山の古別荘のDIY記

ヒグラシの声は最後に

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 今年は本当に体調のすぐれない年だ。
 熱中症にかかってしまったのは加齢もあるけれど、春から延々と続いているアレルギー性鼻炎も原因の一つと思う。
 アレルギー性鼻炎からの気管支喘息という負の連鎖状態。

 花粉症持ちじゃなかったのですよ。
 いきなり今年の最初からおかしくなって、喘息が止まらずひどい風邪だと思っていたらアレルギーだった。
 アレルギー用の薬を手放せなくなってしまった。

 一体何に対してアレルギーを起こしているのやら。(;´д`)ノ
 (室内リフォーム現場に入ると症状がひどくなる。おそらく原因はカビだと思われる。)

 もしかしたら、不治の病かもしれんが・・・(>ω<)



 朝、目覚めたのが午前10時半。
 それまで爆睡!
 よっぽど体に疲労が溜まっていたのか。
 爽やかな目覚めになりました。

 もちろん屋外はすっかり夏日。





 屋内気温は28度ほどだけど、外は風が強くてベランダにいるほうが快適。





 蝉の声が沸いている夏の森を眺めてしばらくボーっとします。
 この時間、森で鳴いているセミはニイニイゼミかアブラゼミ。
 ミンミンゼミはまだ早い。
 ヒグラシは早朝に鳴いていたんだろうと思う。 たぶん。(^^;ゞ


 まだ朝晩の気温が低いせいか蚊のような害虫がやってこないのが良い。
 パンツとシャツ一丁でベランダをうろうろとします。





 栗の木が早くも小さな実を実らせていました。
 周囲の木も多くの花を咲かせています。


 今はクーラーを付けてないけれど、これだけ日差しがきついならば気温はもっと上がってくるでしょう。
 この涼しいうちに朝食兼の昼食を取ります。





 食事とともにしっかりと水分を体内に入れます。

 今日やりたいことは、熱中症対策のアイテムの実験。
 荷物から巾着袋を取り出してきて、テーブルで中身を広げていきます。


 


 出してきた物を組み立てていきます。

 このボロ布の帯は自作のネックバンド。
 機械はペルチェ冷却デバイス。
 熱中症対策で首筋を効率的に冷やすペルチェ素子の冷却作用を利用したネックバンドです。





 このアイテムについては別ページで特集を組む予定です。
 下に記載している動画でも少しだけ紹介していますのでよろしかったらご覧ください。


 作業服を着込み頭に汗止めのタオルを巻き、このネックバンドを首に巻いて準備OK。
 風が強いので空調服は必要ないんじゃないか?
 ビデオカメラとスタンドを持って屋外に出ます。





 あかんやつや!(>ω<)

 ギラギラどころかビシビシと熱気が降り注いでいる。

 太陽が照りつける日差しのもとに出た瞬間に悟りました。
 空調服無しならあっと言う間に暑さでへばってしまう。
 あわてて空調服を取りに母屋の中に取って返します。
 気温計を見ると31度。

 空調服を着込んで全てのスイッチをON。
 甲高いファンの騒音に包まれます。






 水漏れしていた給水管は修理が完了していました。





 予想した通り、水道管の経路に大幅に変更が加えられています。
 給水管と給湯管の二本が重なった状態だったので以前の通りには出来なかったのだと思います。
 保温材も巻き直しをしていただいていてきれいな状態になっていました。


 主目的は庭の雑草の刈り込み。
 大きく伸びてきた蔓草や小さな雑木を出来るだけ刈り取っていきます。
 雑草類は根本から抜いてしまうことはほぼ不可能なので、刈り込んで草勢・樹勢を落としてこれ以上伸びてこないようにします。





 植え込みの中に頭を突っ込み、体を割り込ませて奥の方の雑草も短く切り取ります。

 時々、小さな枝が空調服のファンに当たってキリリリと異音が。
 太枝を巻き込んでファンを壊さないようにゆっくりと体を動かしていきます。


 ペルチェのネックバンドはふと手を休めた時に、しっかりと冷えてくれているのがわかります。

 体全体は暑いままです。
 頭も体も汗でぐっしょりとなっています。
 首筋だけが冷たい。
 ペルチェクーラーの特徴です。


 このバンド、作業の阻害になるとか、装着していて気持ち悪いとかの違和感はありません。
 時折、バンドと首の隙間に指を突っ込むとひやりと冷たい。
 我ながらなかなかの出来じゃないかとちょっと満足。





