山の古別荘のDIY記
天井に点検口を作る
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*2015年11月9日に掲示板上で紹介した記事を編集し直した物です。
雨漏りが発生したら、まず最初にすることは屋根裏を覗いてみて水の流れを辿り、雨漏りが発生していると思われる地点を確認します。
天井裏に水が伝った跡が無い場合は結露によるものの可能性が高いです。
天井裏を覗き込めない状況の場合は天井板を切り取る必要があります。
天井の板は薄手のベニヤ板(または天井用石膏ボード)が貼られていて、水分によりふやけていると思います。
雨漏りがひどくなってくると下の写真のようにくっきりと水跡が見られるようになります。
この写真は石膏ボードにペンキを塗っただけの天井ですが、クロスの場合は色にも よりますが他の場所と異なる色合いでうっすらと付きます。
塗れた箇所が乾燥すると顕著に現れてきます。
天井裏に覗き口が無い、あっても狭くて頭が入らない、と言う場合は、雨漏り箇所の付近の天井板を切り取り剥がします。
照明器具がある場合はソケットの横の付近を開きます。
雨漏りの完全な修理が済めばこの穴は塞ぐのですが、この開口部分だけの補修すると周囲と色が異なってしまいがちで違和感が生じます。
かと言って天井全部を張り替え補修するのは大きな費用がかかります。
そこでお勧めする方法は「
点検口
」を組み付けることです。
点検口はホームセンターなどで売られています。
雨が止むと水の経路がわからなくなってしまうような時、雨漏りが始まったらいつでも開けられて確認出来るので便利です。
また
同じ場所で再び雨漏りが起きたりした時の確認や、
何らかの点検を行う際に簡単に開閉出来るので便利であり、ちょっとした木工の作業だけで手軽に取り付けられ、失敗も少ない方法です。
点検口は一辺25センチぐらいのサイズから、一辺60センチぐらいの大きさまで、天井用、床下用など数種類のサイズが販売されています。
雨漏りなどの天井開口部には30センチから45センチの大きさが適当かと思われます。
写真は45㎝角の点検口で、固定は中央に写っている金具で「桟」にネジ固定します。
真ん中の空間は点検口の広さのベニヤ板や石膏ボードを乗せます。
まず最初にふやけてしまった箇所を、購入してきた点検口の大きさに合わせて丁寧にカットします。
薄手のベニヤや石膏ボードはノコギリを使わなくてもカッターで複数回切れ目を入れていくと容易く切れます。
分厚い板が貼ってあるならば挽回し用の小型の手ノコがあれば何とかなるでしょう。
天井板を外すと天井板を吊っている「桟」があります。
点検口がはまるスペース分ノコギリで切り落とします。
天井板はこの桟に釘や、U字型の釘で留められてあります。
天井板を吊ってるだけなので、けっこう大きく切っても差し支えありません。
梁らしき太い物は切らないで!
この写真は漏水のため天井ボードが水分で重くなり全部落ちてしまった現場。
天井の桟の状態がよくわかる写真です。
雨水が屋根の梁などからぽたぽたと落ちてくる場合は、落ちてくる場所に「
たらい
」(食材用の長方形の大型トレーなど)を置いておくと、よっぽどの雨漏りでない限り室内まで雨水が落ちてくることはありません。
点検口の大きさ以上の範囲の天井板が脆弱になっている場合は、天井板を切り取って張り替えるしかありません。
天井板を張り替えるならば、桟は切る必要はありません。
室内に水が落ちてこなくなるとどうしても安心してしまって勘違いしがちなのですが、雨漏りが止まったわけでも、壁や天井の穴が閉じたわけでもありません。
天井裏に雨水の落下を防ぐ器を置いたまま放置しておくと、天井裏に水蒸気が充満してしまって、木造家屋ならばカビの繁殖、木材の腐朽が進むことになります。
コンクリート造りならば、壁や天井のコンクリートの爆裂が始まり、鉄筋の露出が進んで行き、下手をすると頭上からコンクリートの破片が落ちてきて重大事故につながってしまいます。
天井裏にカビが生えたりするとハウスダストの増加につながり、健康にも良くありません。
必ず専門業者に修理して貰うか、自分で補修を完了させなければいけません。
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上記の製品は全て使用したわけではありません。参考です。
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