ハンマードリルで抜根
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抜根: 切り株処理(根の掘り起こし)
ずっこん、ばっこん♪
ずっこばっこん!♪
渚のハイカラ人形~♪
キュートなヒップにずっこん!ばっこんっ!!!o(・_・)○!
すみません、とても懐かしいオヤジギャグのカラオケネタを書いてしまいました。m(_ _;;m
森を開拓する上で、
一番厄介なのが抜根!
ずっこん、ばっこん♪・・・・
もうええっちゅーねん。(´ヘ`;)
とにかく、木を切り倒した後の根をどうやって掘り出すか。
無数に乱立する細い雑木は、地面の中で縦横無尽に根を張っていて、鍬やスコップで抜根をやっていたらどんなに体力と時間が必要かわかりません。
直径20センチを超えるような樹木の根なら、私では一日中体を動かしたとしても1本も掘り出すことは出来ないかも。
昨年切り倒した庭の木の切り株も、掘り出したい根の一つ。
ネット上で見られるのはいずれも悪戦苦闘の報告ばかり。
Youtube動画を見ても容易ではないことがわかります。
プロの職人でさえ人力だけではやりたがらない。
ただ、自分に対して一つだけ言えること。
いつかは通らなきゃいけない道なのさ!キリッ!
これから、荒れ地の開拓に挑戦していきます。
ここでハンマードリルのおさらいを記述しておきます。
ここを読んでくださる読者の方は、こんな説明を書かなくてもおわかりだと思いますが、初めて接する方にとっては未知の世界。
どんな物があってどういう規格で、何に使うのか。
購入に当たって間違えないように記載しておきます。
コンクリート穴開けはつり用電動工具の種類:
コンクリートなどの穴明けには専用のドリルを用います。
木工や金属用とは異なり、回転すると同時に刃先に振動を加えてコンクリートを砕きながら穴を開けていきます。
また、専用の刃を用いないと穴は開きません。
二種類のドリルがあって、一つが
振動ドリル。
もう一つが
ハンマードリル。
この二つの違いは「
打撃」という機構が付いているかいないか。
振動ドリルは振動しながら回転するだけで、打撃という仕組みはありません。
ハンマードリルは回転と打撃の二つの組み合わせを備えています。
回転しながら強い打撃を加えることで、穴明けのスピードが早まります。
ただ、打撃を加えるとコンクリートが大きく砕けてしまうので、デリケートな箇所やきれいな穴明けをするには振動ドリルが向いています。
振動ドリルが10ミリ前後までの穴開け用で、それより大きな穴明けはハンマードリルを使います。
一方、コンクリートやアスファルト、レンガなどを砕く工具として、
電動ハンマーという物があり、砕いたりはつったりする専用の工具です。
これはカンカンカンと打撃を加えるだけで回転はありません。
道路工事でアスファルトを砕いている機械はエアーコンプレッサを使っています。
あれの電動版が電動ハンマー。
だから音はでかいですよ!
振動ドリルの穴明けと、電動ハンマーのはつり能力の両者を併せたのが
ハンマードリル。
ただ、全てのハンマードリルが電動ハンマーの代用になるわけでなく、専用ではない分パワーは弱いです。
ハンマードリルには、回転のみ+打撃&回転、の2モードタイプの製品と、回転のみ+回転&打撃+打撃のみ、の3モードタイプの二種類の製品が販売されています。
私が購入したのは3モードタイプで、値段も少々高いです。
使用する刃先の規格:
これらのコンクリート用電動工具に使う刃は、数種類の規格があります。
刃先は「
ビット」とか「
シャンク」と呼んでいます。
「六角シャンク」
軸の形状が六角形で、6.35ミリから30ミリまで数種類あります。
太いほどパワーのある工具用になります。
「ストレートシャンク」。
木工や鉄鋼用と同じで丸い棒です。
こちらは10ミリと13ミリの二種類があります。
ドイツのメーカーボッシュが主導して規格にしたのが
「SDSシャンク」。
軸に特有の溝が刻んであって、SDS用の工具にしか装着出来ません。
有名なヒルティもSDSシャンクを採用しています。
SDSには「
SDSプラスシャンク」(軸径10ミリ)と「
SDSマックスシャンク」(軸径18ミリ)の二種類があります。
プラスシャンクは主に振動ドリル、ハンマドリル用。
マックスシャンクは大型ハンマドリル、電動ハンマー用です。
他にもいろいろ種類はありますが、日本国内はこの三種類が主に採用されています。
電動工具のチャック(先端のシャンクを装着する金具)の規格以外の他の物は装着出来ません。
六角チャックなら六角シャンク、SDSプラスチャックならSDSプラスシャンクしか入りません。
SDS規格が脱着が容易で、SDSのチャックであればどのメーカでも関係なく使用出来るので、最近はSDS規格の工具が主流になってきました。
コンクリート用工具を購入の際はお間違えの無いように。
シャンクの種類:
シャンクには穴開け用の従来のドリル刃形状の物と、はつり用の「
チゼル」、大きな穴を開ける「
コアビット」などがあります。
SDSプラスシャンクのセット。
最長45センチのビットから、チゼルまで入っている。
