山の古別荘のDIY記

マチェット

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 *ご注意
 2019年12月追記

 記事を製作した時点より、マチェットなどの刃渡りの大きな物に対しての規制が厳しくなっています。
 マチェットは銃刀法上では所持規制に当たる物ではありませんが、携帯や運搬には正当な理由が無ければ確実に軽犯罪法、又は銃刀法に抵触します。

 これらの刃物類はアウトドア、農耕作業、営林、狩猟などの場で使用すべき物です。
 私自身、自己所有の山の中の私有地内での農耕作業上の使用を目的として所有しております。
 引っ越しや移転など特別な場合を除いて、敷地外へと持ち出すことはありえません。

 読者様が好奇心などの安易な考えでこの刃物類を購入し、町中での携帯、車中の放置などをされて銃刀法違反に問われても、当方は一切関知いたしません。
 予めご了承ください。





 マチェット、又は、マシェット

 マチェットとはスペイン語です。
 戦争映画なんかでジャングル探索などで長い刃物を振り回して、草やツタなどを切って進んでいく映像を見ますね。
 南の島で椰子の実を長いナイフでたたき割るようなシーンもテレビで出てきます。

 ミリタリーオタの方ならよくご存じとは思いますが、いるいわゆる「山刀」「ブッシュナイフ」と言うヤツで、西洋式の鉈と表現されている大型ナイフです。

 日本には古来から林業やマタギの方々が用いていた、藪などを進むために使用するマタギ刀剣鉈という物があります。
 現代でも製造されていますが、比較的高価なのですね


 この類の刃物は世界中にあり、主に農業・林業で用いられていて、草や細い木などをなぎ払う事に特化された刃物です。
 軽くて刃が薄く刀身が柔らかい物が多く、振り回しやすい作りになっています。



マチェット
 ナイフメーカーのガーバー社製マチェット



 結構大きい物で、写真下の物で全長48㎝(刃渡り25.5㎝)、上の長い方で全長65㎝(刃渡り46㎝)あります。

 細い木や枝を切ると言うより、断ち割るという感じで使います。
 長い物は、密生した藪などでは引っ掛かって扱いにくい代物になります。

 正直、山の家のある森の中では長い方は引っ掛かって使えないです。
 腰にぶら下げたら膝下まであるので、木に当たってうっとうしい。(`△´+)
 開けた広い場所での小枝払いや草刈りに用いてます。


 日本の野山は熱帯のジャングルなどとは植生が異なります。
 環境にもよりますが、日本の野山に多い笹藪やススキの原なんかですと薙ぎ払えなくて、体力ばかり消耗することになります。
 条件次第で鉈や鎌、ノコギリの方が使い勝手がいいこともあります。

 私の別宅のある山も場所によって様々なので使い分けしてます。
 私の場合サルトリイバラ退治のために買ったのさ。



ガーバー マチェット
 海賊が持つ刀みたいです。



 銃刀法違反じゃないの!?


 と思われるでしょうが、法的には包丁、斧、鉈、鎌などと同じ扱いの物となり合法的な代物です。
 「生活刃物」と称される部類に入ります。
 もちろん、町中でこれをぶら下げて歩いていたら、間違いなく捕まります。f(^ー^;

 抜き身で持って歩いていたらそりゃあ怖いでしょう。
 護身用と言っても通じません。 現在の日本は戦場じゃありません。



 日本刀とかヤリ、飛び出しナイフという物は、主要目的が人を傷つけるための道具(武器)ですから、所有が法律で固く禁じられていて、例えコレクションであって飾って眺める目的だとしても所有するためには許可が必要になります。

 生活刃物類は人を殺傷することが主目的ではありませんし、職業によっては無くてはならない商売道具であったりします。
 マチェットや剣鉈、サバイバルナイフなどは、狩猟・林業・農作業用の道具であり、アウトドアで使用される道具類の一つと解釈されています。
 そこが違いなんですね。



