山の古別荘のDIY記

梅雨に備えて手直し

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 山の家に着いてみて、トイレに入ってびっくり!


 トイレタンクの水が流れっぱなし!∑(´□`;)


 勢いよくではなくて、冬場に凍結防止のために流す様な感じのちょろちょろ水量なんだけど、けっこうな量は出ていたと思う。
 約2週間ほどだけど水道代に跳ね返るかな~?



 水を止めてタンクを空っぽにして蓋を開けてみます。







 便座内部にちょろちょろと水が出ている。
 何回かテストしてみたら止まるときと止まらないときがある。
 原因は写真に写っている黒いゴムの部品の劣化だろう。


 「フロートバルブ」という名称なのですが、これが老朽化してきたことで何かの拍子にバルブが排水口にきちんとはまらなくて、少しだけ隙間が出来ているみたい。

 30年近く経過したゴム製品ですから当然と言えば当然。
 建物管理ではよくある水漏れです。


 これの交換は嫌なんだよ!(;´Д`)ノ


 古くなったゴムに触ると手が真っ黒になります。
 もう想像もできないほど真っ黒になる。
 べっとりと付いて水で流しても取れない。
 石けんでゴシゴシ洗わないと取れない。

 黒くなった指先でタンク内のどこかを触ったらそこも黒くなる。
 不用意に服に触ろうものなら服も真っ黒になる。そして取れない。



 爪の隙間に入ったら数日は真っ黒。
 コンビニで買い物して店員がお姉さんだったら、おつりを貰うとき伸びてきた手がぴたっと止まり、まるで放り投げられるように渡される。∑(´□`;)


 オレはホームレスじゃねえよ!!

 いや、見かけはホームレスに近いが・・・





 手元に予備パーツが無いので型番を控えて、帰ってから購入します。

 このパーツを交換して水が止まらなきゃボールタップが原因。









 タンク型トイレの水漏れはたいていこの2つのパーツの劣化によるものです。

 ボールタップ交換なら配管をいじらなきゃいけないな~、ついでだからウオシュレット付けようかな。ってふと思ったのですが。。。
 月に1~2度しか来ないトイレにウオシュレット付けても、冬場の水抜き面倒だし。
 落雷破損防止で電源は常に抜いてるから温水にならずに、ケツの穴に冷水は心臓に悪いし。(^◇^;)


 帰りには止水栓を閉めることにしました。









 本日はベランダの修理箇所の手直しをします。


 え?この前修理したばっかりだろ??
 手抜きされたのかい!?



 と思われるかもしれません。
 普通なら敢えて指示しないとぜったいやってくれない、表から見えない場所の手直しをします。
 梅雨が来るまでにそこの部分のメンテナンスです。







 ベランダの外縁2枚の板が新しく変わった板。
 これを一度取り外し、板の裏側と基礎材のチェックと、防水塗料を塗ります。


 それにしても黄砂による汚れがひどい。(>ω<)







 今までは水をぶっかけて洗っていたけど、どうやら撒いた水が根太や基礎材との隙間に入り込み、なかなか乾燥せず、基礎部分を腐らせる原因の一つになっていたようで、どうやってきれいにするか今後の課題になっています。
 この黄砂汚れは例のPM2.5が含まれてるのか、粘りけがあり洗剤を使用するか高圧洗浄でないと取れてくれません。
 やっかいな汚れです。(;´Д`)





 ドリルドライバーを用意して、板のコースレッドを抜いていきます。







 コースレッドの頭が板に食い込んでいましたから、抜くと表面が持ち上がってめくれてしまいます。
 これは後で直しますが、新しい板なのでちょっと気分の良い物ではない。



 抜いている最中にコースレッドが折れてしまいました。(゚Д゚;)!!







 ステンレスではなくて鉄製のネジなのでもう既に錆びが始まっています。
 今回、これを全てステンレス製に変えます。



 ベランダ一番端の2枚を取り外しました。







 板をひっくり返してみると・・・







 やっぱり目に見えない部分は塗料が塗られてありません。
 ここまで気を遣うよう指示はしていなかったし、組み立ててから塗装を施すのは普通のことなので、これは業者さんの手抜きではありません。




 で、使用されいる板は、薄緑色の木肌が特徴的なSPF防腐処理材。








 防腐処理材の耐久性は長くて約5年と言われています。
 屋外の過酷な条件下でメンテナンス無しでは、3年ほど保てばいい方だと思ってます。
 特にこういった板の裏側、木口、ビス穴やクラックから水分が侵入して腐朽していきます。

 この外縁の板だけでも樹脂板にチェンジしようかと考えましたが、もったいないので劣化が進むまで使うことにします。






 続きまして根太のチェック。







 旧の根太に新しい根太が添えられて金具で基礎材に止まっています。
 古い根太は腐朽が進んでいました。
 腐朽菌に蝕まれた根太に新しい材木が密着していますので、腐朽菌が伝搬しやすくあまり良くないです。

 防腐剤を塗って腐食が進むのを出来るだけ食い止めます。










 基礎材もSPFでした。

 鉄骨のボルト固定部の凹みに水抜きがありません。
 ここに水が溜まると腐朽の原因になるので、ノミで切り欠いてやって排水できるようにしておきます。





 取り外した板、基礎材、根太に防腐剤のホウ酸塩を塗って乾かします。
 乾かしている間に、基礎材に防腐剤スティック挿入の穴を開けて、防腐剤を埋め込みます。







 防腐剤スティックは水分が伝わると溶け出していき木材に浸透していきます。
 5年後ぐらいにもう一度開けて追加挿入する予定です。





 ここで新たな問題に気付きました。

 防腐剤のホウ酸塩は「」。

 塩分は金属には絶対に良くない!(・ω・;)

