スズメバチ用殺虫剤
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夏になると昆虫たちも本格的な活動時期に入ります。
自然の中のリゾート地では様々な害虫が発生して私たちを悩ませます。
今回はそんな害虫の中で一番の強敵である
スズメバチ用の殺虫剤を紹介します。
私が実際に今まで使ってきた殺虫剤です。
本題に入る前に、
アシナガバチとスズメバチは色合いが似ているので間違えやすいです。
アシナガバチは益虫です。
人間が何もしなければ決して刺しに来ません。
ミツバチ同様、至近距離にいても安全なハチです。
アシナガバチは後ろ足がだらーんと長いのでよく見ればわかります。
また、飛び方もスズメバチのように素早さはなく、どこかのんびりと飛び回っています。
たいていの場合エサになるイモムシなど虫の幼虫を探しながら飛んでいます。
アシナガバチをむやみに駆除したり巣を壊したりするのは出来るだけ控えてください。
両者の違いは見慣れてくるとわかるようになります。
これはキイロスズメバチ。
スズメバチは人間を毒針で攻撃したり、ミツバチの巣を壊滅させるため、害虫というカテゴリーに入っています。
しかし、本来のスズメバチは農作物などを食い荒らす虫の幼虫なども、たくさん補食してくれている益虫でもあります。
スズメバチ一つの巣のコロニーが獲物を狩る量は、年間で数百万頭とも言われています。
人間に何も危害を加える恐れがない場所にいるようなスズメバチを駆除するのはやめましょう。
ちなみに、スズメバチの天敵はトンボのオニヤンマですが、オニヤンマの生息数が激減しているので、スズメバチは昆虫生態系のほぼ頂点に君臨しています。
このページでは、私が使用してきた殺虫剤とその効果を全て記述していきます。
①汎用殺虫剤(参考)
一般的に薬局で売られているハエ、蚊用の殺虫剤。
薬剤を直接、大量にかけることが出来れば短時間で殺すことが出来ますが、そのためには近い距離まで近づく必要がありますが非常に危険です。
この薬剤がハチに少々かかった程度では活動も鈍らせませんし、追い払うことさえ出来ません。
逆に攻撃されたと思って逃げずにこちらを攻撃してきます。
網戸越しとか、止まってじっとしている状態の時でないと使用出来ません。
正直言って、多少吹きかけたところでスズメバチには効き目はありません。
大量に噴霧し直撃し続けないと効果がありません。
専用殺虫剤が無い時の非常用と思ってください。
例えば間違って室内に入ってきてしまってどうしても退治しなければいけない時などに使います。
射程距離:約1m

対ゴキブリ用で、一般に入手出来る物で、ゴキブリ用としては最高の性能がある殺虫剤ですね。
ゴキブリ駆除なら最高点です。
スズメバチならば少し嫌がって逃げます。
上記のハエ・蚊用よりは効果有り。
でも、汎用殺虫剤と殆ど同じ。
これも専用殺虫剤が無い時の非常用
射程距離:約1m
②専用殺虫剤
スズメバチ用とうたってある強力なタイプ。

ジェット、拡散式スプレータイプ。
スズメバチの活動をかなり低下させますが、瞬殺というほど強力ではありません。
オオスズメバチとかだと厳しい。
射程距離が短いのが玉に瑕。
連続噴霧時間:約30秒
実質射程距離:約1~2m
ジェット、拡散式スプレータイプ。
この手のジェット式の中では最高の性能があります。
射程距離が長いのでスズメバチの活動を一気に低下させ、余裕を持って対処しやすくしてくれます。
充分に逃げられる距離から噴霧できるのは強い味方です。
相手がオオスズメバチならばこいつが有効。
カタログの射程距離は4~6mとありますが、3mぐらいまでが効果の限界。
連続噴霧時間:約35秒
実質射程距離:約3m

水状噴射式。
ジェット拡散式と異なり、これは薬液が水鉄砲のように噴射されます。
拡散しにくく一点集中で薬剤を撒きます。
飛ぶハチではなく、ハチの巣など集団を一気に壊滅させる時に実力を発揮します。
現在入手出来る物の中ではおそらく最強!
プロ御用達の名の通り、オオスズメバチでも効果が期待できます。
(これの姉妹製品のハチノックVは評価がまちまち。)
他の製品より値段が高いのが難点。
連続噴射時間:約30秒
実質射程距離:約2~3m
*殺虫剤を過信しすぎないでください。
スズメバチは薬剤がきちんとかからないと活動を低下させることはできないです。
オオスズメバチなら直撃しないと効果はまず現れません。
失敗すればハチが怒って攻撃される危険が極度に高まります。
目的の場所から追い払うとか、攻撃された時に自分が逃げ出すための物だと思ってください。
*スプレータイプの殺虫剤は風にたいへん弱いです。
少しの風でも噴霧方向が逸れたりしますので、風向きなどを計算に入れて噴霧してください。
また、射程距離も風の力によって変化します。 上記の表の数字は無風時の水平状態での噴霧の場合です。
*高速で飛び回っているハチを殺虫剤で仕留めるのはかなり難しいものです。
高速で飛び回るスズメバチは、人間はそのスピードに対応できません。
飛び回っているスズメバチを駆除するのは実質無理だと思ってください。
*また、ハチとの距離が近いと刺される危険性が高まります。
安全地帯へ余裕を持って逃げられる体勢を作ってから駆除にあたってください。
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園芸や農作物に付く害虫の駆除剤として用いられている農薬で『スミオチン』という薬があります。
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原液を水で1000倍から2000倍に希釈して使用します。
100mlの小瓶で100L分以上の殺虫剤を作る事が出来ます。
農薬の中でも安全性に優れ、安価で大量に作れ、スズメバチ駆除にも効果があります。
安全と言っても農薬ですので植物や生き物には影響があります
人間や鳥のような温血動物には毒性は低いですが、昆虫や魚類のような冷血動物には毒性が強いので噴霧する付近に魚などを飼育している池や水槽がある場合は、農薬が混入しないような配慮が必要です。
スズメバチに使用する場合は少し濃度を上げます。
瞬殺するわけではないので飛んでいるスズメバチ撃退用ではなく、巣などを見つけた時の駆除用薬剤として有効です。
散布には強力な水鉄砲を使用します。
巣の上から溶液をかけると、スズメバチは巣に付いた水分を飲み込んで巣の外へ排出しようとします。
この性質を利用して薬剤を口から飲み込ませることによって殺傷させます。
今の強力な水鉄砲は高性能で7~10mぐらい飛ぶので安全に駆除を行いやすいです。
巣を駆除する場合は非常に危険ですので、スズメバチがおとなしい夜に、完全防備のスタイルで行ってください。
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