山の古別荘のDIY記

敵基地を攻撃せよ

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 この家を購入以来、本当にいろんな事が次から次へと起こるもんだ。
 お祓いでもしてもらおうか。(´ヘ`;)


Prologue

 今年、暖かくなってからベランダでも、家の周辺の森でも頻繁にハチの威嚇口撃が相次いでいました。
 まだこの時期のハチは攻撃的ではなくて、目の前を通過することはあっても、威嚇のために近寄ってくると言うことは少ない時期。
 それなのに既に何度も不意に異常接近され怖い思いをしています。

 そして、家の周辺に絶えず響くハチの羽音。
 それは、どこかこの近辺に彼女達の基地(巣)があることを匂わせていました。






 それは、床下物置のペンキ塗りを行っていた時でした。






 物置ステップから物置の横壁をのぞき込んだ時、壁面に2匹のハチが止まっているのに気がつきました。
 ミツバチでもない、アシナガ系でもない明らかにスズメバチ系のオレンジと黒のシマシマ。


 どうしてこんな所にハチがいるんだろう?


 休憩しているのか、それともエサになる何かがこの物置小屋の壁にあるのか?

 と、その瞬間、ハチの1匹がこちらに向かって飛んでくる!\(●o○;)ノ


 私は身をかがめて小さくなりましたが、気が立っているのか頭上からなかなか離れてくれません。
 やがてハチが飛び去り、もう一度そっと壁の向こうを覗くと、1匹のハチが壁に止まっていて、もう1匹は近辺をホバリング。




 もしかして・・・ ( ̄▽ ̄;)










Armed Reconnaissance (強行偵察)

 頭上、背後から不意に攻撃されるのを警戒しながら、急いで塗装作業を進めて終了させます。
 物置の影に隠れていてハチ達とは直接対面していないので、彼女達には私が見えない位置です。

 それでも2度ほどハチの威嚇接近がありました。
 私は頭から白いタオルをかぶって、身を低くしてじっとやりすごします。
 塗装作業終了前から雨がポツポツと降り始めたのも幸いしたようで、彼女達の行動はあまり盛んではありません。


 塗装作業終了後、すぐに私は道具を片付け、母屋の中からビデオカメラを持って出てきました。
 もちろん頭部はすっぽりと白いタオルを覆っています。


 奴らの基地はどこだ!?


 この物置の周辺のどこかに巣があるはずです。
 物置の床下か?それとも母屋と天井の隙間か?、はたまたH型鉄骨のどこかか?


 身をかがめながら静かに下方から接近。
 今は物置の壁には彼女達はいません。

 物置の下とか天井とかを見回しますが、ハチの巣らしき物は周辺にはどこにも見当たりません。



 その時、ブーンという大きめの羽音と共に1匹が帰って来ました。






 飛んできたハチは一旦壁に止まって休んでいます。


 次の瞬間、物置の壁の節穴から別のハチが出てきました!!


 この中か!! (゜ロ゜)ギョェ


 動画撮影するのもビクビクもので、撮っている私の背後から接近してきたり、こちらへ向かってきたりで、長い間の撮影は無理でした。




Operation plan (作戦計画)

 敵基地の場所を突き止めた私は母屋へと引き返してきました。

 どうりで、バルコニーに立っていたら襲ってくるはずだ。


 彼女達の頭上をウロウロしていたんですから。(;´Д`)ノ



 ハチの種類がはっきりしません。
 アシナガバチでもないし、もちろんミツバチでもありません。
 人間に敵対しないハチは出来るだけ殺したくないからです。

 キイロスズメバチだと思うのですが捕獲できていないので断言できません。
 しかし、今物置に巣を作っているハチは、人間に対して威嚇行動を取る傾向にあるハチなので、秋の時期まで放置しておくとやっかいなことになります。

 彼女達には申し訳ないが、駆除させてもらうことにしました。
 今ならばまだ巣も小さいでしょうし、彼女達の数もそんなに多くないはずです。


 しかし、やっかいなことに巣は建物の中。
 今の私の手持ちの装備では、正面入り口からの攻撃は不可能。


 どうするよ?




