気が付きゃ初夏
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本当にね。
今年は良くない年だわ。
前回別宅に来てからほぼ2ヶ月も間が空いてしまった。
八重桜はもちろんのことツツジも終わったし、ガマズミとか他の花たちを見ることが叶わなかった。
GW前後の休日に仕事が入ってしまったことと、それに伴ってずれずれになった家庭の用事もこなさなきゃならなくて、おまけに町内会の行事予定が目白押し。
イライラしながら毎日を過ごしていた。
大好きな趣味の釣りにだって行けてない。
何もかもがぶっ飛んで春が過ぎ、初夏と呼ばれる季節になってしまった。
今年は季節の移り変わりが早いので、あっという間に梅雨入りかもよ。
と言うか先日梅雨入りしたよ。
まだ5月だと言うのに!(-。-;)
注:2023年は5月29日に梅雨入りしました。 例年より約1週間早い。
久しぶりに前夜にINして朝を迎えました。
ただいま午前7時過ぎ。
新緑を通り越して深緑へと向かっていく途中の木々たち。
なんだかどれもこれも少しばかり背が伸びて大きくなったような・・・・。
お向かいの尾根にある幾つかの建物が木の葉に遮られて見えにくいと思うのは気のせいかな?
これ以上景観が損なわれるのはちょっと問題あり。
枝切りノコの届かない範囲の木が大きくなってきたので、いよいよ何本か切り倒さなきゃいけないかもしれない。
表に出て母屋の周囲の様子を見て回ります。
ツツジはすっかり花が終わっていてご覧のように枯れた花びらが無数にぶら下がっている。
これだけあったのだから咲いている時は壮観だったろうなと思う。
サツキはこれから。
一輪だけ寂しそうに咲いています。
他はまだ蕾。
階段にも幾つも雑草が生えてきてこれらを全て取り除かなければいけません。
コガクウツギが今年も可愛い花を付けてくれました。
これから次々に咲いていくのでしょう。
雑草、特にススキが数多く伸びてきていて、掃除と庭の手入れで午前中いっぱいかかってしまいそう。
朝食をさっさと済ませて作業に取り掛かります。
まずは暖房器具を片付けます。
今シーズンは来る回数が少なかったものですから灯油が結構な量余ってしまいました。
ファンヒーター内の灯油を全てだるまストーブに移し替えて燃焼させてしまいます。
灯油は保存が利かないので余らせてしまうととてももったいない。
廃油として貯めておいても使い道がないし、下の街のGSは引取してくれないし、燃やしてしまうしか手がありません。
灯油を移し替えたストーブはベランダに出したままにして火を付けて放置します。
夕方まで燃やし続けましたが燃焼しきれませんでした。(>ω<)
表に出ての作業はいつものごとく雨樋清掃から。
奥の雨樋がつまりかけていて手で落ち葉を取っただけではダメみたい。
ホースを持ち出してきて水圧で配管内のゴミを押し流します。
脚立を移動させて順々に手作業でゴミを取り除いていきます。
雨樋が終わったら階段の雑草抜き。
階段の落ち葉を箒とチリトリで掃除します。
通路はブロアがけする前に草刈り機とヘッジトリマーで草刈りと剪定を済ませておきます。
草刈りと剪定が終わったら飛び散った枝葉をブロアーで吹き飛ばしていきます。
今シーズンは花が咲きだすのが異常に早くて、4月の初旬にはいろんな花が一斉に咲きだしました。
2ヶ月も間を置いたのだから、もう殆どの植物の芽生えや若葉が開きだすのは終わっただろうと思っていました。
ところが、サツキがまだ殆ど蕾。
ポリゴナムという宿根草は大阪平野部では既に小さな花も付けているぐらいなのに、ここでは新しい葉が出たばかりの状態。
冬の間に枯れたシダ類がようやく新しい芽が出始めたような状態。
なぜ草木によって違いがあるのか?