 今まで鉄釘なんかにバシャバシャかけていたよ。どうしよう・・・



 と思って帰って来ていろいろ調べてみたら、ホウ酸塩は防錆性能を有する素材らしいです
 塩なのに錆を誘発しない。
 ひと安心。(;゚∀゚)=3

 なぜ防錆に効果があるのかいろいろと調べたけどよくわかんない。
 ちょっと難しいページに行くと化学記号が並んでいて、すぐに頭脳の限界点に達してしまう。

 ・・・・いいんだ。


 こまけえこたあ気にすんな!!







 施工が終わったら次に中央部の板材を外していきます。

 この板がたいへん長いので、メンテのしやすさを考えて真ん中でカットします。








 現場風景はこんな感じです。







 外し終わったら木屑を掃除して、根太をチェックして、防腐剤を塗ります。
 防腐剤を塗りおえたら、最初に外した板と基礎材に木材保護塗料を塗っていきます。



 使用している塗料はアサヒペンのウッドガードのクリア。







 塗ったときは乳白色をしていますが、乾くと透明になって塗ったのかどうかわからなくなります。





 文字に起こすと次々と行うような感じですが、防腐剤とか塗料がある程度乾燥するまで間があります。
 時々椅子に座って、コーヒーをすすりながらゆっくりと仕事してます。(゚∀゚)







 虫はほぼ飛んでいないし、野鳥がいい声を聞かせてくれているし、気温はちょうどいい。
 この時期が一年で最高に気持ち良い季節。

 ただ、夕方から雨の予報なので少しばかり気が焦る。





 残った端の板を取り外していきます。



 と、ここで大問題発生!!



 ネジを外している最中にことごとくコースレッドが折れていく!(゚Д゚;)!!


 この外縁の板だけなぜか2点止めしてるのはなぜだろう?とは思っていたのだけど。







 板を取り外して基礎材をよく見てみると・・・・







 折れたコースレッドとは別にもう一つ折れた物が刺さってるよ。( ̄□ ̄;)!!




 ここは5箇所のビス穴空いてるし!!







 よっぽどこの基礎材固いんだ。(・ω・;)


 原因は後ほどわかった。



 今、取り付けてあるコースレッドは57ミリの長さ。
 私が購入していて次に使うステンレス製はは51ミリ。
 長さが少し短いので既存の穴にはすぐに入るだろうと思っていたけれど、中で折れてしまった場所の穴はもう使えない。
 この51ミリが50本ほどしか無くて、他は65ミリと75ミリしかない。
 新規に穴開けしていくとき苦労しそうだ。(;´Д`)ノ



 しかし・・・職人さんの失敗の箇所がここで明らかになってきます。
 まさかこうやって施主や世間の目にさらされるとは、職人さんたちは思っていなかったろう。


 嫌な客だよな~。


 自分が職人なら、こういう客の仕事は受けたくねえ!!( ̄▽ ̄;)






 取り外しが終わったらすぐに防腐処理にかかります。
 防腐剤が乾く間での間に一番最初の板から順次元に戻していきます。


 山間にドリルドライバーのクラッチ音が、カカカカカ!と響きます。









 今の今までベランダを壊していく画像ばかり掲載していました。

 どうです。 ちゃんと組み立てることも出来るんですよ私は!( ^▽^)






 防腐剤や塗料が乾燥する間は休憩しながら板を取り付けていきます。
 曇りだった空からポツポツと雨が降り出して来ました。

 最後の部分は生乾きですが取り付けます。




 で、この板がなぜ2箇所止めだったのか、なぜビス打ちを失敗していたのか、ここでようやくわかりました。

 使われている板が激しく反っている上に捻れて歪んでいます。

 内側にコースレッドを打って仮止めして、外側を触ってみると大きな隙間が空いています。
 端を止めると反対側が浮き上がっています。


 こんな板使うなよ!!o(≧◇≦*)o



 強引に平らにしてビス留めしようとして、無理に打ち込んだようなのです。
 私も既存のねじ穴使って強引に取り付けようとしましたが、コースレッドのネジ山を数個潰してしまいました。


 足を乗せる場所ではないし、防腐塗料を塗ってあるし、多少の隙間が空いていてもかまわないので、1点止めで終わらせることにしました。








 既存の穴はビスが残っていて使えないので、コースレッドを傾けて斜めに打ち込んで行きます。
 案の定基礎材がメチャ固くてなかなかコースレッドが入って行かなかった。

 この穴だらけの基礎材はとうぶんはだいじょうぶでしょうけど、いつかもう一度開けて補修を施す必要がありますね。



 ネジを打ち込まなかったビス穴と、木がめくれてしまった箇所にパテを注入して埋めていきます。








 同じ色の塗料が無いので今回はここまで。
 次回に上から同色の防腐塗料を塗って仕上げます。












 今日はこの部分が残ってしまいました。
 ここは次回に開けて続きをやります。







 これも板の状態が悪かったらどうしようかな~。

 樹脂板にチェンジしようかしら。





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