山の古別荘のDIY記

電動工具で荒れ地を開拓

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 今回のネタは、「電動工具を使用して荒れ地を耕して開拓しよう!」という試みです。

 きっかけは山の日記でも書きましたが、ひょろひょろの桜が病気で枯れかけていることから始まりました。
 2011年にこの山小屋を購入してからもう7年目に入ったのに、300坪の敷地は未だに激藪の原生林。
 今のうちに敷地に手を付けておかないと、桜の花も見ることなく果樹も食べることが出来ずに、老いさらばえてしまってくたばってしまいます。
 せめて、整地ぐらいはしておいて、桜の木ぐらいは植樹しておこうと考えたからです。



 激藪に囲まれた敷地


 ただ、問題は山積み。

 地面の中は荒れ地のままで石ころがゴロゴロ埋もれています。
 スコップを突き立てても10センチも入っていきません。
 ツルハシを使うと何度かに1回は木の根に引っかかります。(;´Д`)ノ
 一日中スコップとツルハシと鍬を振り回しても、一坪も開墾出来ないでしょう。

 何かいい道具は無いかと探す毎日。
 掲示板で教えていただいた備中鍬の一種、『はねくり備中』はけっこう値段が高い。

 小型耕運機は開墾されてある畑などを耕す物であって、こういう荒れ放題の土地では機械が壊れてしまいます。

 小型の重機を無理して借りてきたとしても、斜度10度から20度ぐらいの傾斜地なのでアクセス道路から作らないといけません。
 ましてやレンタル料を払う予算など有りません。(>ω<)

 何かいい道具は無いものか、何か機械は無い物か。

 辛い、苦しい肉体労働は嫌だ。

 楽がしたい!

 
 楽して生きてやるんだ!!



 性根が腐りきったオッサンに残された手は、ネットでひたすら検索してヒントを得ること。
 
 そして、Youtubeで見つけたのが、電動ハンマーを使って地面を掘り返すことが出来るという動画。
 https://www.youtube.com/watch?v=NRBlNrmw3VM

 
 電動ハンマーというとコンクリートやアスファルトを割ったりはつったりする電動工具。
 この電動ハンマーの先端に付けるアタッチメント(シャンクとかビットと呼んでいます)に、スコップとかショベルとかが販売されていて、土木工事の穴掘りなどに使用されています。

 だけど、電動ハンマーは高い!(;´Д`)ノ

 新品だと3万円ぐらい。
 中古でも程度の良い物は2万円ぐらい。
 重量が5~7kgと重いので、これを持って傾斜地をうろうろするわけにはいかない。

 コンクリートやアスファルトを破壊するための専用の機械なので、使わなくなった時に転用が効かない。

 使ってみようという方は参考にしてください。↓

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 他に何か別の物は無いかと探したらありました。

 ハンマードリル。

 これも高価な電動工具ですが、ドリルなので仕事にも使えます。

 ハンマードリルを使って土地を開墾している記事や情報が殆どありません。


 本当に使えるのか?
 私が考えているとおりになるのか?


 情報が殆ど無いのだったら、私がやってみて報告しよう!

 やって来ました、お得意の人柱!( ゚∀゚ )


 と言うわけで、資金面でちょっと無理をしましたけど入手しました。








 ジャーン!!

 今回導入したのは日立工機製の「ロータリハンマドリル DH28PMY」です。

 穴あけ能力
 コンクリート  3.4~28mm 鉄工  13mm 木工 32 mm コアビット  25~50mm

 電源 Hz 単相交流 50/60  電圧 V 100
 モーター 単相交流整流子モーター 電流 A 8.9 消費電力 W 850
 回転数 min-1(回/分) 0~1,100 打撃数 min-1(回/分) 0~4,300
 本体寸法(全長×高さ) mm 400×198 (SDSプラスチャック装着時) 437×198 (ドリルチャック装着時)
 質量(コードを除く)  3.2kg
 コード  2m 標準付属品:サイドハンドル・デプスゲージ・プラスチックケース・ドリルチャック


 ドリル・ドリル&打撃・打撃の3モード仕様で、先端のビットをSDSチャックと丸型ドリルチャックに換装出来るタイプです。





 これと、Amazonでドリルビットセットとフラットチゼルを購入して山小屋に持ってきました。





 今回、整地するのは階段と桜の木の中間地点。
 ちょうどこの場所だけ大きな樹木が無くてぽっかりと空いた場所。




 この場所へ容易に辿り着くための道作りから始めます。
 玉砂利を敷いた通路からは石垣があるため直登が困難です。
 そこで、桜の木の方から回ってくるステップを作ります。

 まず最初に・・・

 肩が痛いんだよ。ヽ(TдT)ノ


 数日前から五十肩。
 激痛で右腕が肩より上に上がりません。
 手を伸ばして地面の物を取ろうとしても痛みが走る。

 頼みの綱は左腕のみ。


 材木の切断から杭の製作。→チェンソー
 雑草の刈り取り。→草刈り機
 杭穴開けと打ち込み。→ハンマードリルと小型ハンマー

 これらを利き腕でない左腕メインで行います。
 どうしても動作がのろくなって作業効率が悪くなる。

 それに加えてウェアラブルカメラをヘッドに取り付けて動画を撮影するというややこしいことまで加わりました。(T_T)



 では、開始。

 草刈り機を持ってきて、雑草を刈り取ります。
 杭に出来そうな木を床下から運んできて適当なサイズの杭を作ります。

 ハンマードリルにドリルビットを装着して、杭を差し込む地面に穴を開けていきます。
 ドリルビットは20φしかなくて少し細いのですが、導入穴を開けてやることで少ない力で杭が打ち込めるようにします。
 開けた穴に杭を差し込みハンマーでしっかりと打ち込みます。

 左右両サイドの杭を打ち込んだら、ステップ代わりの丸太を横たえます。





 桜の木まで来たら折り返して整地予定地へのステップを作っていきます。
 ステップが無いと滑ってしまいそうな結構な急角度の斜面です。

 この場所は、この山小屋が作られた時に、重機が入って一度整地されていると思われる場所です。
 ですから、柔らかい地面でした。
 ハンマードリルで穴を開けなくても、杭がそのまま打ち込めそうでしたが、今回はテストと言うことで機械での穴明け続行。





 二段作って三段目を作ろうかどうしようか考えましたが、五十肩の痛みがきつくて今日はここまでにしました。











 良かった点:
 ドリルは想像以上にスルスルと入る。
 石や太い木の根に当たるとドリルの刃が入って行かないので地中の様子がわかりやすい。
 杭が入らず打ち込み直すという労力をしなくて済む。
 
 悪い点:
 ビット径が細いので太い丸太は打ち込みにくい。 →ビットを何度か往復させて穴を広げることで解決。
 ビットの長さに限界があるので長い杭は打ち込めない。(最長45センチ)
 農作業用の穴掘りシャンクも売っているが、SDSプラス用のシャンクは無いし、価格も高い。
 木の根に穴を開けるのは、コンクリートビットではちょっと無理。




 僅か5段分のステップを作っただけですが、右肩の痛みもあったので1時間以上かかってしまいました。
 でも、ハンマードリルが無くて大きな木槌で杭を打ち込んでいたら、腕が振り上げられずもっと時間がかかったでしょう。






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