特殊な植物は植えていません。
平野の町中でどこでも育つような草木ばかりなのに。
これは、私の推測なのですが・・・。
今年は日中の温度差が激しい年です。
特に山の中の気候なので寒暖差が15度以上になる時もあります。
この寒暖差に弱い植物が成長を妨げられているのでは? と、思うのです。
これまで幾つもの植物を植えてきて、たくさん枯らしてしまいました。
放おっておいても育つと言われる植物が全く育たず、今だにうまく大きくならないというのも幾つかあります。
栄養や土壌、日照不足のせいだとばかり思っていましたが、この日中の寒暖差も大きく影響していると思われるのです。
これは、今後新たな植物や植木、農作物などを植え育てる上で、寒暖差に強い植物を選択して植えないとことごとく失敗することになるでしょう。
今年のような特異な気候は私に大きなヒントを与えてくれたような気がします。
数年前、2本の
みかんの木を植えました。
1本は昨年とうとう枯れてしまいました。
ご存知のようにみかんは温暖な地域で育つ植物。
春先には出てくるはずの新しい葉の数がどんどん減って、そして最後には何も出てきませんでした。
冬場は不織布で囲って防寒対策を施してやっても冬の風の冷たさには勝てなかったようです。
この山は西日本で典型的な瀬戸内海気候の範囲に入ります。
もっと北の寒い地域でみかんが生育できるのに、ここで出来ないはずはありません。
なにかが間違っているのです。
その回答の一つと思えるものをようやく今年見つけることが出来たようです。
別荘に2ヶ月間来ることが出来なかったために、防寒対策のプチプチのカバーを取ることが出来ず、今日までずっと被せてありました。
カバーを取ってみると、これまでに見たことがないほどの青々とした若葉を付けたみかんの木がそこにありました。
根本や地面まで覆っていないのでビニールハウスと同じではありません。
ただプチプチを巻き付けてテープで止めただけ。
それだけでこんな劇的な効果が得られました。
プチプチ内の空気の層が保温の効果を生み出していたようです。
そして、特に寒暖差の激しい期間もずっと巻き付けていたのが良かったようです。
*今から枝葉が伸びる時期、花をつける時期なのでいつまででも被せてはいられない。
他の植物にも応用できそうです。
問題は背丈以上大きくなったような場合はどうしようかな?と考えるぐらいです。
農家の方から見れば『
そんなの当たり前だよ~』と言われそうですが、私にとっては大発見でした。
この土地には日照や気温の問題だけでなく土の問題があります。
粘土質を多く含む石が多く混ざった土。
これからいろんな草花や果樹、果ては農作物までやってみたいと思っていますがこの土がネックとなっています。
さすがに土を全部掘り起こして全て入れ替えるなんて真似は費用も時間もかかって私には無理。
今はこの土質に適した植物だけがぐんぐん伸びてくる状態。
草木を育てるにはフカフカの柔らかい土が一番良いです。
周囲が粘土みたいな土なので、雨が降るとフカフカの土の層に流れ込んできて固く締まってしまい、植物の成長を妨げる。
ということがわかってきました。
これを解決するとある手法を今行っています。
効果的なのかどうかはまだ実験段階なので結論は得られていませんが。
*ここからは動画では語っていません。
その手法は、「根起こし」、もしくは「土起こし」と呼ばれる手法。
土おこしは作物を植える前に土を柔らかくするために、農機具などを使って土を掘り起こすことです。
もう既に樹木が植えられている状態で行うことが出来ません。
そこで、根起こしを行っています。
樹木の根の先端部の地面にバールを突き立てて穴を開けて、少し土を起こすようにします。
根の主要部を傷つけないように土をほぐします。
ソメイヨシノの周囲地面を根起こししています。
根の先端部の見極めは枝の伸びている方向の先端。
枯れ葉や肥料が入りやすくなるよう開けた穴はそのままにします。
柔らかくなった土に根が伸びていきやすくなるはず。
この手法で、枯れかけていたソメイヨシノを復活させ、花を咲かせることが出来るようになりました。
今年は成長の悪い植物たちにも行うようにしました。
土を入れ替えるのではなくて、土を常に柔らかい状態に、落ち葉や枯れ枝が混ざることで土が固く締まらないようにすること。
根の先端部に水分や養分が届けやすくなるようにすることが目的です。
踏んで土が固くなった場所も行っています。
今はまだ実験的なので、実施する季節や、深さや範囲などは模索中です。
結果が見えてきたらまたレポートします。
剪定やお掃除を終えたら、樹木たちに肥料をあげます。
たくさん花を咲かせてくれたお礼です。
石灰、油かす、骨粉、合祀肥料など。
撒き終えたら12時を過ぎていました。
すっかり天気も良くなりました。
お昼にしましょう。
動画: