山の古別荘のDIY記

ネズミの後始末

★目次ページに戻る

 
 台風25号が日本海を通過中の夜に車を走らせて一路山小屋へ。

 勢力が衰えたとは言え、風速30mが吹き荒れる高速道路を走るのはさすがに怖かった。
 横風をもろに受けやすい箱車なので、ある程度ふらつくのは覚悟していたけれど、斜め後方からの強風で前方に吹っ飛ばされ、いきなりガードレールの方にぐんっ!と何度も押されるのはヒヤヒヤだった。(>ω<)

 風でふらつく大型トラックの横を通過するのも怖々。
 トンネルに入る度に安心して一息つく高速走行。
 大雨の時と強風の時ほどトンネルが多くて良かったなと思う新名神高速でした。



 山へと辿り着き、すっかり真っ暗になっている森の中に、山小屋は台風の影響など無かったように暗闇の中に佇んでいます。
 到着してすぐに確認することは、前回みつけた子ネズミによる影響。

 毒エサは食ったろうか?
 どこかで死んでいるんじゃないだろうな。


 屋内に入って荷物を置いたらすぐに仕掛けた毒エサ周辺を確認します。





 食べてないのか!?

 いや、よく見ると箱の外に一粒のかけらが落ちています。
 ネズミは食べ物を見つけると口にほおばり、自分の巣や居場所に戻ってゆっくりと食事をする習性があります。
 食べたとすればどこかにエサの散らばる場所があるはず。
 家具の隙間や椅子の下、冷蔵庫の裏側などに懐中電灯の光を当てて探し回ります。

 ソファのクッションを除けた場所に1粒。

 うへぇ~!こんな場所も居場所にしていたのか。(;´д`)





 そりゃあ人間様が居心地いいんだからネズミも居心地いいだろう。
 それにしては糞尿の形跡が見られないので、ここがメインでは無さそう。
 もう少しあちこち探してみます。

 玄関横のスリッパのラックを確認したら、一番最下段のスリッパの中にたくさんのピンクの毒エサを発見





 モフモフのスリッパの中から複数の毒エサがこぼれ落ちてきました。
 
 どうやらこの中をしばらく住処にしていたのか。
 それにしては内部はきれい。
 きっと短期間だったのだろう。
 スリッパの中に消毒・除菌用のお掃除シートを突っ込んできれいに掃除します。


 だが・・・・


 肝心の死体が見つからない!!


 夜も遅くなってきたし、隅っこなど暗くてよく見えないので、死体探しと掃除は翌日に行うことにします。

 ソファに座ってくつろぎます。
 もし、ネズミがいるならば、静かにしていたらカサカサコソコソと走り回る音が少しぐらいは聞こえるはず。
 ところがぜんぜんその気配はありません。




 深夜になって全て消灯して寝床に潜り込んでからも、生き物がうろつき回るような音は全く聞こえませんでした。





 翌朝少しお寝坊して8時半起床。
 寝床から抜け出して顔を洗います。

 台風の余波が残るのか今日はどんより曇り空。
 次第にいい天気になってくるでしょう。


 
 
 朝食を済まし、作業服に着替えたらネズミが汚した場所のお掃除の開始です。
 まずは一番ややこしいキッチンから。


 キッチンの床などに置いてある木炭やコンロなどをどかすと、隅っこに点々と鼠の糞が散らばっている。(;´Д`)ノ
 
 神経質な女性だったらもうダメだろうね。


 幸いなことに私はそんなに神経質でもなく潔癖でもない。
 これぐらいの小動物の糞ごときは何でもない。
 って言うか、これしきのことぐらいで参るようなら森の中の一軒家なんて住めないし、建物の管理人なんてやってられんよ。
 もっと不潔な環境での作業など何度もこなしてきた。

 今の仕事がダメになったら特殊清掃作業の仕事でもやろう。(゚Д゚;)・・


 床をたんねんに掃除機をかけていきます。
 一通り掃除をした後は除菌シートで床面を拭き取っていきます。





 床の雑巾がけをしたのは今から7年前のこと。
 この家を買った時以来。
 普段は誰も住んでいないし、汚れる原因がほぼ無いから普段は掃除機程度で済ませていました。


 今は100均でお掃除除菌シートが大量に安価に入手出来ます。
 除菌消臭成分の入った大判シートが50枚入りで108円。
 7年ぐらい前にはそんな商品は店頭には置いていなかった。
 
 あの時はマイペットを使って雑巾で懸命に拭いたよなあ。

 便利な世の中になったモンダ。





 キッチンの隅々、コンロの下の隙間や食器棚に置いてある箱なども移動させて調べたけれど、子ネズミ君の影は見あたらない。
 続いて、リビングの床を掃除機で吸い取りながら、折り畳みのハイチェアなどが置いてある方へと向かう。
 ソファの下も囲炉裏テーブルの周囲もくまなく掃除していきます。