 物置の内部のどこかに巣を作っていたのならバルサンで一気に駆除します。
 とにかく現場を確認しないといけません。


 もう一度物置まで偵察に行きます。

 扉をそっと開けて中を伺いましたが、ハチらしき物は飛んでもいず、巣もありませんでした。


 物置小屋の壁は外壁と内壁の二重になっていて、その隙間は約5㎝ほど有ります。
 どうやらこの隙間に巣を作っているようです。








Mission accepted (ミッション開始)

 敵基地の場所がだいたいわかればあとは破壊するのみ。

 道具を入れる布バケツに、電動ドリルと念のため市販の殺虫剤3本を入れ準備します。

 母屋の電源コンセントからケーブルを伸ばして、物置まで身を低くしながら近付き、素早く中へと入ります。
 物置に電源無いのはいかんな~、今度作ろう。



 物置ステップにペンキ塗ったばかりなんだよなあ。
  ( ´Д⊂ヽ





 今はそう言ってられない。








もはやここは戦場なんだっ!!

  (;゚◇゚)




 この壁にドリルで細い穴を開け、敵を一気に抹殺する毒ガス(殺虫剤)を吹き込むのです。

 ドリルを電源につなぎ、ドリル刃を装着します。
 刃の直径は3㎜。

 耳を澄ますと、木の板の向こう側でブーンブーンと大きな羽音が行き交っています。

 表外壁の節穴入り口近くと思われる場所に、穴を開けます。
 薄いベニヤ板ですから簡単に穴が開きました。


 連中は異音に慌てたらしく、徐々にパニック状態になってきています。








Attack!

 この物置に小窓はありますが、換気扇はありません。
 中は蒸し風呂状態。
 何もしなくても汗がしたたり落ちてきます。


 殺虫剤のトリガーに指を添え、ノズルを小さな穴にぴったりと付けて、攻撃を開始します。


 Fire!!


 トリガーを引き絞ると、シューッと言う音と共に薬剤が壁の向こう側に散布されます。
 壁の向こう側の羽音が一斉に大きな音になりました。

 壁の外の屋外では、驚いたハチ達が巣から飛び出して周辺を飛び回っているのがわかります。




 スプレー缶の半分ほどもつぎ込みましたが、壁の中の羽音は騒々しくなるものの、一向に収まりません。

 単なるハエ・蚊の殺虫剤なので、スズメバチには効かないのかなあ??(゜_。)?

 と、しばらく待ってみますが、ぜんぜん効いてない模様。
 
 第1回目のアタックは失敗か!




 入り口から巣の本体が離れているのかもしれないと思って、今度は今穴を開けた30㎝ほど下にもう1カ所穴を開けて、殺虫剤を吹き込みます。


 第2回目のアタックも効果無し。(×_×;)




 壁に耳を当てて、羽音の一番激しい場所を探します。
 見当を付けたのは、小窓の横20㎝ほど離れて、少し下がったところ。

 もう一度ドリルで小穴を開けます。


 スプレーを穴にあてがい、レバーを絞ります。

 直後!あれほど激しかった大きな羽音が急に静かになりました。



 ビンゴ!!







 この場所には女王蜂の他に、小さな赤ちゃん達もいたことでしょう。

 誠にスマナイ・・・ナムー

 破壊と殺戮の日々・・・

 しかし!、こちらが先に殺らなければ、殺られてしまうんだ!

 しかたないんだ・・・



 ルル~♪ラララ~♪





 敵基地の息の根を完全に止め、しばらくはこの隙間にどんな虫も入れないように、殺虫剤を吹き続けます。
 1本分まるまる注ぎ込みました。

 この壁の向こうは虫達にとっては毒ガスで充満している状態です。


 Mission complete.









Escape (脱出)

 蒸し風呂状態のこの場所から脱出しないといけません。
 小窓を小さく開けて(窓の外側には網が入ってます)外の様子を伺うと・・・

 表では帰る場所を失って激怒しきっているソルジャー達が何匹も飛び回っています。(;´Д`)ノ


 天気はまた晴れてきて、彼女らの行動を鎮めてくれるような要因は何もありません。
 疲れてきてもう少しおとなしくなるまで、室内に待機します。


 頃合いを見計らって、扉を薄く開けて外の様子を見、何もいないのを確認して母屋へとダッシュして帰りました。





 汗を拭き、道具を片付け、一休みします。
 バルコニーに出て、物置のある場所とは反対の端で一服。

 まさかここまで飛んで来ないだろうと思っていたら・・・


 ブーン!! (゚Д゚;)!!



 猛烈なスピードで近づいてきて威嚇してきます。



 これは、今日は表ではもう何も出来ないな・・・(;´Д`)


 夕方まで時間がかなりありましたが、帰宅することにしました。








 作戦はこれで完了したわけではありません。
 本当に基地が壊滅したのか、彼女達がいなくなっているのかどうかの確認が出来ていません。

 そして、二度と巣を作れないように、節穴を塞いでしまう作業もあります。

 それらは次回に・・・

 to be continue






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