山の古別荘のDIY記

植え穴を掘る

★目次ページに戻る


 おお・・・・(・ω・;)

 どうやらやんだようだ。


 昨夜から降り続いていた雨がようやくやみました。

 昨晩はひどい霧で、この山小屋へ来る道も濃霧に包まれていて、速度を落として道を確認しながらでないと走ることが出来なかったぐらいでした。





 今日は一日何も出来ないんじゃないかと暇をもてあましていたところです。
 ようやく今やりたいことを出来る時が来ました。


 ベランダから見る冬の森。
 木の葉が落ちて森の内部まで見透かせるようになります。




 雑木が多い。
 太い木は殆ど無く、細い木が無造作に乱立して、迷宮のようになっている。
 人の手が加わっていない自然のままの森。
 これを「荒れた森」と言うのだろうか、それともこれが本来の自然の姿なのだろうか。
 人が好むような姿に変えていいのだろうか?
 いつまでも付きまとう素朴な疑問。


 それにしても・・・・

 伐採して人が好むようなスタイルへと変えるには木が多すぎる。
 どれぐらいの時間が必要だろうか。
 どれぐらいの労力をかけなくてはいけないだろうか。

 伐採しすぎると崩壊しやすい傾斜面であるだけに、単純に切ればいいと言う物でなく、捨てる木、残す木を選択していかなくちゃいけない。





 たった数㎡。
 部屋にして6畳敷きぐらいの広さの土地を整備するだけで、何日も費やしてしまう。
 一ヶ月に一度ぐらいの作業ではぜんぜん追いつかない。
 先行きを考えたら気が遠くなりそう。

 そんなことを考えながら早速作業服に着替えて道具類を表に出してきます。


 今日はそんなに冷え込みがきつくありません。
 雨上がり直後で全てが濡れきってしまっているので落ち葉清掃などが出来ない。




 反対に地面が水分を含んでいて柔らかくなって、穴を掘るのには最適。

 今回の道具類はこれ。




 スコップと鍬と、掘った土を一旦入れるためのカゴ。
 そして・・・

 ハンマードリル!!




 昨年から実験的に続けている『電動工具で荒れ地を開墾する』の一環です。

 穴を掘る場所は前回切り倒した木のすぐ横の僅かな平地。




 ぜんぜん平地は見当たらない!(゚Д゚;)

 この急傾斜の足場の悪い斜面の途中に、50センチ四方ぐらいの僅かな僅かな平坦な場所があります。
 そこに穴を掘りますが、堀り方が悪いと上から崩れて来ちゃう。
 やってみないとわからないので今回は試掘のつもり。
 新しい木を植えるための事前段階。

 ハンマードリルは固い土をほぐすという役目をします。
 柔らかくなった土をスコップや鍬で取り除いていきます。
 掘った土から石ころや木の根を取り除き、穴に腐葉土や肥料を撒き埋め戻すという作業です。



 電源ケーブルを這わせて道具を運んでいよいよ穴掘り開始です。
 カカカカッ!という電動工具の打撃音が周囲にこだまします。

 一連の作業はこちらの動画でご覧ください。↓



 ここの土地は砂岩質。
 表層の土を取り去るとすぐに岩の層が出てきます。
 固く締まった岩は硬い物ではなく強い力を加えると簡単に割れる性質を持っていますが、スコップで掘って行くには硬すぎて重労働になります。
 ハンマードリルを使うと簡単に砕けていくので掘りやすい。
 難点は木の根!
 こればっかりは露出させて切断していくしかありません。

 50センチ四方の範囲、20センチほどの深さまでドリルでほぐしてからスコップを立てていきます。
 ほぐした土を取り除いたら、またドリルで更に深くほぐしていきます。

 時々大きめの石ころが出てきて、それは手で掴んで脇へ転がしておきます。





 20センチほどの深さから木の根が出てきて切断に手間取ります。
 何かいい手はないですかね~。(;´Д`)ノ


 1時間半ほどもくもくと作業をやって深さ30センチぐらいになった時に、ポツポツとまた雨が降り始めました。(;゚◇゚) 
 ちょうど買い物カゴ3杯分の土を掘り出したところ。
 電動工具ですので濡らしてはいけません。
 おまけに穴のそばにはウエアラブルカメラも設置しています。
 あわてて片付けにかかります。

 ドリルとカメラを軒下へ。




 掘りだした土を石ころと細かい土とに選別します。
 掘った穴に取りあえず肥料だけを撒いて埋め戻していきます。
 場所をわかりやすくするためにそばにあった枯れ木を1本立てて目印にして、土が流れていかないように落ち葉などを被せておきます。




 選別した石ころは床下スペースの斜面補強に使うために、床下まで運んでいきます。


 雨が次第に強くなってきました。




 今日はもうダメでしょう。(T_T)

 植樹するにはちょっと深さが足りません。
 もう一度掘り返す必要があるでしょうね。
 次回は楽だと思います。


 泥まみれになった道具類を洗い場で洗い流します。




 道具類を物置に片付けて母屋に戻り、着替えをします。
 今年はこれで終わり。

 部屋の中を整頓して新年を迎える準備をします。
 ちょっと早いけど帰るか。

 荷物を持って車に運び込みます。
 上に上がると・・・・






 晴れ間がさして来やがった!!∑(´□`;)


 これだよこれ。
 冬の天気は移り変わりが激しい。

 どちらにせよもう日が傾いてきているので屋外の作業は出来ません。
 水抜きをして戸締まりしました。

 また来年。


 注:この記事は2018年末の事を記述しています。


★目次ページに戻る

▲このページのトップへ



トップページに戻る