山の古別荘のDIY記

思いの外涼しい里山の中

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 絶対うるさいんだから!

 毎年、この季節は早朝に起こされる。
 金切り声に近いヒグラシの大合唱で眠りを阻害されるからである。

 朝はゆっくりと眠りたいから、昨夜は雨戸もサッシも締め切って外部の音ができるだけ入ってこないようにして就寝。
 一度目が覚めたのが午前7時過ぎ。

 あれ?(*。*)ホヨ?
 今日はとても静かだったよ?

 寝床から這い出てきて室内の温度計を見ます。
 気温は24度を示している。
 暑くもなく寒くもなく爽やかな朝だ。



 今回はカメラを忘れた。 ビデオカメラの静止画なので画質が悪いがご勘弁を。


 あまりに静かなので不思議に思ってリビングのサッシを開けてみる。
 聞こえてくるのは鳥のさえずりとニイニイゼミの合唱。
 数が少なく、あまりうるさいと感じない。

 「ここのサッシ、こんなに防音性があったかな?

 いつもの夏の朝とは違い、なんだか少し変。


 今朝の空は曇天。
 太陽は雲に遮られていてどこにいるかわかりません。





 「それにしても涼しいよな。 都心の平野部とは大違い。

 森を通り抜ける爽やかな風が吹いてきて心地よくて、梅雨明けの真夏という感じがしません。
 気持ち良いのでもう一眠りすることにしました。





 二度寝して次に起きたのが午前10時ちょっと前。

 都会の自宅にいる時は毎晩のように続く熱帯夜でエアコンを付けっぱなしにしています。
 体が冷えて起きたらガチガチになっていたり、夜中に寒くなって止めてしまって蒸し暑くなって早くに起きだしたり。
 そんなこんなで最近は満足な睡眠が得られなかったので、今日はとてもスッキリ!(゚∀゚)
 いつまでも寝ていたくなります。


 雨戸とカーテンを開けて表の空気を取り入れます。
 空にはまだ雲がありますが青空も見えてき始めていました。





 天気予報ではこの後カンカン照りになり30度オーバーの猛暑になる予報。
 午前中の涼しいうちに庭の手入れとかしておきましょうか。

 着替えを済ませて表に出ていきます。
 今の季節は主に雑草の駆除。
 ススキの葉があちらこちらから伸びてき始めているのでことごとくカットしていきます。
 ススキを放置すると手に負えなくなる。

 しばらくしてあることに気付きました。

 蚊がいない。(・へ・;;)

 いつもなら顔の周りや体にまとわりついてきて鬱陶しいぐらいです。
 腰から蚊取り線香をぶら下げて作業をするのですけど、今日はしなくても平気。

 スズメバチもいない。
 前回はキイロスズメバチが母屋の軒なんかを飛び回っていたんだけど、羽音すら聞こえてきません。





 そう言えばカメムシもいなかった!(●o○;) 

 今年の近畿地方はカメムシは本当に少ないそうです。
 昨年は大量発生したのですけどその反動でしょうか?

 蛾も少なかったです。
 夜はカーテン越しの光に誘われて無数の蛾が網戸に群がるのですが、昨夜は2-3匹見ただけ。
 この朝の涼しさが影響してるのかな?


 過去にもこんな年がありました。
 この別荘を購入して2年目か3年目の夏。
 その時も蚊があまりいなくて、
 「山の中って快適なんだな~。 天敵多くて家庭の害虫なんて少ないんだ。
 と思っていたら、翌年いっぱいいて、
 「標高の低い里山なんてこんなもんだ!
 と、たまたまそういう年回りだったことを悟らされた記憶。

 *この別荘でほぼ見かけない家庭害虫は、ムカデ、ゲジゲジとゴキブリ。
 森にはマダニがいるけれど、家の中にダニがいない。 ダニに刺されたことがない。


 反対にこんな虫がうろちょろしていました。





 ベランダの手摺の周囲にジバチの一種(たぶんクロアナバチ)が何匹も飛び回ってしきりにうろついています。
 普段はいないことはないですが1匹ぐらいが時たま軒先を通り過ぎていくぐらい。
 近くに巣でも作ったのでしょうか?
 一日中手すりの周辺を行ったり来たりしていました。

