プロローグ 猫という生き物を飼いだしてから20年以上経過しました。
「まるお」という名前の初代猫、「さんかく」という名前の2匹のスコティッシュフォールド。
我が家にとって大事な家族です。
まるおは2019年に他界し、現在はさんかくだけになっています。
この2匹の猫にまつわる話を書いていきます。
2023年5月の中旬、ゴールデンウィーク後の話し。
さんかくは11歳と9ヶ月。
すっかりシニア世代に入り、体力の衰えや病気が気になりだす年齢です。
猫の食事やトイレ掃除など日常の事柄は主に私が行っています。
トイレ掃除をする時は必ず尿や糞の状態をチェックして健康状態に変化がないかを確認しています。
ある時、さんかくが軟便になっているのを見つけました。
最初は少しお腹を下したかな?食事が合わなかったのかな?と思い、様子を見ていました。
それが、2日目、3日目も下痢。
3日目には食事をまるまる嘔吐。
さんかくは食い意地の張ったやつなので食欲はあります。
食欲があってメシクレ!と呼ぶのに、数口だけ口をつけたらもう残す。
いつもの1/5も食事を取りません。
そして少しだけ食べ終えたらしぐったりして、横たわっているようになりました。
さすがにこれは何かの病気に違いない。
その晩、かかりつけの医者に直ぐに予約を入れて、4日目の午前中に嫌がるさんかくをキャリーバッグに詰め込んで、病院へと連れて行きました。
病院で担当医師に症状を伝えると『
食欲はあるのにちっとも食べない??』と少し首を傾げます。
とりあえず検査してみましょう。
という事で血液検査の流れになりました。
検査結果は、特に異常が見当たりません。 (上の画像をクリックすると大きい画像が出ます)
赤血球と白血球の数値が赤字になっているのは、下痢と嘔吐のせいではないか?というお考え。
単なる風邪かもしれないので様子を見ましょうということになり、下痢止めと嘔吐止めの薬と水分補給の輸液(点滴)を3日間行うことになり、1回目の輸液を済ませて帰宅しました。
点滴をしたので少し食事が元に戻るかと思ったのですが症状は変わらずで、夕食は少し口をつけただけでその後の食事を嫌がります。
病院2日目。
担当医師が急患のため、代わりに院長先生に診てもらいました。(この病院、先生は3名常駐しています。)
院長先生曰く。
「
これは熱中症かもしれない。 ここ数日のお部屋の室温はどんな状態でしたか?」
皆さんご記憶にあるでしょうか?
今年のゴールデンウィーク後に気温がいきなり30度を越えた日のことを。
ちょうどその日からさんかくの具合が悪くなったのです。
我が家は家にいるのは相方だけで、しかも寒がりなので多少室温が上がっても平気で過ごしています。
猫の平均体温は38度台。
体温を測ってみると39度5分。
たぶん、熱中症でしょうという見立て。
*熱中症の症状(犬も猫も同じ)
・気分が悪そうでぐったりとしている
・体を触るといつもより熱い
・下痢、嘔吐
・食欲の低下
・必要以上にハアハアと口で息をしている(猫はあまり口でハアハアと息をしない)
体温が下がって安定するまで毎日輸液で通ってください。
室温はエアコンで25度以下に下げてください。
水分をしっかり取って、食べるものは何でもあげてください。
と言われ、この日は解熱剤と下痢止め、栄養剤の点滴を施して帰ってきました。
帰宅すると解熱剤が効いたのか食事量は戻ります。
しかし、翌朝になるとまた食事を取らなくなる。
この日、39度2分。
その次の回、39度3分。
病院の定休日を挟んでまた次の回、39度5分。
なかなか熱が下がってくれなかったのが、通院を続けてようやく38度8分まで下がってくれました。
院長先生『
よかったですね、ようやく熱が下がってきてくれました。 もう大丈夫じゃないでしょうか。』
明日は病院も定休日、翌々日は月末で私の仕事が忙しくて通院が出来ないと言う日だったので、こう言われてホッとしました。
やっと開放される!(゚∀゚)
ちなみにこの間に消えていったお金。
検査代+連日の点滴=約7万円。(>ω<)
保険は加入していないので全て実費です。
お財布が急激に縮小してしまいました。(T_T)
梅雨前で日中の気温もそんなに高くないし、普通に過ごさせて大丈夫だろう。
食欲減退で弱ったさんかくの体も徐々に戻ってくるだろう。
そう安心した晩でした。
が・・・・
ホッとしたのも束の間、翌日さんかくの容体が急変したのでした。
次話に続く