他にも石材に穴を開ける物や、農耕地で地面に穴を開ける「アースドリル」など様々な種類があります。
使用用途に合わせて選択します。
電源について:
各社製品は電源をバッテリータイプに置き換えていっています。
森の中で使用するにはバッテリータイプの方が機動性が高くなります。
私の場合、母屋の近くで作業するので電源の安定供給が可能なためと、バッテリーが他製品に転用出来ないのと、購入価格が高くなるのでコード付きを使用しています。
バッテリータイプでしたら何ら問題は無いのですが、
コードタイプで延長コードを使用する場合は電圧降下にご注意ください。
ハンマドリルや電動ハンマーはパワーがある分、消費電力の大きい工具です。
径が細くて長い延長コードを使用すると電圧降下が起きて機械の破損につながります。
使用する延長コードの長さと太さは、製品により異なりますが、私が購入した製品の場合は、
1.25m㎡ 15Mまで(一般的にホームセンターなどで販売されている延長コード)
2m㎡ 25Mまで
3.5m㎡ 45Mまで
と、なっています。
また、
コードリールは線を巻いたまま使用すると、
抵抗が大きくなり発熱し発火と言うこともあるので、必ず全量引き出してから使用してください。(束ねないように)
今回持ってきたたハンマードリルはSDSプラスシャンク用の工具で、アタッチメントでチャックをストレート用に交換出来る仕組みを持っています。
シャンクにはスッコプやショベルといったツールもあるのですが、17ミリ六角かSDSマックスシャンクでしか販売されていないので、このハンマードリルには装着出来ません。(>ω<)
地面に穴を開けるアースドリルも規格外。
そこで用意したのが、
「フラットチゼル」(スケーリングチゼル)。
主にコンクリートに張り付いたタイルなどをめくる時などに使用するシャンクですが、これをスコップに見立てて作業をしていきます。
ただ、残念なことに軸の長さが最長26センチほどしかありません。
スコップとかショベルだと40センチほどあるのでやっぱり作業性は劣ります。
今回は初回と言うことで、高さ60センチから1mほどの小さな木からやっていきます。
いや、肩が痛くて、これ以上やる気が起きなかったのが実情。(;´Д`)ノ
僅かな時間で根から丸ごと抜き終えました・・・・・と、言いたいところですが意外にも苦闘。
たかだか60センチほどの苗木みたいな小さな木を抜くのに2分以上かかる。
これだったらスコップで周囲の土ごとえぐり取った方が早いんじゃね?状態。(;´Д`)ノ
都合3本抜きましたが、最後の木は太い木の根の間にあってシャンクが入らず、根の深い部分が裁ち切れなくてバールを使って引っこ抜いたぐらい。
機械を使わない場合はどれぐらい時間がかかるかわかんないけど、同じぐらいの時間をかけたような気がします。
体力はほぼ使わなかったですけどね~。
要領はだいたい掴めたけど、もっと大きな切り株をやってみないと、どこまで楽が出来るのかわかりません。
詳細は動画で。
後で見返したら、
なんて無駄な行動をやっているんだろう。(;´Д`)ノ
という思い。
貴重な時間を、貴重な時間を、貴重な時間を、・・・・・
皆さん、私のような真似をしちゃダメですよ。
また悪い評価いっぱい付いちゃうかも。(´ヘ`;)
良かった点:
チゼルがスカスカと入っていくので、力は殆ど使わなくて済みます。
スコップや鍬をふるうより楽って言えば楽! 細い根は簡単に裁ち切れる。
問題点:
チゼルの先端が丸くて刃物のように鋭くないため、太さが1センチを越えるような根の場合切ることが出来ない。→研げばいいのか?
フラットチゼルを深く差し込むと、チゼルの肩の部分が細い根にひっかかって容易に抜けなくなる。
シャンクの長さが26センチほどしかないので、それ以上深い部分に届かない。
コツ:
木の周囲の少し離れた所から土を耕して軟らかくしながら、徐々に核心部へと掘っていく。
掘ると言うよりほぐす。
一方向だけからではなく、木の周囲360度全部掘っていく。
樹種にもよるが、根が深い場合はスコップで土を除去しながら、最後はバールなどを利用する。
今回は体の調子が思わしくなくて、バールを持ち上げるだけでも激痛に襲われていて、大きめの木に手を付けませんでした。
調子が良くなったら、バールやスコップなども併用してもう少し大きなヤツに挑戦してみようと思います。
・・・2時間ぐらいで掘り出せるかな?(;・∀・)
使い終わった後は、土がこびりついているので泥噛みなどで破損の原因にならぬよう、本体を雑巾で軽く水拭き。
シャンクは水で洗って土を全て洗い流します。
次回までにグリスが必要だな。
この約1m四方のスペースを植樹予定地として開墾していきます。
次回は地面を耕していき、石ころや雑草やらを取り除き、50センチぐらいの深さぐらい掘る(小さな苗木を植える場合にこれぐらい必要)ことに挑戦してみようと思っています。
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参考:
ハンマードリル(打撃のみでも使える製品、3モードタイプ、SDSプラス)
スケーリングチゼル(SDSプラス)