 チェア類を一旦ベランダに出して隅っこを掃除します。





 掃除をしていてずっと思っていたのだけど、このネズミ君の糞は黒い粒ではない。
 グレーと言うかベージュと言うか明るい色で、都会に住んでいるネズミのように真っ黒ではない。
 食べ物が根本的に異なるのだろう。
 おかげで気持ち悪さが少しだけマシ。



 黒い点々は糞ではない。 木に染みついた汚れ。


 ネズミのおしっこ跡は隅っこに固まっているので丹念に除菌シートできれいにしていきます。
 この場所の掃除が済んだらまた移動して今度はテレビ台の方へ。
 何カ所かおしっこ跡が付いている。

 テレビ台の後ろは昨年掃除したばっかりだよ。(;´Д`)ノ
 テレビ台自体は重量があるので移動させず、テレビをずらして後ろ側に潜り込んで拭き掃除。

 ここまでネズミの気配ゼロ!

 最後に洗面台周辺へ。


 洗面台の横に置いてある箒やモップをどけたら、洗面台の横に僅かな隙間があるのを発見!




 こんな所に隙間があったんだ!ΣΣ(゚д゚lll)

 幅2センチ、高さ8センチほどの僅かな隙間。
 狭い隙間だけど子ネズミが通り抜けるには充分な隙間です。
 洗面台の下がどんな風になっているかわからないけれど、下水配管周囲から屋外に通じているのが濃厚です。

 どこから入ってくるのかわからなかった昆虫たちもこの隙間を通ってきているのかもしれない。
 掃除をやめて木の端材をカットして隙間を埋めます。





 高さに合わせた木片にビニールテープで段ボールを巻き付けて、ピッタリした大きさにします。
 金槌で軽く叩き込んで少々の力では外れないように固定。


 この後、玄関も細部まで見て回りましたが、ネズミの姿は見ることがありませんでした。

 どこへ行ったんだろう?(T.T ) ( T.T)


 やはり洗面台の後ろの隙間なのだろうか。




 清掃作業を一通り終えて、侵入経路として一番怪しいエアコンの配管穴を埋める作業にかかります。


 その前に、念のためにエアコン回りを確認。

 エアコンの背面にはちょっとした空間があって、ネズミ1匹ぐらい隠れるには充分な広さがあります。
 ここにネズミが潜んでいたら開けた時にびっくりするので、ネズミ忌避剤を噴射しておきます。







 ネズミ忌避剤は効果が一時的なので、永久的に追い出すにはあまり効き目がないのですが、隠れているかもしれない場所からとりあえず追い出すには効果抜群。
 エアコンの隙間や配管穴の隙間に直噴します。
 あたりにはミントの強烈な匂いが漂います。
 少しエアコンを持ち上げて背面を懐中電灯で照らして覗き込みますが、ネズミがいたような形跡はありませんでした。



 ベランダに脚立を出して、配管穴の隙間の充填をやります。




 蓋をしているパテをマイナスドライバーでかき取って中を覗き込むと、やはり壁内は大きな隙間がぽっかりと空いていました。
 壁の中を伝ってネズミがやって来るなんて余裕の隙間。
 さっそく穴の隙間に詰め物をします。

 こう言う時の詰め物と言えば定番の、新聞紙!





 新聞というのはこう言う時は役立つよなっ!!ヘ(゚◇、゚)ノ~


 新聞紙をくちゃくちゃに丸めて、隙間にしっかりと詰めていき、最後にレジ袋を丸めて外側に蓋。
 外したパテの汚れた部分をそぎ取って、もう一度パテを伸ばして埋め直しました。





 さあ、済んだ。(*゚∀゚)=3

 一連の作業は午前中いっぱいかかってしまいました。

 あとは様子を見るだけ。


 午後に備えて道具を幾つか出しておこうと、床の間の和室に入って灯りを付け、床を見ると・・・

 鼠の糞が幾つか落ちているっ!!∑(´□`;)



 え~っっ! どこからネズミが入り込んだんだろう?



 リビングと和室の間を通り抜けられる空間は、この建具の上の方に出来ている5㎜ほどの隙間だけ。




 この隙間をくぐり抜けられるほど小さいとは思えない。
 しかもエアコンを取り付けた時から、この部屋の建具は断熱のため閉めきったまま。

 そして和室には外部へと通じる穴など一切見あたらない。


 どこかに見つけていない出入り口があるのか?ヽ(TдT)ノ


 もうしばらくネズミ騒ぎは続きそうです。トホホ


★目次ページに戻る

▲このページのトップへ



トップページに戻る