 サバイバルナイフなどをミリタリーコレクションとして自宅の室内で鑑賞する目的ではなく、実際に屋外に持ち出して使用するならば、農地や森林とかのアウトドアフィールドでのみの使用でないと正当なる所持とは言えないでしょう。


 例えを挙げると、

 田畑の広がる集落付近とか自前の別荘地とかで、作業服姿で鎌やナタを持って歩いていたら、
 「よぉ~、今から農作業かい?植木の手入れ? 精が出るね。」
 って近所の人に言われますが、

 都会のビルが建ち並ぶ真ん中で、作業服姿で鎌やナタを持ち歩いていたら、
 「その刃物を地面に置いて両手を挙げろ!」
 って警官に銃を突きつけられる可能性があります。( ̄▽ ̄;)


 漁港で大きなナイフを取り出して釣った魚をしめて(血抜きをすること)いたら、漁師さんが近寄ってきて
 「いいの釣れたね~。お土産出来たね。」
 って言ってくれますが、
 町中では、刃渡り30センチの刺身包丁を持ってぶらぶら歩いていたら、例え料理人の格好をしていたとしても、通行人は怖がって近寄りませんし、ヘタをすると警察に通報され、言い訳けが出来なければ地方条例違反とかで警察署へ連れて行かれます。

 ケースバイケースなんですよ。



 ってか、大きいカッターナイフだって刃渡り10センチ近くはあるんだわ。(゚Д゚)
 建築関係のクロス職人とか電気職人はほぼ所持してるし、移動の際に車に積んでるから、細かいこと言い始めたら全部捕まっちゃう。

 カッターナイフの所持が銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)違反に問われることがある。オウム真理教事件の際の現行犯逮捕理由としてのものがよく知られる。それ以外にも事例は数多く存在し、実際に有罪判決が下された事例もある。
 カッターナイフは、小刀など他の実用目的の小型刃物に比べて、刃体の長さが製品によっては新品時に8ないし9センチメートルと長いため、軽犯罪法違反にとどまらず銃刀法違反に抵触する場合がある。この関係で、職務質問で刃渡り8センチメートルのカッターナイフを見つけて所持者を交番に連行したものの、銃刀法違反事件として処理する手間を嫌うあまり、警察官が刃を机に押し付けて折って5センチメートルにし、軽犯罪法違反事件として処理したという不正事件の例もある。

 wikipediaより



 こういう生活刃物に分類される刃物類は、常識の範囲内での正当なる理由での所持・使用は合法です。
 つまり人への殺傷目的、威嚇目的での所持、もしくはそれに準じた行為をしなければ、違法にはならないってことです。
 購入する人を見ただけでは殺傷目的か仕事用かはわかんないけど。


 購入して自宅から野山などへ運ぶ場合も、きちんと梱包して見えないように、箱などから容易に取り出せないように配慮が必要です。










 このガーバーのマチェットはたぶん中国製と思いますが、安価で入手出来るブッシュナイフです。

 材質高炭素鋼って書いてあるけど、これハイカーボンの鉄板打ち抜いただけでしょ。
 焼き入れ焼き鈍しは出来てないと思います。
 ちょっと過酷な使い方したら簡単にダメになります。
 分厚い段ボール切り付けただけで簡単に傷が付いたし。(;´Д`)ノ

 購入した人の評価で、刃が歪んだとか潰れたとか言う人いるけど、安物のジャングル用草刈り刃物に期待するのはいかがかと。
 高い性能を実現できる物は、こんな価格では売ってないです。
 そこんとこ認識して使い分けないとね。

 日本刀だって折れるし曲がるし欠けるし。
 刃物ってそんなもんだよ。


 購入したての状態では、刃はペーパーナイフ程度できちんと研いでありません。
 野山で実用として使用するには、購入したてでも使えないことはありませんが、作業効率を考えると、きちんと研いで刃を出さないと作業に支障が出ます。

