山の古別荘のDIY記

テレビ台を作ろう 3

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 第二日目


 天板表面に盛大に付けてしまった複数のかんな傷。






 どうせ裏側だからいいんだっ!!


 と速攻で立ち直りを見せて木材傷の修復方法を調べました。

 傷はこの場所だけではありません。
 木口の割れや虫穴、小さなひっかき傷、節の端部と思われるひび、とたくさん存在します。
 どうせ修復するのだから、後ほどまとめてやろう!
 と言うことで作業を進めていきます。



 今日は昨日とは反対側の耳を手入れします。


 もうノミもかんなも使わない!!p(-x-〃)


 サンドペーパーだけで形を整えていきます。


 こちらの面はあまり凹凸が無く手入れしやすい。
 柔らかな丸みを帯びているので、電動サンダーで簡単に削れていきます。







 片端の木口部分が完全に欠けた状態になっていたので、欠けを削り落として滑らかな線形にします。







 こちらサイドの耳も難点が幾つかあります。

 一つは節の端部と思われるクラック。





 どこまで深いのかわかりませんが、ある程度研磨してから亀裂を埋めます。


 「アオ」と呼ばれるカビ跡。
 幸い深く入り込んでなさそうなので、ペーパーで削っていけば消えそう。






 手作業でペーパーがけをします。
 今日一日はこの作業だけで終わりました。

 最後に板全体を見渡します。






 写真でみるときれいな表面のように見えますが、ちょっと光線の角度を変えて見るとプレーナーの刃の跡がしっかりと浮き上がって見えます。






 明日からは粗目のペーパーで天板表面の研磨を開始します。







 第三日目


 板の研磨作業は昼休みの一時間、夕方から帰るまでの小一時間と仕事の合間を縫って行っています。
 ですからなかなか作業は進みません。


 ランダムサンダーを用いて裏面から研磨を開始します。
 ペーパーは#60。

 サンダーの振動と音が部屋中に響き渡ります。



 サンダーは2台体制で行っています。


 ランダムサンダーは円形のペーパーが付いた円盤が回転して研磨していきます。
 サンダーペーパーを板に押しつけるのではなく手を添えているだけで動かしていきます。
 機械の重みだけで充分に研磨されます。
 
 研磨面に凹凸があって表面が荒いと、ペーパーの回転は弱まり、研磨面が滑らかになってくるとどんどん回転速度が速くなってきます。
 音も濁ったような音から軽やかな音に変化していくので、研磨面がきちんと削れているかどうかがわかりやすいです。
 滑らかなところから荒い場所に移動すると途端に回転数が落ちて、振動も大きくなります。
 オービタルサンダーより研磨力が強いので、回転数を調整出来る物が扱いやすいです。



 天板の荒削りが終わったらついでに木口も研磨しておきます。





 こんなに粗い切り口ですが、





 とりあえず最初はここまで削りました。

 毎回少しずつ削ってフラットにしていきますが、細かい導管はどうしようもないでしょうね。



 板全体を見渡して傷とか穴とかを全てチェックします。

 虫穴が数カ所。






 小さな凹み傷が数カ所。



 ピンぼけすみません。



 一方の端が割れています。
 これは木工ボンドを隙間に入れて補修。






 節の端の小さなクラック。







 そして、あらためて気が付いた端部からの割れが2箇所。
 割れ目は板の表にずっと続いていて長さは3センチほど。
 放っておくとここからどんどん亀裂が伸びていきそう。







 今日は初日に付けたかんな傷を含めて、これらを一気に処理していきます。


 ネットで検索して調べた補修方法はたくさんありました。
 職人やプロの方、熟練者の方々の、ご自身で見つけられたオリジナルの方法もあります。
 制作物や仕上げ、素材によっても手法は様々。
 使用する補修材も多岐に渡っていて迷います。

 木工ボンドから蜜蝋、エポキシにアクリル樹脂といっぱいあります。
 ただ一つ言えることはこれらを使うと、その部分は言わばプラスティック化してしまい、ステインやオイルでの着色が出来なくなると言うこと。
 木肌の色が異なりすぎると大きく目立ってしまうと言うことです。

 この杉の板にとってどれが一番最適な方法かがわかりませんので、傷の状態に合わせて一つ一つ試していこうと思います。







 まず手元にある補修材で簡単に出来る方法からやっていきます。

 1.木工ボンドと木屑を混ぜて埋める。
 2.瞬間接着剤を用いる。
 3.市販の補修パテを使う。



 まず最初に、幾つも引っ掻き傷を作ってしまったかんな傷を埋めます。
 広範囲で深く大きい傷のため木工パテを用いました。





 パテは乾燥すると肉痩せして凹むので、少し盛りつけるようにして乗せます。





 硬化まで3-4時間かかるので、このまま放置。
 明日以降に切削してフラットにします。




 次に割れ目の補修。
 割れ目の深さがわからないし、割れ全体に浸透して接合してくれなくては困るので、液体で浸透しやすい瞬間接着剤を使用します。






 少しずつ線状になるように垂らしていくのですが・・・・これがうまくいかない。(;´Д`)






 何か嫌な予感がする。(;´Д`)ノ




 乾燥を早めるためにサンダーで出来た木粉を上からふりかけます。






 耳の部分の深い切削場所の割れにも瞬間接着剤を用いてみました。





 あかん!色が変になった!!∑(´□`;)



 瞬間接着剤はすぐに硬化します。
 木粉をふりかけたので通常よりも硬化が早い。
 接着剤が染み込んだ部分だけが、色が濃くなってとても汚い。


 液状の接着剤ですから、あっと言う間に木の中に染み込んでいったはずです。
 浸透の深さは1ミリから2ミリぐらいでしょうか。
 サンドペーパーで削れるような深さではありません。


 使うんじゃなかった・・・・。ガクッ!!_| ̄|○ 




 今回の教訓:


 瞬間接着剤は深い割れ目の補修以外は使っちゃいけない。







 ショックを隠しきれませんが、時間が無いので次の補修を行います。
 小さな虫穴と小さなかき傷、そして細かいクラック。

 もう失敗したくないのでオーソドックスに木工ボンドを使用して埋めていきます。


 先ほど書きましたが、接着剤と木地の色差を出来るだけ小さくするために、サンダーで削った木粉を使います。






 傷に木工ボンドを盛るように乗せた後、木粉を上からたっぷりと振りかけ、指で揉むように混ぜ合わせながら押し込んでいきます。
 木工ボンドも乾燥すると肉痩せするので少し盛り上げるようにします。










 接着剤類が完全硬化するまで一晩おきます。


 今日はここまで。



 次回に続く




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