テレビ台を作ろう 1
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序文 山小屋にあるテレビは19インチ。
ホームセンターで9800円で売られていた台湾製の安物。
山の家ではテレビの電波は入らない。
ですが、DVDなどで映画を見ることがあります。
16畳もあるリビングなのでソファにくつろいで映像を見るのですが、映画だと字幕が小さくて見えない。
ソファの位置からテレビまでが遠いのです。
テレビの大きさがリビングの広さにあってない。
極度の近視である私は普段かけている眼鏡は視力が0.7~0.8ぐらいに矯正される眼鏡をかけています。
老眼が入って来たので、1.0とか1.2になるような眼鏡をかけると、近い場所が本当に識別しにくくなるためです。
強い補正レンズの眼鏡は目が疲れやすくなるのでわざと落としてあるのです。
視力の不足を補うには大きな文字が必要。
「大きい画面のテレビが欲しいな。」
と思い始め、安くて良い製品は無いかなとショッピングサイトなどで検索するようになりました。
どうせならば大きな画面が欲しい。
最低でも40インチ以上だな。
プロジェクターも検討しました。
100インチ大画面はものすごく魅力的です。(*゚∀゚)=3
ところが、プロジェクターを設置するために梁とか壁に設置台を構築するだけでも労力と資金が必要とわかり、とりあえずプロジェクターは保留するということにしました。
国産テレビだと画面サイズが40インチ以上のサイズは軽く5万円をオーバーします。
大きければ大きいほど価格が高くなり手が出なくなります。
どうしたもんかなと何気にAmazonを見ていると、中華製の輸入テレビがびっくりするぐらい安い。
4Kではありませんがフルハイビジョンで50インチが5万円少々。∑(´□`;)
当たり外れが多く、品質の保証が効きにくい中華製ですが、評価覧を見ると殆ど問題は生じてない様子。
あと数年もすれば国産品も価格競争で、50インチクラスがこれぐらいの値段帯になるのでしょうが、それまで待てない。
でも、中華製。
当たり外れが大きい、耐久性がわからない、不良品だったら補償されるかどうかわからない。
なんと言っても国内の企業に利益の還元が出来ない。
お前、右よりの人だろ? 愛国心は?
国産を買って応援しろよ!! 私の心の奥底で良心の声が叫んでいる! (嘘)
でも、貧乏別荘オーナーにとって、数万円の価格差は大きい。
涙を飲んで! (大嘘)
中華製テレビを第1候補に指定。
購入のために夏前から資金の積み立てを始めたのでした。
ポイントサイトでポイントをコツコツ貯めるだよ。 いつになるかわからん。(;゚◇゚)
「大型テレビ買うんだったら、今のテレビ台には乗らないよな。」
山小屋のテレビ台は80センチしかありません。
50インチクラスのテレビサイズを調べると、脚の幅は90センチから100センチぐらい必要。
床に直置きするのも変だし、テレビ台買うか作るかしないとな。
テレビボードは買うとちゃちな作りでも7~8千円するんだぜ。
どうせならDIYで作っちゃえ!
作るなら山小屋らしく木製だな。
木製ならやっぱり無垢の1枚板か!(゚д゚)
材質は何がいい?
ケヤキかサクラか、それともウォールナットか!!
幅1mを越えるようなテレビを乗せる台ならば、横幅1.5m、奥行き40センチは必要。
それより小さいとバランスが悪くなる。
予算は全部で1万円ぐらい!
オークションやら木材店のネットショップやらを調べること数日・・・。
そんなもんあるかいっ!! (;´Д`)ノ
やっぱり無垢の一枚板ってのは高価ですね。
ケヤキとかサクラとか栗とかだと数万円から
稀少材の一枚板だと軽く数十万円。
とてもじゃないけど手が出る値段じゃない。
やはり、一番ポピュラーな杉かヒノキだな。
探すこと約2週間。
入手しました~!
木の表面に書かれてある数字は業者さんの認識番号のようです。
長さ1460ミリ、幅550~590ミリ、厚み40ミリ。
重さは16kgほどでしょうか。
杉の一枚板です。
木目模様が好みにあった、無節で耳付き(木皮が付いている材)。
値段は送料込みで\6800円。
杉は机の天台にはあまり用いないそうです。
木が柔らかく、固い物でこすったりすると傷が付きやすいからとか。
反りと割れが起きやすい性質だとか。
柔らかく加工がしやすいのがメリットで、私のような初心者にはこれで充分です。
取り返しの付かない失敗をしてもダメージが少なくて済む。(;^_^A
ところで、この部屋ですが。
私が管理する物件の一室。
前入居者が猫の無断飼育、掃除しない、カビだらけ、キッチンやお風呂など設備が全滅という状態で、住める状態に戻すのに300万円以上かかるため、お金が出来たときに修理しようと放置してあった、言わば
『開かずの間』。
どうせ空室だし人には貸せないので、私の作業兼木工部屋にしようと数年前から会社の作業部屋としておりました。
一枚板の加工はこの部屋で行います。
板がある程度出来上がるまでは、この部屋での作業が主体。
山小屋の話はしばらく出てきませんのでご了承を。
馬は無いので、作業台と予備の机を持ち込んでその上に置いて作業します。
台の高さを合わせるために数枚の板を入れてあります。
板の状態をチェックします。
商品説明では軽くプレーナー(平削り加工機)をかけてあると言うことでしたが表面は切削痕が残って粗いです。
サンドペーパー#100ぐらいから出来ると思っていたのですが、傷も多いため#60で削り始めることにします。
木口は切りっぱなし。
導管が目立ちますね~。
幅の広いサイドに反りが出ています。
反りは最大で2ミリ程度。
反対サイドに反りは出ていません。
無理に直すとたぶん割れるでしょうね。
ねじれ、歪みは無し。
両サイドは耳付き。
木皮はある程度剥いてありますが薄皮が残っています。
この部分は何かにぶつけたのでしょうか? それとも節?
大きなえぐれ傷が付いています。
他に虫穴が数カ所、細かい傷が数点。
値段の割にはぜんぜんいい状態の一枚板です。
完成までの工程がひたすら削って削って削りまくる作業。
磨いて磨いて磨きまくる仕事が80%以上を占めます。
メインの工具は電動サンダーになります。
一日の作業時間が限られるので完成まで長い時間がかかります。
初めての無垢板磨き作業。
どんな作品になりますやら。
次回に続きます。