 大人しい優しい蜂ですから極端に近づいても威嚇したり襲ったりはしてきません。
 毒針は持っているので、不意に近付いた時に手で払わないよう注意します。



 後で母屋に戻ってから周囲の木々をよく観察すると、ちょっとだけいつもと異なる部分が見られます。
 母屋の下側に立っているナラの大木。
 高さは10メートル以上に及ぶ大きな木なのですが、この木の先端部の枝に葉がほぼ付いていない。
 下の方の枝はいっぱい葉が付いています。





 ナラの木を枯らす害虫でも出たのかな?
 理由はちょっとわかりません。

 少しだけ違う夏みたいです。



 雑草の刈り取りをしていたら次第に天気が良くなってきました。
 それに連れて日差しがきつく、周囲の気温もぐんぐんと上がってきているのがわかります。





 「また日焼けするなあ。

 日焼けが気になるお年頃になってきました。
 動いているとどんどん汗が出てきて体温が上がり動作も鈍くなってきます。
 ここで無理をして炎天下の下で作業を続けると簡単に熱中症になってしまいます。
 今日は気温の変化が激しいのでわかりやすい。

 適当なところで母屋に引き上げることにしましょう。





 昼食までまだ時間があります。
 ベランダの目の前に生えている木の枝が伸びてきて、せっかくの眺めを阻害し始めたので剪定することにしました。





 高枝鋏、高枝ヘッジトリマーを用意して、高枝ノコギリも物置から取ってきます。

 高枝鋏とヘッジトリマーは長さが3m程しかありません。
 手前の木はカットできますが奥の木には届かない。
 奥の木は高枝ノコギリを使用します。





 ヘッジトリマーを購入してから植木の手入れが楽になりました。
 重量バランスが悪く、少々持ち重りがしますが、時間短縮になるので重宝します。





 手前の木の剪定を一通り終えて、奥の木に取り掛かります。
 長さ6mの高枝ノコギリは余裕で届いてくれます。

 かなり重いので、途中の枝に引っ掛けてそこを支点にしてノコをスライドさせます。

 が!

 木自体が細いので鋸刃に引っかかったまましなって手前に寄ってきます。
 思いっきり早くノコギリを前後に動かしてみますが木が激しく揺れるだけで刃が入っていきません。(T_T)

 このままじゃ疲れるだけだ。 どうしよう?


 本来なら森に入って切り倒してしまうのが一番早いですし確実です。
 しかし、今の時期は森に入りたくありません。
 マダニがいるし、害虫も多いし、チェンソーとか出すのは面倒だし。
 伐採した後、その木を片付けるのが一苦労。
 こんなに暑いのに森の中でそんな作業したら本当に熱中症になってしまいます。



 何かいい手はないかとしばし考えます。
 引っ掛けた高枝ノコギリを引っ張ると木がしなって手前に大きく近付きます。
 いい手を思いつきました。(^○^)




 高枝ノコギリの刃をカットする木の幹にしっかりと食い込ませ思いっきり手前に引っ張ります。
 目一杯近寄ったところでノコギリの柄をベランダの手摺にロープでくくりつけます。
 固定した木をヘッジトリマーでカット!





 これが大正解!(^◇^)


 少し太めの枝は切断するのに時間がかかりますが、重いノコギリをえっちらおっちらスライドさせるより遥かに楽!
 1本目が終わったら引っ掛けた鋸刃を外して次の1本へ。
 都合4本の木の枝を剪定し終えました。





 少しは見通しが良くなったかな?

 今、剪定してもまた来年にはぐんぐんと枝を伸ばしてきます。
 1箇所が明るくなると他の木が成長してきます。
 しまいには道具類が届かなくなるので、こういうやり方はいつまでも出来ない。
 今年の冬は背が高くなったこれらの木を伐採してしまう予定です。


 また汗をかいてしまいました。
 お昼を食べた後はシエスタ
 としたいところですが、高枝ノコギリとヘッジトリマーで手すりに傷を作ってしまいました。

 午後は塗装作業をしてその後クーラーの効いた室内でゆっくり過ごします。









 太陽が山に入り始めて母屋周辺の森に影を落とし始めました。
 森の中が薄暗くなってくるとヒグラシの大合唱が始まります。





 この鳴き声を聞くと、「今年も夏になったな。」という思いがします。


 今年も猛暑になりそうです。
 皆様も熱中症には気を付けて涼しくお過ごしください。

 暑中お見舞申し上げます。


 動画:



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