山の古別荘のDIY記

暑いけど土木

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 暑熱下での連続の作業は水分が足りなくなるだけでなく体力も猛烈に消耗します。
 おまけに太陽の日差しが容赦なく紫外線を浴びせかけ、気が付いたら肌がこんがり。
 木々に囲まれた山の中だからって油断してしまうのですが、気が付くと疲れでぐったりとなります。


 買ってきたアクエリアスの500mlペットボトルを短時間で飲んで。
 予め水分を体内に入れておく。
 ぐっしょり濡れたタオルを新しい物に取り替えて準備は万端。

 あと少しだけ頑張ろう!





 前回修理した給水管の通水テスト。




 止水栓を開いて、給水管に水を通してやります。
 もし、どこかに亀裂があったなら、そこから水が噴き出すはず。





 配管をよく観察しますが、破損はしていないようです。

 ベランダに戻り、蛇口をひねって水が出てくるかどうか確認します。




 こちらも特に問題ありません。
 これで給水管の修理は完工。







 床下に潜り込み土木作業を開始します。
 今日は、傾斜面の土留めをの一部を構築。
 
 母屋の下は土留めなど何も作られていなくて、地面が向きだし。
 乾燥が進んで足を踏み入れる度に土砂が崩れていき、基礎のコンクリートの下側が露出してきている状態。





 足を踏み入れる度にどさっと大量の土砂が落ちて崩れてしまうので、集めた丸太を使って斜面崩壊を防ぐ土留めを作っていきます。


 取りあえず実験的に買ってきたのがこの鉄筋杭。




 これは本来、駐車場などのロープ杭として売られている物。
 1本200円ぐらいだったかな。
 長さ30センチほどとちょっと短いけど、これを使って丸太を地面に固定するつもりです。


 1本を手に取って、地面に突き立てハンマーで打ち込みま・・・・す・・・・

 え?

 1回叩いただけで、全部ずっぽりと入ってしまいました。( ̄▽ ̄;)
 手で引っ張ると何の抵抗もなくするっと抜けます。

 地面が乾いてしまってサラサラでスカスカ。
 ちょっと掘り下げて鉄筋をぐいと突っ込むと、30センチより下の深い部分ぐらいでようやく固い地質にぶつかる。


 こんな短いの使えね~!(;´Д`)ノ


 いや、ぜんぜん想定外でした。
 こんなに地面が脆くなっているとは思いもよりませんでした。


 こういう地質の場合は、本当なら土壌改良を行わなければいけません。
 一度柔らかい上の土の層を除去し、採石などを混ぜて埋め戻す。
 埋め戻す時に土留め用のブロックやら板を置いて、階段状になるように傾斜面を作り替えます。
 棚田とか山肌にあるミカン畑などは、石垣を用いてそう言う作りになっています。

 でも、一人でそんな作業出来るわけがありません。
 固い地層まで届く杭を立てて、そこに土が流れ落ちるのを防ぐ防波堤の役目をする物を置いて、段々になるように工夫するしかありません。
 応急的に土嚢を積み上げても良いのですが、土嚢袋に入れる土が手近な所にありません。
 なので丸太を使うわけです。



 物置から以前に購入しておいたプラ杭を運んできます。





 この杭は本来の使用方法は敷地境界の表示用なのですが、腐食したりせずけっこう頑丈なので土留め用の杭にも充分使えます。
 長さが60センチほどあるので、充分に固い地盤に届きます。

 1本ずつハンマーで打ち込んでいきます。




 1本打ち込み終えただけで汗が噴き出す。(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

 水分保有の許容限界を超えたタオルからは常にボタボタと汗が落ちてくる。
 丸太は太い物は直径15センチぐらいあって、物によると両手で抱えないと持ち上がらない。

 ぐふぅっ!

 重い丸太を担ぎ上げて、杭と杭の間に1本ずつ横たえていく。

 これは辛い。
 やっぱり夏場に土木なんてやるもんじゃない。(;´Д`)ノ



 スキンヘッドという頭は通気性が良いのだけど、汗止めというタオルが無いとたいへんです。

 頭のどこからでも汗のしずくが垂れてくる。(;´Д`)ノ


 普通の人は地肌の上に髪の毛という防波堤が有ります。
 で、髪の毛という草むらの隙間に、ある程度の水分を保有してくれます。
 禿頭はそんな物無いので、皮膚からにじみ出した汗はすぐに玉になってダイレクトに流れていきます。

 そして流れる方向は360度全方位!


 頭を右に傾ければ右側にボタボタボタ。
 左側に傾ければ左サイドが滝のよう。

 ブルブルと振り回したら汗のしずくがスプリンクラーのように周辺に飛び散る!


 但し、乾くのもあっと言う間。
 タオル一拭きでドライヤーいらず。(゚∀゚) 



 もし、真夏の炎天下で汗をかいているスキンヘッドがいたら、

 半径3m以内には近づかないほうがいいです! ( ̄▽ ̄;)


 ますます女性に嫌われるよな~(;´Д`)ノ



 杭と杭の間に丸太を横たえていくことで、土砂がそこから下へ流れ落ちるのを防ぐと共に、点検とか歩行の際に丸太の上を歩くことで通行路の役目も果たします。
 丸太と地面の間に隙間が出来た部分は細い木の棒や石を詰めていきます。

 
 プラ杭の在庫は10本。
 二段分の歩行路を作ったところで在庫切れ。





 こうやって写真を新ためて見直すと、この傾斜地は斜度40度近くありますね。(・ω・;)
 よくもまあこんな場所に家を建てたもんだ。


 丸太と丸太の間に石を並べて石垣のようにしていきたいのだけど、こんなに大量の石は無い。
 植林とか木の根の抜根の際に出てくるであろう石や、近所から拾ってくる石などを順次配置する予定。


 まだまだ上の基礎部にも届いていないし、下方向には何段も構築しなくちゃいけません。
 木材も杭も何もかもが圧倒的に足りない。



 雑然と並べただけの丸太。
 もう暑くて暑くて汗だくなので最後は嫌になった。(;´Д`)ノ



 この場所に置いてある丸太の殆どはキクイムシにやられていません。
 シロアリもいません。
 頻繁に殺虫剤や洗剤を撒いているのと、湿気が殆ど無いから
 地面が乾燥しすぎてボロボロスカスカなぐらい乾燥しきっていますので、木材の腐朽菌も繁殖しにくい環境です。

 丸太がそのまま使える良い環境?と言っていいのかな?? 



 雨がかかるもっと下の場所では、腐朽が進んでいてキノコなども生えて自然に還りつつある。
 新たな木材を組み直したり、杭を打ち直したりしなくてはいけません。




 
 何年もかけて少しずつ構築していきます。




 猛暑の中でのこれ以上の作業は、体へのダメージが大きすぎます。
 今日はこの辺で終了~。

 母屋に戻ってきてぐっしょり濡れたシャツとパンツを脱ぎ捨て、フルチンで浴室へGO!
 冷たい水を浴びてすっきりして出てきます。
 昨年はエアコンがなかったからシャワーを浴びても涼しさを感じなかったけど、今年は文明の利器のエアコンがあって大助かり。

 少しだけ水分を補給して帰り支度を開始しました。


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