 暑い中の作業で体温が上昇してくると頭がボーッとしてきて体の動きが鈍ります。
 次第に全身に力が入らなくなり、立ち止まる時間が長くなってくる。
 この状態になってから無理を重ねると熱中症一直線となる。
 軽いものは毎年のようにかかっていたので前兆はわかります。

 保冷剤の冷却バンドをしていてわかったのですが、首筋をしっかり冷やしているとこの状態になりにくい。
 ペルチェクーラーも同様で体にけだるさは感じません。
 長時間作業してみないとわかりませんが、殆どならないと言っていいかも。

 

 着ている空調服は4つファンが取り付けられるもの。
 作業服販売のミチオショップさんで既製品から四ッ穴加工品を購入できます。(穴あけだけの製品、ファン付き製品も売ってます)
 https://www.michioshop.co.jp/SHOP/160715/188967/list.html





 これは、草刈りの際に中にハーネスを装着すると空気の流れが阻害されてしまうため、風量を増やそうと考えたから。
 納期が少しばかりかかるので昨年に注文して作っておきました。

 ただ、難点は中のケーブルがごちゃごちゃになること。
 バッテリーが2個体制になるので重量が増すこと。

 ペルチェの分を入れると3個のバッテリーを身に着けています。
 正直言ってちょっと重いです。(^^;ゞ


 約2時間ほど作業をして無理をしないでおこうとやめることにしました。

 ペルチェは難点を幾つか見つけましたが、服の着込み方で何とか解消できそう。
 概ね満足しました。





 夕方までの残りの時間は道具を手入れしたり室内を片付けたりして過ごします。





 猛暑と熱中症の対策を色々と考えます。

 「空調服は半袖タイプがいい」と思うようになってきました。
 ベストタイプは脇の下の通風口が狭くて(メーカーによります)風の排出が少し悪い。
 半袖タイプはその点、脇の下に多くの風が通るので熱中症対策には優れてるんじゃないかな?


 空調服はファンが背中の高い位置に来たものとか、フード付きとか、フルハーネス対応とか、様々な製品が出てきました。

 試してみたいがお金が追いつかん!(;´д`)ノ

 水冷服もペルチェ冷却ベストも年々進化してきている感じです。
 夏の暑さがどんどん高くなってきているので今後の製品に期待ですね。




 話は変わりますが、翌週は田舎での草刈りが待っています。
 太陽の光を遮るもののない炎天下の田んぼのど真ん中で、約4-5時間の連続した作業。
 建築現場のような過酷な環境ではないけれど、事務仕事の多い私にとってはきつい環境です。


 この時期の草刈りはとても大切と思ってます。

 すくすくと育った稲はもうすぐ花を咲かせます。
 花を咲かせる時にカメムシなどの害虫の被害に遭ったら目も当てられない。

 ご近所の農家さんの米作りの労力を減らしておきたい。
 一粒のお米でも大事に作ってもらえるよう、私が出来る範囲のお手伝いをしておきたい。


 そういう思いから、この夏の草刈りは必ずやっておきたいのです。





 都会の人間は米の値段ばかりに目が行きがちですが、農家さんがお米を作る環境を整えてあげることも大事なんじゃないか。
 そう思うわけです。





 夕方が近づいて山の影が母屋の横の森に迫ってきました。
 そろそろ午後4時。

 森に影がさすとヒグラシが泣き始める時間帯なのですが・・・・
 待てども待てども鳴いてくれない。
 時期がちょっと早いのかなあ?





 帰り支度をして車に荷物を積み込みます。
 最後の最後に少しだけ鳴き声を聞かせてくれました。

 降り注ぐように鳴くヒグラシの声が聞けなかったのが少し残念。
 また来年にするか。

 次に来るときはお盆過ぎなのでツクツクボウシが鳴いているでしょう。
 

 ここまでの動画:*動画の内容は記事とは少し異なります。

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