山の古別荘のDIY記

スズメバチに威嚇されながら

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 樹木の手入れなど今まで行ったことはありません。
 ネットでいろいろと調べて、一番正解であろうと思える方法を見つけて、それを実行に移していくだけの状態です。
 もしかすると大きく間違っているかもしれません。
 正しいと思って行った行動が、完全に間違っていて木を枯れさせてしまう結果になるかもしれません。
 何もかもが完全に手探り状態です。



 続きまして鹿に幹を囓られた桜の手入れをします。

 桜の木かどうかわかんないけど、たぶん桜。(*。*)ホヨ







  (゚〇゚;)

 ああ、少し見ない間にすっかりひね曲がっちゃって・・・




 って、ちがう!!




 写真を間違えました。


 この木何ていう名前なんでしょうね?
 奈良県の春日山周遊道の傍らに生えてます。
 とりあえず「グネグネの木」と呼んでおこう。

 珍しい形の木だったので載せてみたかっただけです。(^人^)




 ↓こちらです。






 この傷跡から既に何かの病原菌が入り込んでいるかもしれません。
 なのでこの患部全体に癒着殺菌剤をまんべんなく塗って、アルミホイルで包んでやります。







 このままだとまたもや鹿に囓られてしまうので、周囲に保護柵を作って囲います。

 金属の金網とか無いので自然の材料を調達。
 周りに生えている木が日光を遮っているので、数本切り倒して材料にします。


 周囲の木は何の木かわからない。
 花を咲かさないしドングリも実らない。
 私にとっては雑木にしか見えない。

 でも、切りすぎると斜面崩壊の原因になるので根こそぎ切る事はしません。
 根元から3本に別れていたらそのうちの1本、5本生えていたらそのうちの2本という割合で間引きます。







 直径10センチほどの木を5本ほど切ったのですけど、そのうちの2本が他の木に引っ掛かってかかり木になっちゃいました。(>ω<)
 すぐに倒れてくることがないのでそれは後回しにして、倒した木をバラしていきます。

 適当な長さに切り分けた木材を、桜の木の回りに立てていき、縄で縛っていきます。
 図にするとこういう感じ。






 こうすると鹿は角で木に傷を付けられないし、幹を囓ることも出来なくなります。
 力一杯押し倒されたらどうなるかわからないが。 (;´Д`)

 伐採した木材を持って何度も斜面を往復します。
 この頃から気温が上がってきて既に汗だく。(>ω<)


 気温が上昇し始めたら、重低音の羽音を鳴らしながらスズメバチがやってきました。
 汗だくで作業を進めていたら頭上に近づいてきます。
 重低音が近づく度にしゃがんでじっとしますが、離れてくれないので身を低くして母家の方に逃げていきます。

 完全に威嚇モード!



 建物の扉付近まで来て振り返ると、スズメバチが後を慕って飛んできます。


 『オラ達のエサ場を荒らすんじゃねえぞ~!!』


 って感じで目の前を飛び去っていきます。ΣΣ(゚д゚lll)



 飛び去ったなと思って、次にはスズメバチ用殺虫剤を片手に現場に戻ると、数分もしないうちにまたやってきます。(ノД`)・゚・
 速いスピードで飛んでくるので、殺虫剤なんか噴霧している暇など有りません。
 ただただ身を低くして警戒範囲外へ急いで逃れるのみ。
 どうやらこの辺はスズメバチの飛行経路に入ってしまってるようです。

 何度行ってもしつこく威嚇してくるので、家の中に入って休憩。


 飲み物を飲みながらベランダに出て庭の方向を見下ろしたら・・・


 ここにもスズメバチが来た~!......\( ><)シ ぎょぇぇぇ


 もう完全に目を付けられている。










 園芸や農作物に付く害虫の駆除剤として用いられている農薬で『スミオチン』という薬があります。

 農薬の中でも安全性に優れ、安価で大量に作れ、スズメバチ駆除にも効果があります。
 安全と言っても農薬ですので植物や生き物には影響があります
 人間や鳥のような温血動物には毒性は低いですが、昆虫や魚類のような冷血動物には毒性が強いので噴霧する付近に魚などを飼育している池や水槽がある場合は、農薬が混入しないような配慮が必要です。

 スズメバチに使用する場合は少し濃度を上げます。
 瞬殺するわけではないので飛んでいるスズメバチ撃退用ではなく、巣などを見つけた時の駆除用薬剤として有効です。
 散布には強力な水鉄砲を使用します。
 巣の上から溶液をかけると、スズメバチは巣に付いた水分を飲み込んで巣の外へ排出しようとします。
 この性質を利用して薬剤を口から飲み込ませることによって殺傷させます。

 今の強力な水鉄砲は高性能で7~10mぐらい飛ぶので安全に駆除を行いやすいです。
 巣を駆除する場合は非常に危険ですので、スズメバチがおとなしい夜に、完全防備のスタイルで行ってください。









 30分ほど大休止を取ってから恐る恐る表に出てみます。

 今はスズメバチが遠退いたようなので、急いで作業の続きをします。






 写真ではわかりにくいですけど何とか櫓状に組んで完成。
 食害から防御できるかな?



 この後、すぐにかかり木になっている伐採した木の始末に移ります。

 ロープを持ってきてくくりつけ、強引に木を引き倒します。
 重量のない木ですので、少々の無茶をしても平気。
 思いっきり引き倒しました。







 倒した途端にテーブルに当たって、



 カーン!






 え? カーン?? (・ω・;)












 陶器のテーブル割っちまったよ~~!!(ノД`)・゚・




 毎回、毎回、必ず何かやらかすなあ。(>ω<)



 まあ、これは前オーナーさんの残置物だし、少し邪魔だなと思っていたからいいか。

 割れた破片をあてがってみたら、割れた部分が細かく飛び散ったみたいで大きなクラックが残ります。
 接着剤でくっつけたらもっとブサイクになりそうなのでこのままにして、破片は森に捨てます。



 倒した木をチェンソーでバラバラにしていきます。
 太い幹は散歩道のステップにしたり、道沿いの縁に置いてコースガイドにしたりするため、重い丸太を担いで森の中を何度も往復します。 (:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ ァッィ

 もう1本のかかり木も倒してバラしていきます。


 チェンソーを操っていると音でわからなかったのですが、ふと機械を止めると頭上をスズメバチが旋回している重低音。
 威嚇はするけど刺す気は無いらしいのでもう完全無視!ムシだけに・・・
 よく刺されなかったものです。

 小枝を捨て場に放り投げる時だけは、ハチを刺激しないように辺りを見回してから放っていました。


 小さな桜の木の周りが気持ち明るくなったようです。
 日の光をいっぱい浴びて大きくなって欲しいな。
 冬になったらもう少し間引く予定です。









 木の切断作業をしていたら、ピーヨ、ピーヨと小鳥の大きな鳴き声が聞こえます。
 『どこで鳴いているんだろう?』
 と家の屋根や木の上を見てもわかりません。


 ふと、階段を見たら小さな鳥がこちらを見てパタパタと歩いて大きな声で鳴いています。
 まだ飛び立つ前の子供のようです。



 か、かあいい!(*^^*)



 いや、それどころではない。

 木の上に鳥の巣でもあったのか!?



 かかり木を倒した時に、他の木の上にあった巣を引っかけてしまったのでしょう。
 私が切った木は鳥が営巣できるような太い木ではありませんから。

 どうしようかと考えましたが、親鳥がどこかで見て保護しようとしているはずです。
 しっかりした羽をパタパタさせているので、もうすぐ飛べるようになるはず。

 あわてて切った木を片付けて、道具を物置に仕舞い込み、その場を後にします。


 家に戻って顔や手を洗って、ベランダから下を覗いてみます。
 現場を立ち去ってから10分も経っていませんが、子供の鳥はもうどこにも見当たりません、鳴き声も聞こえませんでした。

 親鳥が下りてきて安全な場所へ誘導したんだろうと思います。



 でも、この森は小鳥にとって天敵がいっぱい。
 夜の住人であるイタチもいるしフクロウも住んでいる。
 野ネズミも出てくるでしょう。


 申し訳ないことをしたな。.( _ _)


 それが、この子鳥の天命だったとしても、故意ではないにしても、小さな命を過酷な自然の前に晒してしまったのです。
 この記事を書いている今も懺悔でいっぱい。
 無事に成長できて飛び立ってくれていたらいいのですが・・・・

 やはり暖かい時期は森をいじるべきではないと、あらためて思いました。









 スズメバチの威嚇はこの日の最後まで続きました。
 全ての作業を終えてシャワーをしてベランダでボケッとしていたら何度もやってきました。

 やってきたのはキイロスズメバチ!!


 また近くに巣を作りやがったのか!? (▼、▼メ)



 次回はベランダ洗浄予定。

 また熾烈な戦いが始まるかも。(;´Д`)ノ






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