山の古別荘のDIY記

経費は?維持費は?

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維持費:

 セカンドハウスは金がかかる。


 そりゃそうです。
 自宅とは別にもう1軒家を所有することになるのですから。
 では、実際にどれぐらいの費用がかかるのか?

 私が見に行った別荘地の直接の維持経費は年間で約20~25万円ぐらいです。(定住する場合は別)

 内訳は、
 別荘地年会費:55,000円(年、数年後値上がりしました。)
 管理する会社によってシステムが異なる。有名な別荘地ではこの10倍以上するところもあります。

 固定資産税:15,000円~30,000円(年)
 立地・土地の広さ、建屋の築年数・規模によって異なります。
 上の数字は、築30年、敷地300坪ぐらい。
 ちなみに私が気に入った物件は年間15,380円。

 浄化槽管理費
 くみ取りの場合はくみ取り費。

 水道光熱費
 滞在する日数、立地条件によって大きく変動。
 毎月1~2回泊まった場合で、年間約15万前後。

 直接かかる経費というのは毎月1~2回泊まった場合で、だいたい月15,000円~20,000円と考えていただければいいと思います。
 「なんだ、車1台分の経費とたいして変わらないじゃないか。」
 と思われるでしょうが、実際にはこれだけでは済みません。
 食料や調度品、備品類、往復の交通費、燃料代などの間接的にかかる経費があります。

 
 中古で家具付きの物件なら、家具が手に入りますが、電化製品が全滅ということもあり(経験済み)、建物を買えば済むと言う問題ではありません。

 でも、自然のリゾート地へ行って、クーラー付けてテレビ見るってのもなんだかねえ。
 不便な生活を工夫して過ごすのもこういう物件の面白さです。







メンテナンス:

 大自然の環境に晒される別荘はメンテナンスが重要です。
 住宅地とは違って、環境が厳しいので、メンテナンスを怠ると自然に戻るペースが速くなり、建物の寿命が短くなります。
 木造建築は特に影響を受けやすいので、しっかりしたメンテが必要です。

 ペンキ:
 バルコニーやデッキ、外壁などは、雨水がかかると腐食しやすくなります。
 そのため、耐候性で防腐剤入りの撥水塗料を塗る必要があります。
 直接雨にかからないところで3~5年、雨がかかるところなら毎年塗る必要があります。

 鉄部サビ取り&再塗装
 基礎部の鉄にサビが発生したら、サビ取りと再塗装が必要です。
 放置しておくとサビの浸食はどんどん進みます。

 草刈り、木の伐採
 自然の野山ではあっという間に雑草が生えてきます。
 田舎の古民家でも放置しておくとジャングル化します。

 建物の周囲の木々は、夏場に直射日光を遮って暑さを和らげてくれますが、落葉や枯れ枝が雨樋を詰まらせてしまいます。
 そのため、ある程度伐採が必要で、高所作業となる場合もあります。

 雨樋は屋根から落下する水滴が、地面で跳ね返って建物の木部にかからないようにする目的があります。
 雨樋が詰まってしまうと、水があふれ出し屋根の軒の木部を腐らせてしまいます。
 そのため、毎年雨樋の清掃が必要です。

 水抜き、水出し
 冬場に水道が凍結するような高原や積雪地帯では、冬場別荘を使わないのならば、水道管破裂防止のために水抜きが必要です。
 春には再び水を出します。
 水抜き不良で冬場に水道管が破裂ってことも。(>ω<)


 あと、数十年に一度屋根の再塗装や葺き替え、外壁再塗装などなど。

 春にペンキ塗り、夏に草刈り、秋に落ち葉。
 積雪するところは冬は雪かき。


 こういうことが好きで、ある程度、日曜大工やDIYに精通している人でないと毎年毎年出来ないでしょう。


 ペンキも特殊ですので、塗る場所が広ければ1万円以上なんてザラ。
 草刈り機に、チェンソー、高バサミ、高圧洗浄機、ハシゴなど無いと、辛い辛い別荘生活となってしまいます。

 さて、初期費用は? 
 昨今は機械類が安く入手できるので、ネットで買えば5~6万円ぐらいで済みそうかな?


 建物のメンテナンスを全て自分で行われる方は、メンテに関わる経費が安く付きます。
 メンテナンスを業者などに任せるとどんどんと膨らんでいきます。
 フルメンテで業者に任せると、直接的な維持費プラス年間100万ぐらいかかる場合があります。
 業者任せのフルメンテなんてお金持ちでないと維持できません。

 DIYが苦手、出来ないという方は、古民家や別荘などの戸建てはあきらめて、マンションタイプなどの方をお勧めします。





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