山の古別荘のDIY記

結局プロの手で修繕完了

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 プルルルル、プルルルル、ガチャ!


  「別荘の修理が昨日完了しました。 足場は明日にでも外します。」

  「あ!出来ましたか!ありがとうございます。」

  「屋根の隙間は全て塞ぎました。 ベランダも新しいデッキ板を乗せてます。 塗料も保護塗料を二度塗りしてます。」

  「え?ペンキ?? 樹脂板にですか?」

  「えっ!? 樹脂板じゃないですよ。 防腐剤加圧注入のデッキ材です。 お間違えの無いように。」

  「あ、そうなんですか。 私、勘違いしていました。」
    (なんだよSPF材かよ。 勘違いしていたな。 4mが1500円ってどおりで安いと思った。)

  「根太は既存の板の横に同じ幅の材を添えて渡してあります。 デッキ幅の半分って言ってましたが、家屋まで全部入れました。」

  「根太と根太の間に新しいのを入れたんじゃないんですね。」

  「はい、強度を増すために既存の根太に沿わせて、基礎材には金属の補強金具で留めてあります。 」

  「既存の根太と新規の根太は何かで固定されちゃったんですか? 今度バラす機会があった時困るので・・・。」

  「いえいえ沿わせて嵌めてあるだけです。 外すのは簡単です。」

  「あ、良かった。 じゃあ、次の週末にでも行って見てきますね。」

  「問題があれば言ってください。 手直しはいつでも行います。」

  「ありがとうございました。 楽しみです~。」

  「こちらこそ、ありがとうございました。」


 ガチャ、ツーツーツー。




 少しばかり意思の疎通が悪く私が勘違いしていた事柄がありましたが、おおむねこちらの注文通りに山の家の修理が完了したようです。








 ん~・・・ たいして代わり映えしないな。(*。*)



 柱が丸から四角になっただけで、見栄えは殆ど変わりありません。



 修繕前







 修繕後





 金属柱は木材と同一の色が塗られてあるので、あまり違和感を感じません。
 触るとひやりとしていています。
  ↑夏は触れないほど熱くなるんじゃないか?


 細かい部分を見ていくと少しずつ違っているのですけどね。







 手すりはビス止め。
 軒梁はボルト止め。









 デッキ板はコースレッドで止めてくれてあります。
 これは指示していなかったので、鉄釘を使われると困るなと思っていたので助かりました。







 根太は各所とも2本。
 この場所は左が添えられた新しい根太。
 デッキ板とは釘などが打たれて固定されてありません。








 手すり最上段の笠木は新しい角材。
 この幅の太さはイイ!
 ビール缶が置ける。(゚∀゚)



 でも、よく見ると・・・・






 えらく表面が粗いな~。(´ヘ`;)
 次の塗装の時にサンディングしなくちゃなあ。



 デッキ板は電話でやりとりした通りSPF材のようです。







 節が多くて手入れを怠ったら数年でダメになりそうです。
 ここは将来老朽が進んだら張り替えましょう。



 ベランダの老朽部分の心配が8割方消えました。
 デッキの修理は腐食した一番悪い部分を交換していただいただけで、全部が完了したわけではないです。
 まだ強度が保たれている箇所は今回はいじりませんでしたが、内部で腐食が進行している部分は近いうちに自分で手入れをする予定です。

 せっかく保護塗料を塗って貰ったのだから1年ぐらいはこのままで。
 ↓このような亀裂が入った板は腐食しやすくなるので、近いうちにパテ埋めしておいて、腐ったら剥がして交換していきます。














 デッキの下側は焦げ茶の保護塗料を塗られたので真っ暗です。
 以前の白いペンキは前のオーナーさんの時代に塗られた色で、竣工当初本来はこういう色だったみたいです。








 コンパクトカメラのストロボの照射能力が弱くて、きっちりと写ってくれません。
 根太と基礎の接合部の金具ってのがよくわからないです。









 やはりプロのお仕事はいいですね。(°∀°)
 下から見上げると重厚感が出ています。












 う、美しひ! (*゚ロ゚)(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)ォォォオオ



 あのみすぼらしかった山小屋とは雲泥の差だ。↓








 こういう自然の中の別荘は眺めの良いベランダやウッドデッキが命。
 これは木々に囲まれた森の中でも、海辺の家でも同じ。

 窓枠を通して室内から景色を眺めるのとは異なり、室内からデッキに出るだけで自然の醍醐味と爽快感が得られる度合いに雲泥の差があります。
 開放空間の中に身を置いているけど、半分家屋に守られている安心感もあります。
 リラックスしきれる環境です。

