森でよく使う刃物類
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森の中の作業でよく使用している刃物を記述します。
*文中に紹介している各社の製品は、参考としてカタログより抜き出した物です。
全てを使用したわけではありませんので性能や特徴を質問されてもお答えできません。
園芸用ノコギリ
大工作業には必需品のノコギリですが、ここで紹介するのは使用用途が少し異なります。
もちろん木を切断するという目的は違わないのですが、
雑木林や森に入っていく時に所持するノコギリです。
森の中での枝打ちなどにはナタがよく使用されていますが、重いですし、径の細いしなやかな雑草はなかなか刈り払うことが出来ません。
鎌は草刈りにはいいが藪をかき分けるにはちょっと違う気がして。
刃渡り25㎝ぐらいで、軽量で、細い草もなぎ払えて、少々の立ち木も切断できて、と突き詰めていったら、
片刃の造園用ノコギリに辿り着きました。
つまり真っ直ぐな刃の鎌として利用してるんです。
これですとしなやかな草でも、ギザギザの刃が引っ掛かってくれて、ひとなぎふたなぎで刈り払えます。
しかも軽くて振り回しやすく、雑草だらけの藪こぎでも疲労度が少なくて済みます。
安価で売ってますので(1000円ぐらい)、石などを掻いてしまって多少刃こぼれしても、気にせずガンガン使えます。
選ぶ基準として、グリップが短く片手で握る程度の物、刃渡りが長すぎない物。
鞘付きで使わない時は腰にぶら下げておける物を選んでます。
ナタ
ご自宅に薪ストーブなどを設置されている方なんかは、鉈は薪割りに必需品だと思います。
山の家にある鉈は、前オーナーさんの置き土産でした。
20年以上前に製造された代物で、当時\4000円ほどで売られていた、安価な市販品です。
刃は丸くなっており、錆がところどころに付いていて、鞘はボロボロ。
今まで使用するシチュエーションに恵まれませんでしたので、手入れもせず放ってありました。
上述の鉈の形状とは異なり、刃の先端が鋭くとがった
「剣鉈」(けんなた)と言うのがあるんですね。
マタギなどが用いていたナガサ(マタギ刀)や職猟師さんが使う山刀なども、剣鉈と一まとめにされるようになってきました。
剣鉈はパッと見、短い刀ですが、人を殺傷する目的のために作られた日本刀などとは異なり、木を切ったり動物を解体するために使う、包丁と同じ
”生活刃物”です。
ですから、これも銃刀法違反にはならない刃物の一つです。(使用条件が限られます)
銃砲刀剣類所持等取締法第22条:業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計った刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。
剣鉈は、日本の自然環境に対処して、ナイフと鉈との両方兼用出来るように作られた刃物です。
時には藪をかき分ける時に枝を払い、時には野営する時の薪を作り、時には獲物を仕留める時に使い、時には熊とかと格闘する時に使い、と様々な用途に対応できるように作られています。
現在販売されている製品は、美術的価値も含んでいるので、刀鍛冶が手作りで1本1本作るような代物で、こだわりを感じさせられます。
参考商品 [広告]:
*文中に紹介している各社の製品は参考としてカタログより抜き出した物です。
ショップでよく売れている物を重点的に抜き出してみました。
全てを使用したわけではありませんので性能や特徴を質問されてもお答えできません。
上の商品を見ていったらわかるのですが、剣鉈は高価な商品です。
刃物を構成している材料が高級な物を使用していれば、製品も自然と高額な物になってきます。
驚いたことに、売れている商品のランキングを見ると、高価な物の方が上位にランキングされています。
高価な物の方が信頼感と安心感を併せ持っているからでしょうか。
私もこういうのを1本だけ欲しいなと憧れたのですが、入手しても猟師ではありませんので、飾って眺めるだけで使う機会も無いでしょう。
もし、こんなのを買って、無くしたりしたら泣くよ。Σ(゜д゜;)
クマいないし。
・・・と、ここまで偉そうにうんちくを語っているが。
実際の現場では!
↓
森の中で使ってる刃物類(動画)
ああ、情けない情けない。( ´Д⊂ヽ