『食料需給の逼迫』。
世界各国が食料と医療品の確保に動き出して、国外へと出さないようにしているようです。
隣国も輸出をほぼストップして逆に日本の食品をせっせと買付けして輸入しています。
そんな中で、この日本の今の政府は・・・。
ダメだね。┐(-。ー;)┌
わかっていて対策しないのか。
わからないほどお間抜けなのか。
予想しておきます。
飢餓とまではいかないかもしれないが、食料品の不足、急激な高騰、奪い合い。
起きる可能性がかなり高い。
「そんなことありえないよ。」「何とかなるでしょう。」なんて甘い考えは捨てたほうがいい。
第二次大戦後の食料難の際にはアメリカがある程度助けてくれたらしいけど、今度はもう助けてくれる国は無いと思っておいたほうがいい。
信じられない方はいろいろと調べてみるといいですよ。
既にそう予想している人がかなりの数います。
既に大きな規模で動き出している人達がいます。
ここを興味を持って読まれている方々にお勧めいたします。
自分たちで動くしかない。
今のうちにある程度の何らかの準備をした方が良いかもしれないです。
この別宅の敷地を最大限に利用しなきゃいけなくなる時が来るかもしれません。
少しずつ準備を進めて、ノウハウを溜めていきます。
備蓄じゃないですよ。
僅かな量を備蓄なんかしたって個人では数ヶ月ぐらいしか持たない。
未来も何事も無く平常通りにすごせるかもしれません。
「杞憂だったね」と恥ずかしそうに笑って言える時が来るのが一番良いのですが。
最悪の場合だけは想定して動いていきます。
さて、非常事態宣言で外出自粛が要請されているにも関わらず、ここへ来た理由の一つ。
固定資産税~!(;´Д`)ノ
納期限が今月末までなので納付書を取りに来ざるをえなかったのです。
毎年のごとく土地の評価は¥0円。
家屋にだけ資産価値がありますが100万円少々。
税額は¥14,200円の納付金額です。
だいたいここらへん周辺の中古物件は200万から500万代ぐらいの価格帯が中心ですけど(下は50万円から上は3000万円ぐらい)、固定資産税はこれぐらいです。
参考までに。
朝日が昇って気温が上昇してきました。
あまり寒さを感じなくなってきたので、母屋の前の庭を見に行きます。

ツツジはまだ蕾。
下界ではもうちらほら咲いていましたが、ここはやはり遅いですね。
開花しているのも有りますがまだ二輪ほど。
あと数日で全部花開くでしょう。
ソメイヨシノはすっかり葉が繁って初夏の装い。
敷地境界付近のガマズミの花が満開です。
そして今年も咲いてくれました。
八重桜。
日当たりが悪い場所に植わっているので花の数はよそのお宅より少ないですが、きれいな花を咲かせてくれいます。
一巡してふと空を見上げます。
雲一つ無い日本晴れ。
この地に、この時に、このタイミングで巡り合わせてやって来れたことをありがたく感じます。