樹木を手入れしてみる
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今日はどんよりとした曇り空。
空の青く見えている部分は青空ではなくて、濃い灰色の雲の底部分。
なぜかこんな色に写った。
本日の山の最高気温は25度ぐらいでした。
帰って来てから知ったのですが、下界は炎天で35度ぐらいまで上がったとか。
山の谷あいは強めの風が吹き抜けて、天気は悪いけど涼しくて天国です。
暑がりの汗っかきさんの私にとって、この気温は助かります。
先日、管理する物件の屋上、さらにそこから立ち上がる高架水槽タンクのある場所で作業する機会がありました。
高架水槽へは壁面に付いたハシゴ状の金属のステップを登って行きます。
数段上がったところで腕に力が入らない。
自分の筋力がかなり衰えているのがはっきりわかりました。
特に握力。
ステップにかけた足を滑らせて両手だけで宙づりになったとしたら、握力が不足しているので保持できないだろうなと思うぐらい。
こんな体力じゃダメですよ。
別荘の基礎に足場を組むだ!? 高所作業をやってみるだ!?
足場が組み上がる前に確実に落ちます。(;´Д`)ノ
足場を組んでの高所作業は、体力の問題が片付くまでひとまずお預けにします。
さて、困ったもんだな。
この落ちてしまった体力をどうやって復活させようかと思案に暮れました。
そこで名案を思いつきましたよ。
ホームセンターなどで建築用の単管を買ってきて、上り下り出来るように組むんですよ。
で、組んだ単管を上り下りしている間に自然に筋力が付くというわけ。
それと同時に組んだ単管を足場にして、ペンキの塗装とか壁の補修が出来るので一石二鳥と言うわけ。(*゚∀゚)=3
・・・・・あれ?
暖かい時期に森へ入るのは嫌いです。
前回記述したように、家の周囲の樹木たちが著しく悪化してきているので、仕方なしに木々の近くへ入りこみます。
暑い時期の森や畑などアウトフィールドは害虫や害獣の宝庫です。
スズメバチ、ヘビ、ムカデ、ヤブ蚊、マダニの巣窟で危険があぶない。
それらの害虫・害獣には今まで何度も出くわしてきたし、被害にも遭ってきたので対処法さえ間違えなければ何も怖いことはありません。
着慣れた作業服に着替えて、道具を揃えて家の外に。
おっとその前に
虫除けスプレーを、服の上から、素肌の部分も、くまなく吹き付けます。
腕、頭、首筋、そして顔面までも。
汗で流れて口に入ったら苦いんだよね~(;´Д`)
Tシャツの上から、作業ズボンの上から。
腰回り裾など虫の侵入経路はもちろんのこと、特に股間部はマダニやツツガムシ予防で念入りに吹き付けます。
マダニに噛まれて必ず感染症にかかるかというとそんなことありません。
感染症のウィルスを保有するマダニに噛まれないと感染症にはかかりません。
また、ウィルスの種類によっては病状が軽いままに治ってしまって、本人気づかずと言うケースが多いようです。
普通の風邪の症状に似ているので判別しにくいみたいです。
私は何度か噛まれてますが感染症らしき物にはなっていません。
しかしながら、年々マダニ媒介による感染症で重症となるケースも増えてきています。
特に高齢者
もし一番やっかいな「重症熱性血小板減少症候群」通称
SFTSにかかってしまったら命取り。
治療法不明、特効薬は無し!
噛まれた後で抗生物質を飲んでも効き目があるかどうかわからない。
なので予防は入念に行います。
掲示板で書きましたがこの日、自宅に帰ってからマダニに噛まれているのを見つけて、自分で取ってしまいました。
それから1週間。
ある夜、ろれつが回らない、理解力が低下、腕に力が入らないなどという自覚症状が出始めたので、これはもう最期の時を迎えたかと覚悟しました。 (ノД`)シクシク
一夜明けて、昨夜飲み過ぎていたのだと言うことを発見しました。(^^;☆\(ーー#
まず最初に、根本付近が傷ついたナラ?から。
問題はスズメバチ!!
上の写真には写っていませんが、3匹ほどのスズメバチの働き蜂が木に停まって、時折その周囲を旋回しています。
そーっと静かに約2mほどの距離まで近づいていき、身を低くしてしゃがみます。
ジェットタイプのスズメバチ用殺虫剤を一気に噴射!!
