ナラの木の伐倒
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山の家に来る前の晩に夢を見たですよ。
この家と同じような山間の村に私が帰ってきたんです。
ある一軒の家に入ると、小汚ねえババアがいやがって何やらブツブツ呟いてるんですよ。
そこで目が覚めたんですけど、何のことかわからないまま。
・・・・・・どこかで見たような・・・・?(゜_。)?
日々の睡眠時間が短くてあまり夢は見ない(と言うか記憶していない)のですけど、時々こういうテレビで登場するようなキャラクターが出てきて驚かされます。
つい先日など見た夢は、
私は極度の高所恐怖症なんですが、どこだかわからないダムの一番上の幅50センチほどの通路を走って通過しなくちゃいけないってな状況に晒されました。
なんか自衛隊の練習に参加している私がいた。
片側は鉄柵、もう片側は高さ70メートルぐらい落ち込むダムの壁。
怖い!どうしよう!と思い悩んでいたら、後ろからコメディアンの
キャイーンのウドちゃんが追いついてきて、にやにや笑いながら、「早く!早く!」と体を押してくるのです。( ̄□ ̄;)!!
ええい!行ってしまえ!! と、鉄柵にすがりながらそろそろ歩き出しましたが、数歩歩いたところで足がすくんできて動けなくなり、それでもウドちゃんが「早く行けよ~っ!」と迫ってくる。
そこで目が覚めました。
起きたら汗びっしょり。(;´Д`)ノ
焦った焦った。
あり得ないシチュエーションだ。
夢占いならこの夢はどんな結果が出るのかな?
さて、いよいよメインの木を伐倒します。
えーっ、タイトルにナラの木と書いていますが、本当はこの木の種類がわかっていません。
葉っぱの形から楢と思っているだけで、ミズナラとかコナラ、もしかしたら他の植物かもしれないです。
下敷きになってしまうと回収出来ないので、散らかっていた道具類を全て庭にまで持って上がります。
左手は母屋の屋根、右手は大木が立ち並ぶ原生林。
正面まっすぐ、木と木の隙間を狙ってピンポイントに倒さなくてはいけません。
わずか数十センチの隙間を狙って倒す。
傾倒木なので切断途中で倒れ始める可能性があります。
家方向に倒れるのを防ぐためにクサビも用意しました。
Youtubeで見てきた切り方で、伐倒方向が定めやすいスゥエーデン式とやらの切り方をしていきます。
受け口を慎重に切ります。
伐倒方向に直角になるように調整した後、追い口を入れます。
切り方がへたくそで、水平に刃を入れているつもりなのに、最初は少し斜め下方に刃を入れてしまいました。(;´д`)
2センチほど上に移動して別の追い口を入れていきます。
なかなかに固い木です。
今まで切ってきた細い木なんかとは感触が異なります。
そろそろ中心部過ぎたかな~?と思ったらいきなり、
パンッ!!
という炸裂音がして追い口が広がりました。
慌てて後ろへ後ずさりします。
慌てすぎて陶器のテーブルに膝をしたたかにぶつけました。
今でも赤あざ残ってます。
木は時々、パチッ、パチッと内部で断裂している炸裂音がしています。
私は基本的にビビリですので、例えこちらに倒れて来ないとわかっていてもなかなか近寄りません。
少し様子を見ます・・・・・
あれ~?
少し傾いたまましばらく待っても倒れそうにないので、クサビを入れてみます。
・・・・・全然変化無し。p(-x-〃)
クサビを抜いてもう少し切り込みを入れてやります。
少し切ったら僅かに傾いて、また止まって、もう少し切って、また傾いて。
最後にもう少しだけ切ったら、徐々に徐々に切り口が開いて倒れ始めました。
あとは自然に倒れて行くのを待つだけ。
ナラの木はゆっくりと傾いていきます。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・・ゆっくり・・・・
長いし!!∑(´□`;)
やがて、メキメキという音ともに、左方向へ回転しながら斜面下へと巨体を沈ませていきました。
一連の動画
さあ、これから後片付けです。
かなり体がへばってきていますが、時間に許す限り始末していきます。
つるが残ってしまって手すりの向こうでぶら下がっているのを切り落とします。
高さ3mぐらいのところで別れていた太い枝が、後方の木に当たってひねるように倒れました。
空中に浮いた状態になって、後始末がたいへん。(;´Д`)
切断面は中途半端な切断やったので汚いです。
後始末の始まりです。
もう、だいぶん疲れていましたが時間の許す限りやっておきます。
まずは残った幹を根本部分から切ります。
見た目より遙かに重くて、最後はバールを使って横倒しにしました。
