山の古別荘のDIY記

謎の排水会所

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 建築物というのは構造により差はありますが、メンテナンスさえきちんとしておけば何年も保つ物なのだとわかってきました。

 一般的に現代建築物の木造家屋は30年、コンクリートは50年と言われていますが、それは会計上の減価償却基準を元にしているだけであって、実際にはもっと耐用年数があります。

 平安時代に作られた五重塔、ローマ時代の石造りの建造物、煉瓦のトンネル。
 ニューヨークのマンハッタンのビルなど1920年代のコンクリート製建物が未だに現役です。
 最初に施工さえた時の素材や工法が良い物で、絶え間ない保守の継続さえあれば、寿命はどんどん延びます。
 天災は不可抗力

 山の家は厳しい自然環境の中にありますから、そういうわけにはいきませんが、長持ちさせるためにはより一層細やかな保守作業を繰り返すだけです。



 おかげでちっとも飽きない。(*゚∀゚)=3




 金は無いが・・・・orz



 生きて通える間は楽しませてもらおう。
 日曜大工が趣味のお父さんの拡大版ですな。




 最近、雇用の悪化と実態の伴わない物価上昇(すたぐふれーしょんと言うらすぃ)で、若者達が都会で暮らしていけず、田舎の古民家などを借りて自給自足し始める人たちが、ポツポツ出てきているらしい。

 古民家だから老朽しているのが多くて、建屋の破損などは自分で直さなくちゃいけない。
 一昔前なら家のリフォームなどは、大工さんや工務店にでも勤めて修行しないとわからなかったです。
 ネットの普及がそう言う知識を公に広めてくれました。

 建物修理の知識やコツが、少しでもこのページで解説できればいいなと思っている。
 若い子達に役に立てられればいいなと思う今日この頃。


 感謝しろよ! ∑(´□`;)




 ・・・ってかこの程度の内容じゃ威張れないだろ。(;´Д`)ノ


 鉄腕ダッシュでやっている内容がすごくためになる今日この頃。
 ダッシュ村の全話をDVD化してほしいぐらいだ。









 この山の家を購入した時から把握していましたが、建物の基礎部分である鉄骨のペンキが経年劣化ではがれとサビが目立ってきています。








 雨の当たる場所など厳しい環境の場所は特にサビがひどく、今すぐにどうにかなるという物ではないにしろ、そろそろメンテナンスをしてやらないと、耐久性に問題が生じてきます。








 傾斜地のため、一番長い鉄骨で約5mの高さがあって、ペンキを塗り直すのも簡単にできない状態でした。
 室内のメンテナンスがほぼ一段落してきたので、ホムセンで単管類を購入して足場を組んで自分でやってみようかと思い立ち、秋半ばぐらいから基礎回りの調査と、資材購入の予算組みや資材搬入方法の検討をしてきました。


 高い場所は見上げるほど高いのですが、家屋の下の一番狭い場所は身をかがめないと入れないほど狭い。(>ω<)







 しかも配管類が縦横に交差しているため、場所によっては殆ど潜り込めないところもあります。


 こんな場所を塗装をするには、けっこうアクロバティックな姿勢が要求されます。

 ヨガでも習おうか。(´・ω・`)



 配管の主な物は、塩ビ管の下水配管。
 ただでさえ老朽化してきている配管に、下手に体重を掛ければ簡単に割ってしまうでしょう。

 気付かぬうちに管にクラックを入れようものなら、そこから汚水が垂れ流し状態になってしまう。


 かぐわしき かほりに 包まれた 別荘ライフは いとおかし



 ともなりかねない。(;´Д`)





 再塗装の順番として、古いペンキの剥離→錆取り→汚れ落とし→塗装、という順番になるのだけど、錆取りをするためには機械工具類でしっかりと落としてやらないといけません。