 なかなか切れなくて何度も振り回していたら、たちどころに体力を使い果たしてしまいます。



ガーバー マシェット
 購入したては刃は研いでない。


 背のノコ刃形状は鉄板を打ち抜いてギザギザにしただけの状態で、従来のノコギリと同じような切断性能を持つ刃ではありません。

 ヤスリで目立てすればノコギリとして使えると思いますが、諸刃の剣状態になって振り回すのが非常に危険となります。
 私はこのまま使用します。


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 男性ってこういう刃物類が大好きなんですよね。
 子供でも目を輝かせて興味を示します。

 たくさん集めているコレクターの方もけっこう多くいらっしゃいます。



 こいつでスイカ割りやったら豪快だろうなあ!と思うのは私だけだろうか?



 森の中で熊やイノシシに出くわして、これで撃退するのはちょっと難しいでしょう。(;゚◇゚)
 何も無いより持っていた方がいいかも。



*文中に紹介している各社の製品は,、これはいいなあと思って参考としてカタログより抜き出した物です。
 全てを使用したわけではありませんので性能や特徴を質問されてもお答えできません。

 装飾品として製造されている物もありますので、実用向きかどうかはわかりません。






 最初に購入した時、山の家ですぐに使用することが出来るように、砥石で刃を研ぎました。
 これだけ大振りの業物となりますと、さすがに研ぐのが大変な作業になります。
 新品で刃こぼれしてませんから、まだ楽ですけど。
 
 シュッシュッっと一心に研いでいると、砥石に赤茶色い筋が付き始めました。


 あれ?サビが出てるの?? 新品なのに変だな~。


 研いでも研いでも赤茶色い筋が付きます。


 ハッと気がついて指を見たら、いつの間にか切ってしまっていました。\(●o○;)ノ

 しかも両手の親指。



 切ると言うより、皮膚を削ぐという感じなんですけど、親指の腹に血が・・・
 刃物は何度も研いできていますが、慣れない大物なので久しぶりに切ってしまいました。


 研ぎ終わって砥石を洗ったんですが、表面に私の血が染みちゃって少し赤茶色。(;´Д`)ノ
 ちょっと不気味。


 いきなり人の血を吸ってしまったこのマチェット

 もしかして・・・


 妖刀か!? ΣΣ(゚д゚lll)





 単に研ぎ方が下手くそなだけか・・・_| ̄|○








 山小屋の周囲の木々は殆どが細い雑木です。

 森に入るようになってから鬱蒼と茂る木々を切って道を開くのに、園芸用ノコギリでは非力で、少し太い木などは伐採に時間がかかって仕方がないようになってきました。

 ただ単に藪を通過するだけなら、樹木を切る必要はないんです。
 かき分けていった方が早いし疲れないし。

 小道を作ろうとしてるので刃物類が必要になってきたのです。
 電動チェンソーとか、草刈り機とかあるけど、重たいリールコード担いで森に入るのもね。f(^ー^

 鉈はしなやかな小枝は切り払いにくいので、マチェットなど買ってみたわけです。




 で、先日、これを入手しました。


ケーバー グラスマチェット

 ケーバー グラスマチェット
 全長 :43㎝
 刃渡り:34.5㎝
 刃厚 :5㎜


 アメリカ、Ka-bar社製のマチェットです。
 商品はマチェットという位置づけですが、刃厚があってしっかりしたブレード。
 ペラペラの薄い刃の安物マチェットと異なり、きっちり頑丈に作られています。
 鉈ほど刃は分厚くない。
 乱暴に扱うと曲がるだろうな。

 鉈とナイフとの中間に位置すると言える製品です。
 
 一度使ってみてビックリ!
 太い枝でもスパスパ切れて、柔らかい草もしっかり薙いでくれました。
 ショップが研いだのかな?

 こいつはいい!!!(*゚∀゚)=3

 剣鉈ほど高価な製品じゃないですから少々乱暴に扱ってもいいかなって。


 しばらくは、ノコギリと剣鉈の代わりとしてこれを持って森の中をウロウロしようと思います。

 注:生産終了して市中在庫だけのようです。2019年現在


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