根本の状態を見ると、地面に触れる周囲の部分はぐずぐずに腐っていて、触るとぼろぼろと崩れます。
完全に枯れてしまうのは時間の問題でした。
今回、この太さの木を切って感じたのですけど、この古いチェンソーは圧倒的にパワーが足りない。
ちょっと芯が固い材質の木になったらなかなか切れてくれません。
力一杯押しつけるようにしないと切れないので体力を浪費してしまいました。
目立てが出来ていないのかと思ったのだけど、この後、15センチぐらいの径の枝は抵抗なく切れてくれます。
やはり大きな木を伐倒するならエンジンチェンソーです。
エンジンの方が圧倒的にパワーがあって、こんなに疲れることは無いと思う。
だけどメンテナンスがなぁ。
怖いしな~。 この森では必要無いし。
不精者の私にはぜんぜん遠い存在。
この太い丸太、どうしようかと考えます。
薪ストーブでもあるなら割って保管するんですけど、外皮が腐ってボロボロになった木を製材するのも手間。
重くて床下まで運ぶにはもう体力もないし、玉切りする気力も無い。
庭から下へ蹴落としておいて、どうするか考えます。
持ち上げて運ぶにはウィンチみたいな機械が無いとちょっと無理。
半割りするにしても、このパワーのない電動チェンソーでは厳しい物がある。
次に来た時は腐敗が進んでいそうで、最終的には他の植物の養分となりそう。
ちょっともったいない気が・・・・
庭の柵を乗り越えて下に降ります。
別れている太い枝を切り離します。
切ったら落ちることがわかっているので、おっかなびっくりでチェンソーの刃を入れていきます。
枝は真下にドスンと落ちましたが転がったりすることなく安定してます。
無事切り終えたら次に根本に近い太い部分を玉切り。
木全体は安定しているようで不意に動き出す気配はありません。
階段を下りていき先端部から解体にかかります。
さすがにこのクラスの木になると大きくて、いくつもの枝が張り出して通路を塞いでしまっています。
木全体は微妙にくねくねと曲がっていて、まっすぐな丸太が取れそうな部分はありません。
細い方から切っていきます。
切っても切ってもキリがありません。
やけくそになってチェンソーを振り回し、触れる物皆手当たり次第に切断していきます。
主幹の半分ほど切った場所でチェンソーの刃が噛んでしまいました。∑(´□`;)
上下にひねってもこじても抜けない。
バールを持ってきて切り口を開いても無駄。
無理矢理外そうとするとチェンソーのプレートが折れそうになります。
15分ぐらい格闘していたでしょうか。
地面に刺さっている枝に幹の重みが乗ってしまっているので、切り口が閉じたのだとわかりました。
「あっ、下の枝をノコで切ってやればいいんだ!」
こんな簡単なことに気付かないぐらい疲れてきています。
母屋から手ノコを持ってきて、幹の重みが加わっている枝を切ってやり、ようやくチェンソーが抜けました。
チェンソー抜いたらチェーンが外れてブラブラ。(;´Д`)
もうこれ以上やる気なっしー!
まだ1/3ぐらいしか出来ていませんが、これ以上やるとケガをしそうなので引き上げることにします。
この続きはまた次回に。
林業家や造園業の方は毎日こういう作業やってるんですよね。
すごいなあ。
道具を全て片付け母屋に帰ってきて手と顔を洗います。
バルコニーから現場を見下ろします。
明るく開放的になって小さな庭が広がったよう。
なんだか清浄な気持ちになりました。
本日の最後の作業をします。
床下に置いた丸太にシロアリ・キクイムシ除けの処置をしておきます。
ジョウロに食器用洗剤を入れて水で薄めます。
本当は10%溶液が良いらしいのですが、きちんと計るのが面倒くさい。
その洗剤水を丸太の上からと周辺地面にたっぷりと降り注ぎます。
洗剤の界面活性剤はシロアリなどの昆虫類は大嫌い。
体内に入ると死ぬらしい。
木の中にいるシロアリ駆除は出来ませんが、界面活性剤の存在に気付いたシロアリはその場所には近寄りません。
これでシロアリ・キクイムシの被害を未然に防ぐことが出来ます。
キクイバチの類は無理らしいです。
このやり方の難点は雨がかかる場所では流出してしまうので、雨の当たらない場所のみ有効。
床下や軒下などに洗剤を蒔いておくのもシロアリ予防に効果的とか。
雨で洗剤が流れてしまわない限りほぼ永久的に効き目があります。
ホウ酸塩より安上がり。(゚∀゚)
だけど家の周囲全体に撒くには大量に必要ですよ。
ジョウロに水を入れていた際に、足の甲に水の冷たい感触が・・・
臑とブーツの隙間から入ったかな?変だなとブーツを見たら穴が。∑( ̄Д ̄;)
長い間作業を支えてくれた安物のブーツ。
役目を終えました。オツカレサマ