山の古別荘のDIY記

給水蛇口増設

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 北風の吹く冬場から南風の吹く季節へと移り変わり、黄砂の時期が終わろうとしています。
 今年も薄黄色く汚れたバルコニーを洗わないといけない。








 毎回毎回、玄関横の給水栓からホースを伸ばすために、バルコニーと玄関を何度も往復するのは面倒くさい。
 と言うわけで、ベランダ側へと水道管を延長させて給水蛇口を増設してみようと思い立ちました。

 幸い、塩ビ管用接着剤が余っています。




 山の家の給水管には、冬場の水抜きのための末端の配管があります。
 プロパンボンベが置いてあるキッチンの下と、物置側の散水栓の下。

 急傾斜地で脚立が立てられない立地ですから、物置のステップを利用すれば高い場所にも手が届くので、物置側から配管を這わせます。







 給水管は全て銅管が使用されてあるのですが、止水バルブより先のパイプは塩ビ管が使用されています。

 銅管のジョイントはロウ付け溶接が必要になってきます。
 道具の無い私にとって銅管であれば手に負えませんでしたが、塩ビ管にしてくれていて助かりました。





 ホームセンターで塩ビ管、継ぎ手、蛇口類を仕込んできました。
 塩ビ管や継ぎ手は安価なのだけど、蛇口だけは高い。(>ω<)
 不測の事態に備えてジョイントやエルボは1個多めに購入してきました。


 今回用意したのは「VP管」。

 塩ビ管には大まかに言うと4種類の規格があって、
 VP   主に給水管
 VU 
  主に排水管 雨樋など
 HIVP 
 耐衝撃性 給水
 HTVP
 耐熱性 給湯
 に分けられます。



 VP管は仮設用の配管としてよく用いられ、農作業用水の延長の散水なんかにも使われています。
 高圧がかかる配管では使用出来ませんが、一般家庭上水の圧力(上限値0.74MPa)ならばウオーターハンマーなどの衝撃が加わらない限り無問題です。

 耐熱温度は規格では60℃までなんですが、実際には35℃ぐらいが限界。
 40℃を超えると熱でふにゃふにゃになるらしいです。

 一般家庭では主にHIVPか給湯のHTVPを使うのですが、専用の接着剤が必要。

 HIVP管の方がしっかりしているのだろうけど、わざわざまた別の接着剤を購入するのは腹立たしいので、VP管にしたのです。( ^▽^)




 で、改めて現場の既存配管を見ると。






 なんと、HI管!!


 経年劣化で色あせていてグレーのVP管だとばかり思っていました。

 本当はHI管にVP用の接着剤を用いてはダメなんだけど・・・・


 どんなことになるか。



 またもや人柱します。∑(´□`;) ヤメロヨー!!




 年に1-2度しか使用せず、普段は水を抜いて閉栓しておく給水蛇口ですから、不在時の漏水は起こりません。
 むき出しの配管ですし、屋外にありますし、配管の末端で従来の止水弁から先に延長させるので、仮に使用中にすっぽ抜けとかアクシデントが起きても、既存の配管に影響はほぼ無いと思えます。(;^_^A
 将来ベランダに洗濯機でも置くようになったら配管やり直します。(´ヘ`;)




 ところで、雨樋の補修で配管をやり直しましたが、今のところ問題なしです。











 配管の経路はこんな風に行う予定です。







 配管類を持って床下に潜り込みます。

 材料は寸法を測って揃えていますが、実際の施工は現場合わせのやっつけ仕事が一番!(゚∀゚)


 薄暗い床下でパイプをジョイントしていきます。








 以前、雨樋の時に書いたのですが、塩ビ管は一度接着すると決して外れません。
 失敗=その部分をカットして捨てる、しか手がありません。
 直線のジョイントは失敗など有りませんが、エルボなど直角に折れ曲がる場所は、角度を間違えたら修正が効きません。

 実際に現場で長さを合わせてみて、パイプを切断していきます。







 床下直下を通る時に管が下にたわんで、長さがきっちりと出なくなってしまうので、針金で仮止めしていきます。








 配管を物置の上を通してエルボで外部へと導きます。

 ベランダ端の柱に固定金具を付けてパイプを降ろしていきます。

 この固定金具の取り付けが手こずりました。
 ベランダ手すりから身を乗り出して行うのですが、木が固い上にドライバーに力が入らず時間がかかっちゃいました。











 ベランダと表と何度も往復するのは嫌なので、ベランダ側の蛇口を先に付けます。








 あ、シールテープ買うの忘れた! (;´Д`)ノ


 漏水止めのシールテープが無いことに今更気付きました。
 今日は通水できませんから、とりあえずゆるめに仮設置。

 接着剤の完全硬化は24時間が推奨ということなので、通水は次回にします。




 続きまして、水抜きパイプへの接続をしていきます。


 ここで、水道水の出口に取り付ける予定でしたが、塩ビ管が余分に長い方の給湯器側からの配管に接続することにしました。
 接続を失敗した時に、余分な長さがあった方が修正しやすいと思ったからです。
 ↑これが後に正解となった。

 ベランダへ通水する時は給湯器をOFFにしてから行いますので問題はありません。
 まずは、既存の配管にチーズ(継手の名称)を接着します。







 水抜き用の配管を塞いでしまうことになるので、ここに新たにバルブを付けて水抜き口とするのです。

 VP管とHI管で材質が違うので、すっぽ抜けしたり、漏水するとしたらこの場所になると思われます。



 続いて、仮止めしてある配管から下に降ろす管を作っていきます。
 既存の配管にストレスが加わらないように、何度もパイプを切り直しきちんと作ってみました。


 接着剤を付けずに仮止めしてみます。







 我ながらいい出来映えだ、うん。(*゚∀゚)=3





 あとは最後の接着で配管の工程が全部終わりです。





 ....ん?








 水の出口が上向き!?  (゚Д゚;)!!





 オ、オレは、オレは、オレは・・・・・




 なぜ上向きに付けた!?











 水抜き口なら横向きか下向きだろ!!


   (|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!







 片方接着しちゃったよおおおぉぉぉぉ。




 『塩ビ管は一度接着すると決して外れません。』

   『塩ビ管は一度接着すると決して外れません。』

      『塩ビ管は一度接着すると決して外れません。』






 ・・・やっちまった。ガクッ!!_| ̄|○ …_| ̄|(:;.:..._| ̄!:. ::;......._i:.....:..









 あ、そうだ! もしかしたらだいじょうぶかもしれない。

 試しに蛇口を付けてみるか!

























 この後の作業はすっかりやる気無くしました。(;´Д`)ノ


 ジョイントの継ぎ手は予備も全部使ってしまってもう無いし。




 虫が入ったら嫌なので、ビニールテープで穴を塞ぎ、これ以降の作業は次回にすることにしました。



 帰路にホームセンターへ立ち寄って、ジョイントとシールテープを購入したのは言うまでもありません。






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