山の古別荘のDIY記

浴室ドアノブ外し 切断編

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 今回は、浴室などのドアハンドルノブ交換の際、サビがひどくて固着してしまった物の取り外しの様子です。


 対象になりますのはこの浴室用ドアノブ。







 画像からおわかりになりますように、怪しい雰囲気が漂っています。f(^ー^;


 このサッシに取り付けられてから約30年。
 熟成に熟成を重ねた一品です。


 前回、私がこのドアノブをチェックしたのが約10年前。
 もちろん、全く正常な状態でした。
 入居者が住んでおられたので、この10年間に私はチェックすることが出来ません。
 こうなる前に言ってくれればいいのに・・・(;´Д`)



 ラッチの爪が引っ込んだままになっています。
 かなり腐食しているのが予想されてます。








 内側ノブを回してもビクともしません。
 完全に固着して回りません。






 かなりの強者と見ました。

 オラなんだかワクワクしてきたぞ!(*゚∀゚)=3




 シャフトの横にある固定爪外しの穴から中を見ると赤錆だらけ。
 このタイプは正常な状態ならば、ここから小さな爪が見えるのですが、こいつは何も見えません。













 道具を押し込んでみると、爪が奥へ動くのですが、ノブを引っ張ってもぴくりともしません。
 数点の工具を使って外そうとしたのですが、やはりダメ。
 グヌヌヌ・・・



 仕方がないのでシリンダーを切断して破壊することにしました。

 6年ぶりの切断作業です。(;^_^A








 金属粉の飛び散り防止と、ノブ切断時に落下させたときに浴室床面を破損しないようにするため、養生の古毛布を敷きます。







 使用するのは金属切断用の金鋸。
 電動工具を用いると早いですが、金属粉が飛び散るので私は手作業でやります。


 切断するのはこの位置。






 爪外しの穴の位置には、中に金具が入っていて切りにくいので、少しポイントを外します。



 切断開始。
 大きな切断音が室内に響きます。

 けっこう大きな音がしますので、夜間などは絶対に行わないように。




 1/3ほど刃が入りました。



 暑いよ~、腕痛いよ~。(;´Д`)ノ

 切断の摩擦熱でノブ全体が熱くなってきます。



 切断開始から10分と少々。
 腕が疲れて動作が鈍くなってきた頃に、ようやくグラグラになるまでに切れました。









 切断開始から約13分。

 切断完了!!!(^ー^)v







 内部はこんなパーツで構成されています。
 どんな風にノブが固定されているのかは、これだけではわかりません。












 ここからはいつも通りの作業。
 シリンダーの化粧カップを固定しているネジを外して解体していきます。


 固定ネジもサビ付いていて固着寸前。
 何とか外れてくれました。




 ピンぼけスミマセン。


 注記:
 この固定ネジのネジ山が腐食のために完全に潰れてしまって外す事が出来なくなった場合。

 潰れたネジ山の上からドリルで、ネジ山全体を削り取ってしまうのが一番早いです。
 ネジ山の引っかかりの部分さえ無くなってしまえば、カップはするっと外れます(固着してなければ)。

 使用するドリル刃は鉄鋼用かステンレス用。
 ネジ山の直径以上のサイズを使ってネジ山全体を削り取ってしまいます。
 刃の焼き付けを防ぐため、潤滑油を差しながら行います。




 さて、・・・ネジが外せたら、するっとカップが外れるはずなんですが・・・・(゚Д゚;)・・


 カップまで固着して取れない!!(ノД`)・゚・



 サッシとカップの間に鋭利な工具を差し込んで、強引に外すしかありません。

 サッシに傷が付く恐れがあるので目立たない下側から、工具を叩き込みます。







 何とか浮き上がって外れてくれました。


 さて・・・・中はどうなってるのかな?



 ひやああああぁぁぁっっ!!!((((;゚Д゚))))




 お食事中の方、スミマセン。m(_ _)m



 これだけひどいのは本当に久しぶりです。

 錆がひどくて、何だかサッシと一体化してしまっているような状態。
 ほぼ原型がわからない。



 ラッチの爪が押し込まれてしまっているので、工具で引っかけて引きずり出します。







 こ、これがまた・・・動かない・・・・(;´Д`)ノ



 仕方がないので別の手。

 ラッチを固定しているネジを外して、ラッチ全体を引っ張って動かしてやります。







 あと僅か、コンマ何㎜。






 内側ノブを掴んで斜めにこじるようにして引っ張ったら、全部取れてくれました。


 外れたシリンダーはと言うと・・・・



 いやああああぁぁぁ!!!(ノ><。)ノ))






 お食事中の方、再びスミマセン。m(_ _)m



 こんなボロボロの状態見たことありません。
 取れないはずです。


 サッシ側の内部にも赤錆の金属屑が溜まっています。



 アルミは腐食しても赤錆にはなりませんから、溜まっているのは全てシリンダーから溶け落ちた鉄分です。



 サッシのお掃除とサビ止めを施しますので、作業は一旦ここで停止。
 お掃除済ませてから新しいシリンダーを装着します。




 パッキンゴムは外してカビキラーできれいにします。



 道具を片付けている際に、もう一度錆びたシリンダーを見ますと、ラッチのシャフトも錆でボロボロで、原形をとどめていません。

 こんなになる前に早めの交換をお勧めします。

 ここまでの作業で小一時間かかりました。





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