激落ちくん
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*2014年11月7日に掲示板上で紹介した記事を編集し直した物です。
「激落ちくん」はレック株式会社という浴室やキッチンなどの水回り製品を扱う会社の商品名です。

スポンジ内部にメラミン樹脂という細かい研磨剤が含まれている製品で、
メラミンスポンジと一般的に呼ばれています。
メラミンは石油化合物で、耐熱性、耐水性、耐候性、耐磨耗性に優れ、食器や建材など多くの素材に利用され、私たちの生活の中に溶け込んでいます。
メラミンは固い素材で粒子をスポンジ内部に含ませることで、研磨剤の役割をします。
このメラミン粒子が汚れを掻き落としてくれます。
私も浴室掃除や洗面周りのこびりついたカビが簡単に取れるので、日頃から愛用しております。
洗剤成分を含んでいませんので、塩素系のように換気に気を使わなくてもいいですし、環境にもいいわけです。
物の硬さの基準には「
モース硬度」という数値を用いています。
数値は1から10に分類され、地球上で一番硬い物質のダイヤモンドが10。
メラミンは4に分類されています。
指先の爪で2~2.5。
陶器やガラスで7。
鉄が4.5ぐらい。
メラミン樹脂より柔らかい材質の物に激落ちくんを使用すると、素材に傷が付いてしまいます。
浴室に使われているFRPや鏡は硬い素材なのですが、表面に汚れ防止のコーティングがされている場合があります。
コーティングをそぎ落としてしまうので、使用するのは要注意箇所になります。
アルミサッシなど表面に塗装が施してある場所も、塗膜が剥がれてしまうので使用出来ません。
また、フライパンのテフロンなどは固い素材ですが、日々激落ちくんでこすっているとテフロンなどは早く剥がれてしまいます。
他にも、浴槽やトイレの便座などの表面、銅製品や鏡面素材
(ステンレスなど金属の表面が鏡のようにピカピカになった素材等)に使用するとあっと言う間に傷が
付いてしまいます。
(私はこれで一度失敗しました。)
使用に適さない素材に注意して使います。
激落ちくんの使用方法に少しばかりコツがあります。
激落ちくんスポンジは他のスポンジ製品と同じように水を含ませて使用します。
が、ただ単に水を含ませて軽く絞って使用しただけでは、浴室などの床に付いたしつこい水垢などは、あまり汚れが落ちないはずです。
何度も何度もこすってスポンジ面は汚れてきても、肝心の汚れはなかなか取れない。
しまいにはスポンジが潰れて割れて捨ててしまうと言った状態になります。
激落ちくんは汚れを掻き落とす同時に、常に新しい研磨剤が出てくるようにしてやらなければいけません。
付ける水の量が少ないとスポンジ表面の細かい凸凹に汚れが詰まって、研磨剤の性能が発揮できません。
激落ちくんは、常に崩壊していくスポンジや研磨剤で落とした汚れを、水で洗い流しながら使用すると最大の効果が得られます。
・洗浄する箇所に水を流しながら激落ちくんが当たるように使用する。
・洗面器など水の中で使用する。
・頻繁にたっぷりとした水を含ませて使用する。
いずれの場合でも激落ちくんの使用面が汚れたら、絞って水で汚れを落としながら使用します。
水がもったいないと思いがちですが、少しばかりの水はケチらないで使用するのがコツです。
もう一つは洗剤を含ませ併用して使用する。
洗剤の洗浄成分と研磨剤のダブルで汚れを落とします。