押し入れにハンガーバーを付ける
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和室の押し入れを洋室のクローゼットのように使用する際に、普通は備わっていない物が
ハンガーバー。
洋服のハンガーを掛ける金属のパイプです。
今回はそのハンガーバーを既存の押し入れへの取り付けを紹介します。
ハンガーバーの取り付けに用意するのは
パイプと
ブラケットです。
パイプの素材は鉄(メッキ加工)、ステンレス、アルミ、真鍮があります。
最も多く使用されているのが鉄(メッキ)とステンレス。
腐食に強く、強度もあるのでステンレスがお勧めです。
パイプ径は様々ありますが、一般的には19ミリ径か22ミリ径、25ミリ径。
多くの洋服を吊すと重量もそれなりになるので、19ミリ径は1mぐらいまでの短いバーの場合に使います。
1m越えるような場合、コート類など重量が嵩むと思われる場合は22ミリ径以上をチョイスしましょう。
押し入れは、1間(約1.8m)ほどの間口があるので、25ミリが良いかと思います。
ホームセンターやネット通販で入手出来ますが、定尺で販売されていてそのまま使用するには少々長いです。
押し入れの長さに合わせてカットする必要があります。
カットしてもらえるお店で購入することをお勧めします。
クローゼットなどにあるハンガーを吊り下げるパイプを固定するには、
ブラケットという金具が用いられています。
通常左右の2点。
パイプが長い場合は強度を保持するため、間に1~数点の通し金具も用いられます。
ブラケットには様々な種類があって、一般的な物からおしゃれな物、ちょっと変わった形状の物など、好みに合わせてチョイス出来ます。
一般的な壁固定型のブラケット。
この類はネジが固定出来る柱や桟が壁裏に無いと取り付けられない。
上の写真のようなブラケットは壁の裏側にネジが固定出来る桟や柱がないと固定出来ません。
そこでよく用いられるのが天井吊り型のブラケット。
これも幾つか種類があります。
押し入れの上部の枕棚の桟の木を利用して取り付けるのが一般的です。
中間通しのブラケットはこんな感じ。
このタイプのブラケットが最も良く販売されているのですが、丸型台座のブラケットを押し入れ桟に取り付けるとどうしても不具合が生じます。
下の写真をご覧いただければわかるように、丸型台座の直径が桟の巾より大きく、ネジを付けることが出来ません。
中間台座もはみ出しています。
よっぽど重たいコート類を大量に引っかけでもしない限り、強度的には問題無いのですが、取り付けネジが中心点から逸れておりバランスが悪いのであまり推奨しません。
またちょっとブサイクですし。f(^ー^;
そこで、押し入れハンガーを付ける際には下記のようなブラケットを選択することをオススメいたします。
これですと台座の巾が桟の幅より狭いので、すっきりとして見た目がきれいです。
ブラケットはたくさんの種類がありますので、お好みに合わせてチョイスしてください。
取り付け
パイプを購入する際に押し入れの幅に合わせてカットしてもらう場合は、指定長さに充分に気をつけてください。
長くても短くても取り付けに苦労することになります。
目安は、ブラケットの厚みを考慮に入れて、押し入れの壁面から1~2センチ離した場所から計測します。
ご自分でカットする場合は金鋸でも切れますが、パイプカッターがあればきれいに切断出来ます。
パイプカッター
押し入れ天井部にブラケットを付ける時は、天井に出ている桟を利用すると確実です。
ブラケットの取り付け位置は必ず正確に計測して目印を付けておきます。
取り付け位置が決まったら、片側のブラケットを仮固定。
パイプを挿入しないといけないので、ブラブラの状態にしておきます。
反対側のブラケットも仮固定したら、パイプを仮挿入します。
中間ブラケットを使用する場合はパイプに装着しておくのを忘れないように。
仮挿入して長さに問題が無いようであれば、本固定でネジをしっかりと締めます。
パイプが微妙に長かったり短かったりした場合は、ブラケットの位置をずらして調整します。
最後に中間ブラケットを固定して完成。
一間半もあるような大きな押し入れなどは、1本のハンガーバーですと負担が大きいので、位置を少しずらして2本のバーにすると良いようです。
また奥行きのある押し入れでしたら、高さの異なるブラケットを2セット購入し、前後に2本と工夫して取り付けるのも有効です。
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↑1センチ単位の値段です。ご注意ください。