山の古別荘のDIY記
かかり木処理失敗しました
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西日本はほぼ梅雨入りしました。
今日までは圧倒的に晴天が続いていたのだけど、明日からは本格的雨予報。
まだ今夜はおぼろげに満月が雲間から見えている。
気温はそんなに高くはないが室内は湿度が高くてむっとしている。
エアコンをかけて室内の湿度を下げてから就寝しました。
翌朝。
森はすっかり夏の装い。
一面緑の樹海。
緑の海の中で一際目立つのが栗の木。
今年も多くの花を咲かせています。
この花全てがイガになるわけではないが、今年は多くの実を付けそうだ。
きちんと栄養をやって育てているわけはないから、食べられるような実にはならないけど、栗のイガは季節感があってなんだか嬉しい。
午後からは雨になるそうだ。
雨が降り出す前にやれることをやっておきましょう。
作業着に着替え、蚊取り線香に火を付けホルダーを腰にぶら下げる。
まだ真夏ではないが屋外は害虫だらけ。
何も予防せず入っていったらあっと言う間にたかられてしまう。
草刈りの続きをやるか、森へ入って伐採を行うか。
少し迷ったけど、草刈りをするためには前回破損した草刈り機を修理しなきゃいけない。
時間がもったいないし、真夏になればもう森の中に入ることは叶わないだろうから伐採を行うことにしました。
伐採の対象はあの枯松。
枯れているのを確認してからもう10ヶ月近くになる。
そろそろ枝とかが腐って折れて落ちてきそうだ。
放置しておいてもいいんだけど、翌シーズンに枝が落ちて頭に当たったらただでは済まない。
前回から根本に少しずつ切れ目を入れて、自然に倒れるように仕向けていたんだがなかなかに丈夫でまだ立っている。
電動チェンソーを持ち出して雨が降ってきたら厄介だから、ノコギリとハンマーを持って下に降りていく。
ハンマーはくさびを打ち込むため。
手頃な枯れ枝を拾ってくさび形に切って、根本の切れ目に入れて叩く。
もう倒れてもおかしくないと言うほど切れ目を入れてあるのに、重心が斜面上側に寄っているためバランスを保っている。
くさびを3本ほど打ち込んだところでようやく傾き始めた。
そして、見事にかかり木。(;´д`)ノ
奥のナラの木にがっちり引っかかっている。
蹴ったり引っ張ったりして、人力で倒れるような大きさの木ではない。
どうしようか?
一瞬迷ったけど、機械を使って引きずり出せば倒れてくれるだろう。
そう思って母屋へ機械を取りに行く。
重さ14kg。
メチャ重い電動の機械を担いできた。
電動ウィンチ!!
実はこれ、2015年に入手していました。
当時、母屋前に撒くの砂利などを運んでいる時に、あまりの重労働に音を上げて、機械が使えないかと思いネットで購入した。
中華製、当時の価格19800円。
過去記事で索道使って荷物を下ろす実験をしていた時のもの。
結局失敗して、傾斜面を下ろすための手段が見つからなくて部屋の隅で眠っていた。
これと電源のポタ電を運んできましたよ。(>ω<)
現場に下ろしたらもう汗だく。
引き上げ能力ダブルで300kg、シングルで150kg。
これぐらいの能力があれば簡単に引っ張れるだろうと、この時は安易に考えていた。
で
、機械を引っ掛けられるような手頃な木が近くにない。
少し離れた地点にこれなら大丈夫かと思える木を選択する。
ワイヤーをダブルで取ることが出来ないのでシングルでやっています。
ワイヤーを伸ばして松の木のところまで藪をかき分けていく。
ワイヤーを張り終えたらスイッチオン!
ウィーンという音とともにワイヤーが張られていく。
ワイヤーの切断を恐れて少し離れた位置に立って、いよいよスタート!
巻き上げが始まった途端にウィンチを固定した木が傾いていく!∑(-∀-ノ)ノ
こりゃあかん。(;´д`)ノ
もっと太い木を選ばないと。
1m後方にある太い木を選んで固定ベルトを巻き付け機械を固定。
またもや森の中を往復してワイヤーを張り直します。
そして再びスィッチを入れてスタート!
ワイヤーはキンッ!と張っているけどピタリと動かなくなった。
松の木が切り株に引っかかっているのかと思い外しに行く。
そして再スタート!
・・・・
ウィンチの安全装置が働いて動かない。 (ノД`)シクシク
圧倒的パワー不足!
撤収~!
ワイヤーを撒き直して片付けます。
重い機械を母屋へ運び上げます。
何やってんだか。(×_×;)
代わりに物置から持ち出してきたのが
ハンドウィンチ
。
トラックの荷台の荷物なんかを締める手動ウィンチ。
荷重750kgまで耐えられる代物。
これはワイヤー長が2mなんだけど、フックとかの長さもあって実質1.5mぐらいしか引っ張れない。
少しずつ引っ張っていくしか出来なくて、限界が来るたびにワイヤーを張り直さなくてはいけない面倒くさい物。
最終的に引きずり出せるだろうと思ってセッティングします。
ちなみに木にくくりつけてある荷掛けベルトは1TONぐらいまで耐えられる。
セッティングを終えてレバーを操作して巻き上げます。
ガチャチャ!ガチャチャ!
甲高いラチェット音が森に響き渡る。
松の木は少しずつこちらに近寄ってくる。
約2mほど寄せてきたら巻き上げの限界。
ストッパーを外すとズルズルと50センチぐらい戻る。
ワイヤーを張り直して再び巻き上げる。
じわりじわりと枯松はこちらに近寄ってきます。
3回ぐらいワイヤーを付け直しただろうか。
3mぐらい移動した地点からどうにもならなくなってきた。
2m手前に引き寄せる、ストッパーを外す、2mほど戻ってまた元の位置。(>ω<)
松の木が引っかかっているナラの木を見ると、曲がって横を向いている。
ナラの木がバネの代わりをしてしまってどうにもならない。
一気に数メートル巻き上げることの出来るウィンチでないと無理だと判断。
チルホールなんて持ってない。
これだけのために買うわけにはいかない。
今の装備ではどうにもならないと理解。
完全敗北!
気が付けば蚊取り線香は燃え尽きていて、右腕が猛烈にかゆい。
虫に刺されたと思って見てみると、少し出血していてパンパンに腫れてきている。
左肘もかゆいなと感じて見るとブヨが止まって噛みついている。
左腕を叩いてブヨを潰してしまった。
こちらも猛烈なかゆみが襲ってきた。
時計を見ると正午少し前。
一旦、道具を片付けて撤収します。
動画:
完全に私の想定ミス。
松の木が枯れてから時間が経っているから、松の枝は乾いていて腐って折れやすいだろうと思っていた。
強く引っ張れば折れてくれるだろうと。
ところがどっこい、松の木は予想よりぜんぜん頑丈だった。
今はこのまま放置するしかない。(×_×;)
とりあえず、昼食のため現場を後にしました。
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