山の古別荘のDIY記

止水栓の固着の直し方(参考例)

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 前入居者が8年ほどお住まいになっていたので、水漏れ有る無しに関わらず蛇口などのパッキンを殆ど取り替えます。

 最後にトイレ周りをチェック。

 トイレタンクへの水の量がちょろちょろで少ない。(・ω・;) 

 止水栓を回して水量を増やします。

 

 

 ここのトイレの止水栓はマイナスドライバーなどで回すタイプ。

 ハンドルが付いているタイプと同じで、左右に回すことで水の出の量を調整します。

 

 

 早速マイナスドライバーで回します・・・・。

 動かない!!(;´Д`)

 

 開ける方向も締める方向にもビクともしない。

 固着してます。

 

 

 長年建物のメンテをやっていると、こんなことは普通にあります。

 止水栓内部のスピンドルという部品と本体が錆びて、くっついてしまっているのです。

 

 こう言う時はこれ!

 水栓ドライバー!!

 

 従来の市販のマイナスドライバーとは異なり、先端に厚みがあって幅も広いです。

 ちょうど止水栓の溝にぴったり納まる先端の厚み。

 

 これはそんなに高価な物ではありません。

 ホームセンターなどで600円ぐらいで販売されています。

 

 

 これを使えばかんたん、かんたん♪

 

 溝にあてがってドライバーを回します・・・・

 

 え? 固いですね・・・

 

 ふんっ!! 

 結構固着しているな、これ。

 

 配管側が回ってしまわないようにウオータープライヤーで挟みながらもう少し力を入れてみます。

 

 ふふんっっ!!

 

 バキッ!!   ( ̄▽ ̄;)

 

 

 やっちまったあああぁ!!∑(´□`;) 

 

 ネジ山を舐めてしまいました。(;´Д`)

 左回しがダメなんで右回しでやってみます。

 

 バキッ! 

 (,,゚ x 。)/ 

 

 両側とも舐めてしまいました。

 ウォータープライヤーで軸を掴んで回してもビクともしません。

 

 どうしよう・・・

 

 便座に座って思案六法。

 

 

 こう言う時の奥の手。

 これがダメだったらプロの水道屋さんを呼ぶしかない。

 

 まず、他の部分が破損しても、水が噴き出さないように水道の元栓を閉めてきます。

 水栓ドライバーを突っ込んだまま、ハンマーでドライバーの端部を叩いていきます。

 

 

 思いっきり叩くのではなくて、衝撃を与える程度の打力でカンカンと叩きます。

 固着は中で錆と錆同士がひっついているだけなので、接合部さえ離れてくれたら外れるのです。

 叩いて衝撃を与えることで、固着部分を外します。

 

 カンカン、カンカン!

 

 左回しがダメなら右回し方向に端部を出して叩きます。

 約20回ほど叩いた時、少しだけ軸が回りました。(°∀°)

 

 更に数回同じ方向に叩き続けたら、軸が完全に傾き始めたので、水栓ドライバーを回すと、

 回った!!\(^▽^)/

 

 やっと固着が外れました。

 あとはいつもの手順でスピンドルを外し、新しい物に交換しました。

 

 

 取り外したスピンドルは、これ以上山を潰すと本当に水道屋さん呼ばなければならない状態になっていました。



 このやり方はあくまで参考例です。
 完全に固まってしまった固着を外すのは非常に難しく、プロでも手を焼くことがしばしばあります。
 配管に衝撃を与えるやり方ですので、他の場所に緩みやガタが来て漏水が始まる可能性もありますし、配管に亀裂が入って大きな修理となる可能性を含んでいます。
 力加減には充分にご注意ください。

 DIYでの修理に慣れておられない方は、専門家に修理を依頼することを切にお勧めいたします。



 *この記事は2019年4月にブログに掲載した内容を編集して転載した記事です。

 
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