山の古別荘のDIY記

一般台所用洗剤について

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*2014年11月7日に掲示板上で紹介した記事を編集し直した物です。



 私は職業柄、一般の方より多く様々な洗剤に接する機会を持っています。
 市販の家庭用洗剤から業務用の劇薬まで。
 全種類を使ったわけではありませんが、代表的な成分が入った物はたいてい試しました。






 今回は一般家庭台所用洗剤について。


 一般家庭のキッチンで使う洗剤は主に油汚れを落とすことに主目的があります。
 たくさん販売されている洗剤の中でどれが一番洗浄力があるのか?
 数年前に、ダスキンの営業マン(フランチャイズ店)に質問したことがあります。

 ・洗剤の洗浄力の決め手は、主に成分に含まれている「界面活性剤」の多さによって決まってくる。

 ・界面活性剤の種類はたくさんあって、石けんや洗剤に含まれる種類や比率は法律で規制されている。

 ・本当を言うと「固形石けん」が一番洗浄力が強い。 だけど水に溶かした時の濃度によって洗浄力は変わるので使い方次第。

 ・界面活性剤を多く入れるとコスト高になってしまうので、メーカー各社は界面活性剤を減らすようにいろいろと工夫している。


 と、お話ししてくれて最後に、


 「各製品あまり変わりはないのだけど、今のところダントツで洗浄力があるのは、P&G社のジョイだ。」

 と、教えてくれました。


 この写真はP&G社のページから借りてきました。


 テレビCMでスポンジにちょいと一滴付けて洗うと、ひどい油汚れが簡単に落ちるシーンがありますよね。
 あれは事実で、洗浄力はかなり高い製品です。

 P&G社のジョイは弱アルカリ性です。
 国産メーカーの洗剤、花王のキュキュット、ライオンのチャーミーなどの多くは中性洗剤です。
 ですから洗浄力がジョイが上位にあるのは当然と言えば当然。 
 その分、手肌に少しばかり影響があるので知っておいてください。


 下水処理施設の整った大都市で使用するなら、家庭排水からの界面活性剤はかなり除去出来るのですが、田舎の農漁村部では浄化槽で浄化できる能力にも限界があります。
 ひどいところでは垂れ流しのケースもあって、自然界の分解能力を超えると悪影響が出ます。
 垂れ流しに近い山間部の別荘地では、こういう洗剤も控えめにした方が良いです。
 (洗剤使用後に浄化槽の排水口を観察したらよくわかります。)



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