山の古別荘のDIY記

テレビ台を作ろう 2

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 第一日目

 杉の一枚板が届いたのでさっそく昼休みに手入れを開始することにしました。

 エプロンに手袋。
 粉塵が舞い上がるため防塵マスクは必須。
 眼鏡をかけているのでゴーグルはしませんが、裸眼の方はゴーグルは必ず必要です。


 まずは気になるのは薄皮が残った耳。






 特に気になるのが割れが深く入っている部分。
 まず最初はここから手を付けていきます。


 最初はミニサンダーでこすっていたんですが、皮が固くてなかなか取れてくれません。
 そこでノミを使って薄く削っていくことにしました。






 金槌を使うと深く傷を付けてしまうことがわかったので、彫刻刀で彫るように表面を手と指先で薄く削いでいきます。
 大きな傷の部分は傷が無くなるまで周囲を削り始めました。

 ところがこの傷、

 彫っても彫っても終わりが見えません。(;´Д`)ノ



 どこまで深いんだ!

 と夢中になって削っていたら写真のような状態になっちゃって、大きなくぼみが出来てしまいました。







 や、や、や、やってもおたかもしれん!!Σ(゚д゚lll)


 初日にしてこれです。
 

 もしかしたらこれは枝が生えていた跡の小さな節かもしれない。
 節だったら奥の方まで無限に続くぞ。(;´Д`)

 そう気がついてとりあえず亀裂が殆どわからなくなるところで一旦ストップ。
 後でペーパーで研磨してから状態を確かめることにして、他の部分に手を付けます。



 
 耳の先端の方はナイスなカーブを伴って絶妙な造形を持っています。
 この部分の木皮も固いのでノミで優しくスライスするように削いでいきます。







 耳の薄皮には泥がこびりついたような感じで、触ると砂のような感触があります。
 下手にこすると大きな傷が付きそうなので、固い出っ張りの部分だけノミで削いだら、あとはサンダーで削っていくことにします。







 リョービのミニサンダーに#60のサンドペーパーを貼り付けて端からおおまかに皮を削っていきました。






 耳の部分は微妙な凹凸があるので、機械で全部削ることは出来ません。
 凹んでいるところや湾曲している場所は手作業になります。






 サンドペーパーを手頃な大きさにカットして、指先を使って丹念に磨いていきます。

 この時点で昼休みは終わっていましたが作業に熱中していて気づいていませんでした。








 手作業でのサンドペーパーがけは本当に根気のいる作業です。
 紙製のペーパーはどんどん消耗して使えなくなり、ペーパーのクズが山のようになってきます。
 手持ちのペーパーが無くなりかけた頃、大まかな荒削りを一度終了させます。

 例の大きな割れ目がどうなったかと言うと・・・






 深さ1㎝以上。
 渦巻きのような模様になってしまいました。(ノД`)・゚・

 写真ではわかりにくいですが、年輪と年輪の間の白太の部分がささくれて、どんなに削ってもフラットにはなりません。






 あちらを削ればこちらが欠ける、こちらを直せば横が割れると言う具合にキリがありません。


 こんなに削るんじゃなかった。 ガクッ!!_| ̄|○ 


 せっかく入手した一枚板が、この凹みのせいで台無しになってしまうかもしれません。
 この大穴をどうするか。
 パテで埋めてしまうか、それともこれはこれで趣として残すか。
 取りあえず傷の補修の仕方をネットで調べてみようと、この部分はここまでとします。


 後刻、ネットで調べていたところ、杉など年輪が余り詰まっていない木の白太部分は柔らかくて、導管とかささくれは削っても無くならないという記事を見つけました。
 職人の方はこういった小さな導管や割れ、欠けは「砥の粉」で埋めたり、蜜蝋や樹脂で固めているようです。

 節穴など大きな亀裂や穴、割れや虫穴など、職人の方によって様々な方法が見いだされているのがわかりました。

 
 ここで教訓:


 大きな傷は削るより埋めることにしたほうがいい。


 





 耳の部分は今日はこれぐらいにしておいてやろう。(゚Д゚;)!!


 次に木口の部分に手を付けます。

 木口の部分は切りっぱなしのようで非常に荒い。



 


 こいつはカンナがけだよな。


 電動カンナなど持ち合わせておりません。
 手カンナを持ってきて手作業で行います。

 カンナがけは熟練の技を必要とする作業です。
 大きな一枚板の表面を手作業のカンナがけだけで平坦にできる職人など、日本に何人もいるものではありません。

 私は木工作業をやって来たとは言え、プレーナーがけした既製品を買ってきてサンダーできれいにするぐらいしか出来ません。
 カンナなどは角の面取りに使ったことぐらい。
 鉛筆をカッターナイフで削った程度ぐらいの技術しか持ち合わせておりません。

 でも、何事も経験。
 ちょっくらやってみようということで、木口をかんながけしてみました。

 これが思いの外スムーズ。(*゚∀゚)=3

 少しばかり熱心にやっていると徐々に木口がフラットになってくるのがわかります。



 んじゃあ、ちょっとばかり表面もかんながけしてみようかな。(゚∀゚)アヒャ♪


 入念に刃の出具合を調整して、板の裏面の傷が多くある部分を削ってみました。




 カ、カ、カ、カッ!!!!



 







 あうう、あうううう、あう、あう、ああああ・・・




 やってもおたあああっっ!!



 ガクッ!!_| ̄|○ …_| ̄|(:;.:..._| ̄!:. ::;......._i:.....:..


 
 調子に乗ったばかりに取り返しの付かない大ミスをしてしまいました。







 今日はもういい・・・

 これでやめる。

 ネットで補修方法調べる・・・・。



 次回に続く




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