 月の内、数度しか来ることが出来ない現状では、いつになったら終わるのかわからない無間地獄のようなメンテになってしまいます。



 工程の手順として考えているのは、
 浮いたペンキは伸縮棒に塗装剥がし用のたわしを付けてこすって落とし。
 その後高圧洗浄できれいにする。
 しかしながらこれではサビまで完全には取れません。


 いろいろ道具を探しているうちに見つけたのが、この種類のペンキ。






 サビの上から塗ることで溶剤が化学反応を起こし腐食の進行を食い止めるという物。

 実際の塗装ではハケ塗りの方が分厚く塗れるのですが、手の届かない場所なので、テスト的にスプレー缶を購入してみました。

 何カ所か塗装してみて感触が良ければ広い場所はペンキ缶を購入して手塗りするつもりです。


 しかし、こういう錆止め兼用塗料というのはあまり評判が良くありません。
 一時はきれいに見えてサビが止まったかのように見えますが、内部で浸食が進み、割合早い時期に塗膜が剥がれてくるようです。


 私の考えとしては、業者に任せる本格的なリフォームが出来るまでの間の応急処置として数年保てばいいという考えなのです。
 鉄骨の破損より基礎土台のコンクリートの方が先にダメになると思う。

 来年、手の届く場所から実験してレポートしていきます。
 結果が出てくるには数年かかるでしょう。









 白いヘルメットをかぶり、メジャーとメモ用紙を片手に床下を計測すること数度。
 一連の作業を終えて登ってきて、建物の基礎部分にふと目をやる。








 うわっ!ここの基礎ひでぇ!! (゚Д゚;)!!



 すっかり土に埋まってしまって植物の根まではびこってしまって、鉄骨のボルトも頭しか見えない。



 原因はこの雨樋なんだよな~。







 なぜ雨樋をわざわざこんな風に鉄骨に近づけたのかね、この業者。

 雨樋を揺さぶると中に落ち葉が詰まっていて泥土化したものが落ちてきましたよ。
 ミミズまで出てきたし。

 再塗装するにしても雨樋がじゃまだし、



 って言うか、ここの雨水垂れ流しかよっ! (`△´+)



 これは雨樋配管やり直さないといけないなぁ。
 と思いながらこの配管の直径もメジャーで測ります。

 雨樋パイプや継ぎ手なんか1本は安い物だからいいんだけど、このためだけに接着剤を一缶買わなきゃならないってのがちょっと頭に来る。
 他に使い道無いし。


 ま~たホムセンに行かないと・・・・と考えてふと横に目をやったら、








 これは排水会所だよなあ・・・・


 目の前にはぽつんとコンクリートの会所が一カ所鎮座しています。
 雨樋はつながってないし、家屋の下水は反対側にきちんと配管有るし、どこにつながってるの?


 コンクリートの蓋にある溝に手を入れて思い切って開けてみました。











 え!? ( ̄▽ ̄;)




 どこへ通じているのか、排水側のパイプが1本顔をだしているだけ。




 ここに何かが流れ込むはずの配管は???









 こここここれって、てててて手抜きって、いいいいい言いませんか!?



 この排水菅に何を流すつもりだったんだろう?

 買ってから4年も経過してようやく気がついた自分が情けない。(ノД`)・゚・


 ここに雨樋の水を流せばいいと一瞬考えついたのだけど、この排水菅がどこへ通じているのか、生きているのか死んでいるのかもわからない。
 どこかに排水口があるならば、密林をさ迷って落ち葉や草をかき分けなければ探し出せないし、管を辿ろうにも全て地中なので確かめる術もない。
 色の付いた水でも流してみるか・・・(´ヘ`;)
 浄化槽まで届いていたら助かるのだが。





 と、この記事を書いていてふと思いついた。

 このような排水会所はあと2カ所有ります。







 雨樋配管は切って塞いであるので水は流れていないが、落ち葉とか土で埋まってしまっている可能性があります。
 家庭排水と雨水の配管は異なるので交わっていないはずだが、もし、どこかで一つにつながっていたら・・・・



 次に行った時は排水会所の一斉チェック!!






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