安全ブレーカーは保安部品ですので、実績有る製品を選びましょう。
今から10年以上も前のことです。
当時、新規入居の時は照明器具もエアコンも、入居者の方が随意に取り付けて、今のように家具・エアコン完備なんていう家主側のサービスの無かった時です。
入居者の方が好みの電気製品を買ってきて、購入した電気屋さんや工事業者に取り付けてもらっていました。
器具によっては使用電圧の違う製品もありますので、工事業者が勝手にブレーカーやコンセントの交換をしていきました。
入居者が退室するときは変更されたまま、そのまま。
エアコン用コンセントも適合形状に変更されてそのまま。
退室後には原状回復でリフォーム工事を行いますが、破損していない限りは配電盤やコンセントまでいじりません。
確認するのはブレーカーのスイッチが下りたらきちんと上がるかどうかぐらい。
配電盤の表に書かれた表示の文字も、消えていたりシールが剥がれていたりします。
ブレーカーを交換されていても、ぱっと見た目ではわかりませんし、次の方がその電圧を利用するかもしれませんのでそのままにしておくのが通常です。(リクエストがあれば業者を呼んで交換します。)
エアコンなどの工事を行う方ならおわかりと思いますが、電圧もコンセントの形状も機種によって様々。
エアコンなどを買いに行ったら、店頭で電圧やコンセントの形を聞かれるのは以前から一般的ですし、取り付ける時に業者の方が現場で確認するのは普通のことです。
(場合によっては電源増設工事まで必要ですからね~。)
ある時、私が管理するマンションの一室に新しい入居者が入って来ました。
引っ越しが終わって間もなく、その住人さんから電話がかかってきました。
「あの~、クーラーが動かないんですけど・・。」
「え?電気は正常に流れていますよ。 業者の方が取り付け方を間違えたんじゃないですか? 電気屋さんにおっしゃってくださいな。」
しばらく時間が過ぎて、今度はエアコンを取り付けた工事業者から電話がかかってきました。
「お宅のマンションはエアコンの回路は100Vと違うんか!?」
「は? 100V200Vといろいろありますよ。」
「普通の家庭は100Vが普通やろ。 200Vのブレーカー付いてるがな。」
「そりゃ、前の住人さんが高出力のエアコン付けてたからでしょ。 あの部屋は西日が強いですからね~。」
「それやったら事前に替えとくべきとちゃうか。 エアコン壊れてもうたがな。 弁償せえっ!!」
「??? 何言うてまんの。 事前に電圧調べんと取り付けはったん? エアコンの機種で電圧が違うの当たり前ですやん。」
「そんなもん、一般家庭やったら100Vって決まってるやろ。」
「おたく、ホンマに電気のプロ?(笑い) エアコンは100V用しか売ってないと思ってんの? それとも何も調べもせんと工事すんの? 逆に200Vのエアコンを100Vのブレーカーでも平気で付けるわけ??」
「訴えるぞ。 弁償してもらうからな!」
「どうぞご勝手に。 今から顧問弁護士の電話番号言うから、次からそっち通してくれ!!」
いつも仲良くしている弁護士の先生の電話と名前を告げて電話を切りました。
それから、一切その電気屋からは音沙汰無し。
弁護士の先生に、内容を話して電話かかってきましたか?と訪ねても、「いや、無いよ~」との返事。 ( ゚∀゚)
もちろん、住人さんも新しいエアコンに交換してもらったとか。
こういう電気屋さんいるんですよ。(;´Д`)ノ