山の古別荘のDIY記

2年ぶりの重ね塗り

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 前回ベランダを塗装したのが2年前の大規模修繕の時。
 業者の手によって「ナフタデコール」という油性の木材保護塗料が塗られました。
 この塗料は耐久性が良い製品なのですが、雨のかかる手すりフェンスの上など少しずつ表面の剥げが出てきていました。
 床板も一部サンダルでこすれた傷なども増えてきました。


 前回から使用している関西ペイント社のカンペハピオ」。
 色が薄いと言うか、塗膜をあまり作らないと言うか、従来の物とは少し異なります。





 まだ一度目で二度塗りをしてみないと何とも言えないのですが、同じ色のはずなのにナフタデコールとの濃さの違いが鮮明に表れています。





 本当に水をはじいているのか?と思うぐらい手触りも怪しい。
 まあ、きちんと撥水・防腐が出来ていたら何も問題は無いのですけどね。

 油性と水性なので相性が合いませんので、本来なら一度塗膜をめくって塗り直すのが良いのですが、そんなに手間をかけるほど旧の塗装は劣化していません。
 傷ついた部分、めくれてしまって撥水性が落ちている部分、ひび割れの入った箇所などの補修という目的で重ね塗りを施します。
 






 まずは二年間も洗わず放ったらかしにしていた床板の表面をお掃除します。
 床板は黄砂やホコリ、木々の花粉などで汚れがびっしり。( ̄□ ̄;)!!





 砂埃みたいな層がこびりついていて、箒なんかで掃いても取れません。

 高圧洗浄をするのが一番手っ取り早いのですが、床を水浸しにするのは真夏の乾燥しやすい時期以外はあまりやってはいけないということがわかりましたので、出来るだけ行わないようにしています。
 水をかけてじゃばじゃば洗うと、基礎部の根太や大引きと床板裏側の隙間に水分が入り込んでしまい、床板表面は乾燥していても見えない裏側は水分が抜けきらず、気付けば根太などの交換が難しい木材が腐朽菌に蝕まれてしまっていると言う事態になりやすいからです。
 特に湿気の多い年回りならあっと言う間に木材がダメになっていく。

 高圧洗浄を使うようなときは、全体の再塗装。
 防腐剤と保護塗料が根太や基礎材の隙間にも入っていくよう、丁寧に細かく塗ることが出来る機会に使います。



 床板表面だけの洗浄・塗装なので雑巾がけが一番。
 腰をかがめて雑巾がけなんかしたら小一時間でくたばってしまうので、「雑巾ワイパー」を使用します。





 水くみバケツに水を入れ、マイペットを少し入れて薄い洗剤水を作って用意完了。

 雑巾ワイパーで端から順番にこすっていきます。





 床板があんまりにも汚いので、一度に拭ける範囲が極端に狭い。(;´Д`)
 根太2スパン(このベランダの根太の間隔、1スパンは45センチ)が限界。

 雑巾ワイパーの使い方のコツは、必ず前後方向のみに動かすこと
 左右方向に使用するとあっと言う間に雑巾がワイパーから外れてしまいます。


 ドロドロになった雑巾をワイパーから外しバケツの洗剤水で洗います。





 たった1回目でこの水の色!!∑(´□`;)


 汚れを落とした雑巾を固く絞って次の2スパンを拭きます。
 2回目終わったらもうバケツの水を交換しないといけなくなりました。( ̄▽ ̄;)


 マイペットを少量入れただけの薄い洗剤水では雑巾の汚れがきちんと取れない。
 マジックリンは無いしどうしようかな~?と考えていたらいい物があった。

 食器用洗剤!!

 JOYだよJOY。
 たった1滴で油汚れが落ちてきゅっきゅっの、食器用洗剤の中では高クラスの洗浄力。

 6年前に買ったやつだけど、この家で食器を使って食事することが極めて少ないのでちっとも減らない。
 少しの量で汚れが落ちるから経済的と、水を入れたバケツに少量注ぎ込んでみた。






 泡立ちいいわあ~!(*‘ω‘ *) 


 って言うか泡出過ぎ・・・_| ̄|○


 そんなに洗剤入れてないけどなあ。('◇')ゞ

 おそるおそる手を突っ込んでみると意外にもぬるぬるは無く泡切れも良い。
 このまま続けることにします。


 何度かバケツの水を交換して、床板の清掃終了~♪





 汚れを取ると割ときれいな塗装面。
 ひさしの下だから長持ちしますね。

 汚れた洗剤液は下水には捨てていません。
 毎回母屋の表に持って出て軒の下の地面に撒いてきます。
 わずかな洗剤成分ですが、界面活性剤がシロアリとか害虫とかが来るのを防ぐ役割を少しだけ果たします。
 汚れ成分は、森からやって来た汚れだから森に帰しただけですし。


 塗装には丸太椅子がじゃまなので移動します。






 急に日が差してきましたよ。
 変な天気だなあ。
 でも、ペンキを塗るにはちょうど良いぐらいの天候。







 コテバケを持ってきて手すりから始めます。





 手すりフェンスの最下段の表側は手が届かないので、伸縮棒に装着して手すり越しに塗っていきます。

 しかし、このペンキはよく伸びるけど色が薄い気がするなあ。
 しっかりと塗れているように見えるのですが、以前の塗装がきちんと剥離出来ていないのでまだら模様になっちゃう。






 伸縮棒を装着して床を塗っていきます。
 端から中央まで。
 中央に来たら反対側の端へ移り中央方向に塗っていきます。

 最後はいつも出入りしている場所が残ります。
 ベランダに出しているペンキ缶とかサンダルを屋内にいれて、サッシの前の最後の部分を塗り終えて完了!





 今日はこれ以後ベランダ立ち入り禁止です。


 ちょうど3時間ほどかかった作業でした。






 1年から2年事に繰り返し行う決まった過程の作業。
 建物維持のために欠かすことの出来ない定例行事。
 自然は容赦なく浸食してくるのでやめるわけにはいかない。
 マンネリ化した内容の記事だけど、こういうコツコツとした作業が山の中の一軒家には必要なのです。


 この記事を書き終えてから、猛烈な台風21号が西日本に豪雨をもたらしました。
 ベランダはおそらく水浸しになって、根太や基礎回りにも水分が入り込んだと思います。
 ここのところ悪天候が続いているので、しばらく晴天が続くといいのだけど・・・。
 気温が低いのがせめてもの救い。
 
 
 それよか、エアコン室外機の上に置いてきた極太の丸太。



 強風で落っこちていないことを祈るばかり。∑(´□`;)



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