現地へ
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別荘という言葉から想像するのは、優雅できらびやかで贅沢。(*゚ー゚*)
近くには湖や海があって、山間の木々の間に赤や青のログハウスの屋根がポツンポツンとある。
バルコニーにデッキチェアを出してコーヒーを飲みながらくつろぐ風景。
静かで小鳥がさえずり、近くにはテニスコートやゴルフ場があり、少し周辺を散策すると、チーズケーキが美味しいだろう喫茶店があり、のんびりとした風情を醸し出している。
メインのストリートにはテニスウェアに身を包んだ深窓のご令嬢方が散策し、資産家のご子息がカフェで暇をもてあましている・・・・
そんな物は妄想です!
昔はあったかもしれませんが。
こういうのは軽井沢を代表とするごく一部の有名な別荘地の、お土産物屋がひしめくメインロードで見かける光景であって、別荘地内の現実は全くそんな物は見かけないと言っていいでしょう。
バブル最盛期の観光地にはどこもかしこもリゾートリゾートと、ゴルフ場を乱立させ、リゾートマンションを乱立させ、別荘地を開拓してきました。
そんなバブルも崩壊して約20年。
ゴルフ場は倒産し、別荘地は忘れ去られ、海辺のリゾートマンションは老朽化しました。
関西でも和歌山県南紀に多くのリゾートマンションが建ちましたが、分譲価格は完全に崩壊して、1室10万円(1DK)なんていう中古物件もあります。
この南紀のマンションは、建築が昭和50年代と古く、しかも南海大地震と大津波の恐怖の前に、第一候補から自然と外れていきました。
買値は10万円で所有出来るのですが、年会費、修繕積立金を入れると毎月の経費が約5万円必要。
この物件、未だに買い手が付かない。 当たり前だ。
つまり、保証金10万円、賃料月々5万円の賃貸マンションと同じやんか!( ̄▽ ̄;)
ある時、ふと思いつきました。
不動産仲介業者のページばかり見ているから、思ったような物件に巡り会わないのではないかと。
地図で「別荘地」を調べだし、そこを直接管理するホームページを探し出し、そこから物件を辿れば良いのではないかと。
これがドンピシャ!大正解でした。(゚∀゚)
直接別荘地を探し出すと、売却物件が出てくる出てくる。
リゾート地の物件は、別荘地管理会社は仲介しますが、本来の業務とは異なりますので、大々的に仲介業者に情報を流すことをあまり行わないようです。
仲介手数料が”分かれ”(業界用語で、手数料の取り分を分けること)になって、あまり利ざやが得られないのも嫌がりますし、民間仲介業者としては手数料の関係で、自社にメリットが少ない物はあまり紹介しませんから。
幾つも幾つも検索でページを探し出し、リンクを辿り、行き着いたところにその物件はありました。
近畿地方の一番はずれ、こんな所にこんな広大な別荘地があったんだと驚かされました。
土地は一区画が平均して1000㎡ぐらい(なんと300坪!)。
建物付きで150万~数千万円(築年や建物の程度によって様々)で、古い建物で300万円平均。
土地だけなら50万円から平均100万前後。
電気、上水、プロパンガス完備、下水は浄化槽。
敷地は山なので傾斜地だが、畑を耕そうが、きれいな庭を造ろうが自由。
我が家の女性陣も十分に納得してくれそうな内容なので気に入りました。
そして初夏のある日、現地へ幾つかの物件を見学しに行きました。
そこに有った物は・・・・・。