 いつ倒壊するかわからないような柱と、どうしても目の隅っこに入ってしまう汚く古ぼけた木材に囲まれていましたから、余計にそう感じてしまうのかもしれません。








 問題が一つだけ生じた。


 鉄骨塗装をしようとして購入した錆鉄ペンキ(白)と、木材保護塗料(マホガニー)が新品で一缶ずつ残ってしまった。


 使える場所が無くなってしまったんだよ~!!(ノД`)・゚・




 現在の木部の色はたぶん”ウォルナット”。
 鉄骨部は”ダークブラウン”。
 この色の違いも問題です。

 デッキ板に塗料を塗る度にわざわざ鉄骨柱を養生するわけにもいかず、かと言って慎重に塗っても失敗してまだらになるのは目に見えている。
 どうしたもんかな~。
 デッキの裏と表で色が異なるという驚愕の事実! 以前もそうだったけどね。( ̄▽ ̄;)









 床下を歩いていたら、エポキシ補修していた基礎材の破片が置いてありました。






 裏返して裏を見てみると、腐食による亀裂が一筋だけ付いているだけで、もう少し上手に手直しすれば使えたんじゃないかな?と思ってみたり。

 ほぞを貫通して固定していた釘の跡の筋があるのがおわかりになるでしょうか?
 腐朽はこの直線ライン周辺が一番ひどい状態です。
 基礎材について、水分の侵入はここからが一番多かったんでしょうね。



 この破片は後学のため保管しておいて、機会があれば数カ所切断してエポキシの浸透具合を見てみようと思います。

 当分あんな補修を行うことはもう無いとは思いますが。


 最低でも1年間以上はベランダメンテから解放されました。









 これでこの家でのDIYはとうぶん何もすることが無くなったろうと思われるでしょうけど、まだまだいっぱいやることが目白押し。

 これから「第二ステージ」へと突入していきます。



 ところで屋根の雨漏りによる影響なんですが。
 室内の水が伝った梁はくっきりと水のシミ跡が白く残ってしまいました。
 歪んだりしていないだけマシです。







 結露とかで濡れると腐食の原因となるので、防腐処置を施さなければ。
 脚立立てても届かないしどうしようかな?
 室内での足場確保にちょっと悩みます。




 防腐剤には例の”ホウ酸塩”の粉末を用います。

 このホウ酸塩粉末。
 日頃の目視による観察だけで記録には残していませんし、詳細なデータもありませんが、腐朽菌やカビ、コケに対して絶大な威力があるのがわかってきました。

 今まで添付してきた場所では、一度塗っただけでコケもカビも二度とお目にかかっていないのです。
 しかも雨が頻繁に当たる場所にも関わらずです。
 もちろん、保護塗料を上から塗っていますが、塗料が劣化してきて水分が浸透し始めても腐朽が再発していないのです。
 塗料が劣化してきたらまた上から塗っちゃいますし・・・




 この家を購入した時に一番最初に補修したデッキ部分で、ホウ酸塩を塗った場所。
 頻繁に雨が吹き込んでくる部分。
 今年の多雨多湿で他の箇所が腐朽菌にやられたのに、ここはコケすら付かず今も現役。

 亀裂もあるし半分腐っていたので、本来ならば真っ先に交換対象となったであろう場所なのに。




 物置のステップ補修の時にホウ酸塩を施した場所。
 根太はクラックが入ってるぐらい腐朽していた。
 雨が常にかかる場所だが現在でも腐朽の進行は見られない。




 再発していないので、どれぐらい耐久性(溶脱までの期間)があるのか、何%水溶液ならどうなのかなどというデータが取れないんです。


 もしかしたら、もしかしたらですよ。
 多雨多湿地帯に別荘を所有されていて、カビの繁殖やカビ臭に悩まされているオーナー様にとって、安価で非常に効果のある素材かもしれません。
 おそらく昆虫類(キクイムシやシロアリ)にも効果があって、人体にはほぼ影響なしという理想的な物ではないかと思います。

 私の観察だけでは心許ないので、どなたか試していただければもっとその効果がわかってくるのですが。
 使い方は素地のままなら水溶液をハケで塗るかスプレーで吹きかけるだけ。
 乾くと粉が吹くので人の手の触れない木の裏側や、雨の当たらない床下基礎、コンクリート、地面などに撒布するだけでOK。
 
 木材塗装面で水性塗料を使っておられる方ならば、ホウ酸塩粉末を塗料に混ぜれば一度の手間で済みます。
 その場合、表面が粉を吹いたように白くなるらしいのが欠点らしいです。(二度塗りすれば消える)


 私の所は壁内や床下にカビがはびこる環境では無いです。
 どなたか実験してくだされ。




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