丸太椅子
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ベランダに出て春の景色を堪能します。
生の目で見る山の美しさは、この写真では残念ながら伝わらない。
山の斜面のあちらこちらに桜とコブシと山ツツジが咲き競っていて、ずっと見ていても見飽きない。
この場所に立つ者だけが味わえる美しさ。
これにウグイスとか山の鳥たちの大合唱が加わる。
この風景はほんの数日間ほどしか見ることが出来ない風景なのだけど、これだけで別宅を購入して良かったと思う。
海辺や湖畔の家もいいけれど、山の中の家もいいもんだ。
両方手に入れられればもっといいのだが・・・(;・∀・)
↑あつかましい
さて、あいつを片付けるとするか・・・。
庭に持ち上げた丸太は切ってから約1ヶ月。
ずっと雨ざらしだったし殆ど乾燥していません。
これをある程度加工しておいて、ベランダに置いて休憩用の椅子などにしてみようという試み。
キャンピングチェアやハイチェアを出したり片付けたりするのがとても面倒。
恒久的に置くつもりの椅子です。
切ったままの原木は斜めに切断してしまって、座面の水平が出ていないです。
まずは切断面を平らにします。
先日、チャレンジしてみたチェンソーテクニックのブラッシングで、切断面を削っていきフラットにしていきます。
なかなかに難しいもんです。
力加減一つ間違えると大きく切り込みを入れてしまったりします。
その凹みを修正しようとしてまた別の場所を大きく欠いてしまったり。(;´Д`)
木の周囲をぐるぐる回りながら、360度まんべんなく削っていくと、案外きれいになるのがわかってきました。
とりあえず、フラットになったようなので水平器を当ててみます。
おっ!いいじゃない!!(*゚∀゚)=3
今度はひっくり返して反対側。
丸太をひっくり返すときにふと気付きました。
この地面って・・・・水平・・・・なのかな?(・ω・;)
地面に水平器を置いてみます。
谷側に向かって傾いている。orz
何やってんだか。(;´Д`)ノ
庭には水平の場所がどこにも無いので、とりあえず目視で切断面が直角になるように削りました。
出来上がった丸太を玄関前まで運びます。
お、重い・・・(;´Д`)
未乾燥の状態ですので重量は30キロオーバーはゆうにあります。
両手で抱えて大きい子供を運ぶように階段を上がっていきます。
お姫様だっこのよう。
これが美女だったら喜んで抱えるのだが、木屑と泥まみれでおまけに苔が生えている樹皮。
死に損ないの汚いジジババ ご老人を仕方なしに抱えているような感覚。
介護士が・・・次々と辞めていく理由がわかります。(;゚◇゚)
これに加えてクソまみれだったら更に嫌だよ。
樹皮の表面に土や苔が付着しているので、竹箒で表面をかいて出来るだけ落とします。
乾燥が始まっているので両方とも芯割れを起こしています。
皮むきに挑戦しようとして、チェンソーで表面を削ってみたのですがこれが固くて固くて。(>ω<)
本当は樹皮は剥いた方がいいのですけどあきらめました。
このままだとキクイムシに穴だらけにされたり、キノコが生えてきたりして汚くなります。
ホウ酸の防腐剤を持ってきて、樹皮表面にまんべんなく、切り口にたっぷりと染みこむように塗ります。
これから何度も何度もホウ酸を塗って染みこませていくつもりです。
来る度に水分含ませるわけですから、この木はとうぶん完全乾燥しないです。
もし、キノコが生えたり腐ったりキクイムシにやられたとしたら、ホウ酸は木材の腐食に効果が無いと言うことの実証にもなります。
またもや長い長い実験です。
丸太椅子が乾くまでの間、先日半割した丸太の家具作りの続きをやります。
サンダーで塗装面を削って塗膜を落とします。
この丸太はベランダの一番両端のどちらかの柱だった物。
表面の状態がかなりひどいです。
普通、サンダーをかけると細かい木の粉が出てくるのですけど、この木の表面を削ると削りかすがまとまるようになって、ボロボロと固まって落ちます。
思うに、これは腐朽菌に冒されていた場所だと思います。
木肌が脆くなってしまったんでしょう。
もちろん塗装も劣化が激しい部材でしたから、簡単に塗膜が剥がれていきます。
一通りサンダーをかけ終えたら、裏返して切断面をきれいにしていきます。
チェンソーの荒い切削跡が付いていてなかなかフラットになってくれません。
どうやったら面を一律に水平に出来るかと考えていましたが、もうそんなのどうでも良くなってとりあえずきれいにすることに専念します。
電動カンナがあれば早いんだけどな~。(;´Д`)
1面でサンドペーパー(#80番)2枚使って、ようやく1本をきれいにしてみました。
ぜんぜん違うっしょ。(゚∀゚ )
でもね・・・・
キクイムシに食われた痕跡が悲しい。(ノД`)・゚・
どうすっかなこれ。
パテ埋めしかないかな~?
もう1本の方も頑張って削ります。
この頃から握力がほぼ無くなってきて、腕に痛みが走るようになってきました。
とりあえず荒仕上げ。
残った塗膜はしっかりと付着していて頑固なので、次回もう一度やります。
この2本にもホウ酸水を吹き付けて防腐処理。
しっかり浸透するまで何度かこの行程を重ねます。
庭に出した道具類を全部片付けて、母屋へ戻ります。
丸太の椅子も抱え上げてベランダに持って出ます。
樹皮の表面に付いた茶色い傷は皮むき失敗の跡。
まだホウ酸水を塗った表面は完全に乾いていませんが、作業服のままなので試しに座ってみます。
目線がバルコニー柵の上にまで来てちょうどいい高さです~。三( ゚∀゚)
普通のキャンピングチェアや家庭用椅子の座面は約45センチ前後。
ハイチェアは90センチほど。
これは座面が60センチでちょっと腰掛けというのにちょうど良い。
座面がチェンソーの刃で荒削りのまんまだし、底面はフラットになっていなくてグラグラするけど、野趣があってこれはこれでまた良し。
バルコニーのデッキ板に傷が付くかな?(・ω・;)
半割丸太の材料で簡易のテーブルを作るつもりだけど、足はどうやって付けようかな。
もう少し創意工夫が必要。
また考えます。