殺虫剤をかけられて慌てたスズメバチが木の周囲を飛び回ります。
1匹は遠くへ逃亡。
もう1匹は苦しそうに木の幹にしがみついてる。
もう1匹が私の方へ!!∑(´□`;)
しゃがんだまま両手で耳と首筋をガードして動かずに耐えます。
両手は軍手、頭は白いタオルを撒いていますが、刺されたらひとたまりもありません。
スズメバチは数秒間私の頭上を旋回した後どこかに飛び去りました。ε=(^。^)ホッ
木にはヨタヨタになったスズメバチが1匹残っていたので、殺虫剤でとどめを刺します。
小さいのでコガタスズメバチと思われます。
忌避させるため木の幹に殺虫剤を吹きかけ、殺虫剤が乾燥するまで一旦その場を離れます。
仲間が来るかどうか様子見です。
スズメバチ達がエサ場をあきらめてくれるのに少々時間がかかるので、家の反対側に行きます。
春に作った道路からの階段下にある小さな木。
高さは50㎝ほどしかありませんが、アジサイを小さくしたような可憐な花を付けてくれました。
この木の上に伐採した杉の枝や雑草が、大量に乗っかって押しつぶしているので取り除いてあげます。
調べたら
『コガクウツギ』(小額空木、アジサイ科)という木のようです。
ガクアジサイを小さく小さくしたような形で、花びらは1~2センチほど。
葉っぱも小さいです。
こういう山間部の傾斜地に生える樹木で、高さは高くても2mほどの低木らしいです。
来年も花を咲かせますように。
5月16日撮影。 まだ蕾が多いです。
花一株は2~3センチぐらい。 葉は1枚の長さ3センチくらい。
傷ついたナラの木のもとに戻ります。
痛んだ部分にたかっていた昆虫たちは姿を消していました。
これ何という病気なんでしょうね?
根元部分全体が黒く変色して至る所から樹液がしみ出してきています。
何かの菌類に冒されているようです。
昨年はこの木の裏側にクロアリが巣を作っていたんですけど、今は引っ越ししていません。
アリが病気の原因じゃないんですよね。
病気になって弱ったからアリが住み着いたんです。
かなりひどい状態ですので薬を塗って保護してあげます。
最初にスクレーパーで、ボロボロの樹皮や苔、流れ出た樹液、土などを掻き落とします。
殺虫剤の付いた傷口も出来るだけきれいにしてやります。
腐朽部分を全部削り取ってしまうのではなく、汚れた部分のゴミや苔などを取る程度にします。
おおまかにきれいにしたら
癒着殺菌剤を全面に塗ります。
癒着剤は樹木の傷口を保護して、樹木が自力で傷口を治すのを手助けしてやる薬剤です。
殺菌・消毒して病原菌が入り込むのを防ぐ効果があります。
剪定時の小さな切り口や小さな傷程度でしたら木工ボンドとかでも構わないのですが、傷口が大きく広範囲に痛んでいるので、容量の大きい癒着剤を購入しました
この薬液はとろっとしたクリーム状。
少しオレンジがかった色で、某イタリア飲食チェーン店のサラダドレッシングに近い色。
高級ドレッシングの中身を入れ替えて気に入らない親戚にお中元として・・・
殺るか殺られるかの殺伐とした関係が好き! ∑(´□`;)
癒着剤を刷毛ですくい取って、まんべんなくたっぷりと表皮の割れ目の奥まで塗ってやります。
この癒着剤は雨水に弱く、水に濡れると溶け落ちてしまうので、セオリー通り周囲をアルミホイルで包んで保護してやります。
なぜアルミホイルを使用するのか?
サランラップじゃダメなんですかっ!??
最後に外側から軽く荒縄で縛ってアルミホイルを固定して終わり。
これでスズメバチも寄りつけなくなった。~(*゚∀゚)
あとは経過を観察するだけですが、病気にかかった樹木を治すためには土壌改良が必要らしいです。
私にはそんな知識や道具がありませんし、この木の地面は砂利が撒かれてあって固く締まっており、根を傷つけずに掘り返すなどとうてい出来そうにありません。
枯れてしまったら枯れてしまった時で、この木の天命に任せます。人(-_-。)
とにかくスズメバチが近寄らない環境を作ることが先決。
危なくって仕方がない。(;´Д`)ノ