壁紙のめくれの補修(参考例)
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壁紙が古くなってきてよく起きるめくれや破損の補修方法を記述していきます。
今回は壁紙のめくれを治す。
補修方法の参考例です。
DIYでの補修の参考になさってください。
壁紙のめくれを治す
壁紙が古くなってくると、下地に貼り付けてあるのり成分が劣化すると縁からめくれ上がってきます。
また、結露などによりカビなどが生えてくると浮き上がりやすくなり剥がれてきます。
そんな状態の壁紙を補修します。

上の写真の箇所は結露か何かでのりが劣化してめくれてきた箇所です。
下地に異常が見当たらなければ、このままのりを塗って接着するのですが・・・。
よく見ると下地と壁紙裏面にカビが繁殖し始めていました。
このままのりを塗って塞ぐとますますカビの範囲が広がりますし、ハウスダストなどの原因にもなります。
そこで一旦大きくめくってカビの除去を行います。
壁紙がめくれている上部と下部に切れ込みを入れて開きます。
尚、下の写真に写っていますが、カビによるかすかなシミ跡。
壁紙の上から中性洗剤やハイターなどで洗浄しましたが消えません。
これを消すことはちょっと無理です。
壁紙を張り替えるか、壁紙用ペンキを塗るかの方法しか私は知りません。
壁紙を開いて、掃除用ウエットティッシュなどでカビを拭き取ります。
次亜塩素酸ナトリウム溶液(カビキラーやハイター)を噴霧しカビ菌を殺し、防カビ処理を施します。

ちなみに私はカビキラーで殺菌し、乾燥させた後、ホウ酸塩水溶液を噴霧して防カビ処理を行っています。
防カビ処理まで行ったら、壁紙に水を噴霧ししばらく放置して、水分を染み込ませて柔らかくします。
水で濡らして柔らかくしておかないと、壁紙が反り返ったままですとなかなか壁にくっついてくれません。
注意!
カビの腐食により石膏ボードが脆くなっている場合があります。
濡らしすぎたり、強くボードを押すと脆い部分が崩れて穴が空いたりしますのでご注意ください。
穴が空いてしまった場合の補修方法は別ページに記述いたします。
十分に水が染み込んでしなやかになるまで待ちます。

頃合いを見計らって、壁下地と壁紙面にノリを塗っていきます。
塗る時は筆や刷毛を用います。
まんべんなく塗り終えたら、壁紙をもとに戻して圧着します。
中の空気を抜くためにローラーで押さえていきます。
乾燥すれば貼り付けが終わります。
壁紙は水で濡らして乾燥すると収縮します。
縁や先ほど入れた切れ目が収縮のために目立ってしまいます。
そこでこの隙間をコーキングなどで埋めます。
コーキングは様々な種類が販売されています。
カラーは壁紙の色に近い色を選択してください。
コーキングを盛り付けた後、余分なコーキングを拭き取り、模様に馴染むようにウエットティッシュなどで優しく拭き取ります。
乾燥すれば完成です。
今回の使用道具:
カッター、ローラー、筆、壁紙用ボンド、コーキングなど。
*コーキングについて ホームセンターなどの店頭には
ヤヨイ化学の「ジョイントコークA」がよく売られています。
多くのプロの方が使用されていて、壁紙の縁のコーキングにはよく使われています。
ジョイントコークAは色も豊富でとても扱いやすいのですが、乾きにくくいつまでもべとつくので時間が経つとホコリが付着して汚くなりがちです。
壁紙の隙間が大きく開いた場合の補修については同社から販売されている、「
ペネット」又は
「ジョイントコークM」がいいです。
ただ、この2つの製品はカラーが数色しかないのが難点です。