山の家を購入して来年夏で10年。
リゾート地の別荘やセカンドハウスと言うものなどは
贅沢の極み。
10年ぐらい前ではまだこういう考えが多くを占めていました。
また、世間一般の方の考えも、別荘などを所有していると、「お金持ち」「裕福なご家庭」と受け止める人が多く、嫉妬、妬みの的になることがままありました。
こういう考えをする方が多いものですから、別荘などに費やしたお金を語る人が少なく、実際に購入時にどれぐらいお金がかかるのか、維持費は幾らかかるのか、不透明な事が多かったのです。
この10年間に不動産と言うものに対してのイメージが激変してしまい、山間の土地や田舎の農地などは不要な物。
過疎化が進み、人がいなくなり、インフラを維持することさえままならなくなって、所有しているだけで税金を無限に取られてしまう
『負動産』という代物になってしまいました。
バブル期などには1棟数千万円から臆越えで建築されたような建物でも、30年も経過すれば価値が無く。
数百万円、果ては数十万円から、「
50万円あげるから買ってくれ!」などという物件まで出てくる始末。
山の中でひっそりと過ごして暮らしたいという人にとっては喜ばしい状況ですけど、そんな人はごく少数。
遺産相続などで引き継いだ人の多くが処分に困ってしまい、
迷惑被る財産!と考えるようになりました。
もはや田舎の不動産など贅沢品ではない。
誰もが容易く手の届く範囲の金額になってしまっている。
下手すりゃ車1台より安い。
が当たり前の世界になってきました。

今回の記事は、別荘やセカンドハウスにかかる
お金に関する詳細な内容を書きます。
これからこのような物件を求める方々、興味を持つ方々の参考になるよう記録していきます。
尚、内容につきましては、私が所有する物件にのみ関することで、他の地域や建物ではそれぞれの状況により変わるということを予めご承知おきください。
私が購入したこの別荘。
購入編でも少し書きましたが、
この別荘の最初の売り出し価格は320万円。
これを即金で買うからと言って値切って280万円という価格で購入したのです。
が!
実際に費やしたお金は280万円ではありません。
税金や諸経費など諸々のお金が加算されて消えていったのです。
まず最初に、この家の詳細なプロフィールを記述します。
土地面積: 1,045平米(約314坪)
建物: 64,51平米(約19,5坪)
1985年竣工、鉄骨基礎、木造平屋建。
和室6畳、和室8畳 リビング16畳 キッチン3畳 バス・トイレ・洗面の2LDK。
床下に物置(約2畳)あり。
上水道:別荘地管理上水 下水道:浄化槽
ガス:プロパン 電気:関西電力
兵庫県の西の外れにある巨大な別荘地の中に存在します。
この別荘地は完全会員制で、別荘所有者、もしくは管理会社・所有者の許可を得た者しか入れません。
住人同士の横のつながりというものなど無く、形式上自治会という組織(数年前に出来ました)はありますが、田舎の農村部にありがちなしがらみや行事などはありません。
人と人と、隣人との確執もありませんし、そんなややこしいことを嫌がる方たちも多く永住されています。
町内や村内の自治をお金で買って第三者に委託するという形式をとっています。
別荘地管理会社が敷地内の整備やインフラの維持を行っており、それに対して所有者は年会費を支払うことが義務となります。
住宅を購入する人は、物件の価格と税金以外に、この費用が必要になり購入費・維持費に加算されるのです。

それでは、私のこの山の家を購入する際に幾らかかったか記述していきます。
2011年現在の税率、年会費に基づきます。
購入価格: 280万円(税込み)
登記登録費用: 64,910円
売買契約書印紙: 2,000円
別荘地入会金: 238,600円 (預託金10万円を含む)
年会費、固定資産税日割り: 24,280円 (7月末に購入しましたので、8月から12月末までの日割り分です。)
不動産仲介手数料: 138,600円
別荘地を直営する管理会社から購入したので、仲介手数料など必要ないと思っていたらしっかりと取られました。(;´Д`)
これが、外部の民間の不動産会社なら確実に取られるので仕方ないです。
合計金額: 3,268,390円
売り出し価格320万円を値切って280万円で買いましたが、結局320万円以上お金を使っています。
もっと値切っておけばよかったか?
これから購入を考えておられる方は、こういった費用を別途用意しておかなければいけないことを念頭に入れて物件探しをしてください。
この記事のYoutube動画:
セカンドハウス購入にあたって費やしたお金はこれで済んだわけではありません。
中古ですし、長年放置されていた建物です。
購入したからすぐに寝泊まりして使用出来るというものではなく、使用するための修理や生活用品購入が必要です。
新居1軒分のお金が飛んで行きます。
その内容は次ページにて。