山の古別荘のDIY記

別荘の湿気対策

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 カビを繁殖させない。(除湿)

 
 カビが繁殖する条件は、酸素、気温、栄養となる材料(木材等)、湿気の4つがカビが成長する条件に適合した時にどんどん増えていきます。
 このうちの酸素、気温、材料は取り去ることが出来ませんので、湿気対策が重要となってきます。


 その前に・・・ 

 盆地状の高原の別荘地なんかの、常に湿度が高い状態の地域では、湿気に悩まされている別荘オーナーさんは多くおられると聞いています。
 湿気対策は検索するといっぱい出てきますね。
 除湿器、エアコン、防腐効果の高い建材を使って対策をされたりしています。

 軽井沢のように、夏の湿度が80%以上という状態が、続くような地域に住宅をお持ちのオーナーさんは、湿気対策は宿命と言ってもいいのでしょう。


 正直言って、「あきらめてください」と言いたいです。∑(´□`;)


 夏場の軽井沢のような湿度の高い地域の建物は、通風に工夫を凝らした設計がなされております。
 大掛かりな換気装置と、除湿機を24時間フル運転させて除湿に努めているご家庭もあります。

 そんな地域では、湿気対策に特化したリフォーム業者さんもおられますので、古い物件をお持ちのオーナーさんは、そう言う業者に相談した方が早いです。(建築屋の回し者ではありません。)
 除湿機稼働の電気代だけで高額なものになります。

 早い話がお金を積まないと、湿気との戦いは終わらない環境の地域なので、それなりの覚悟をしてください、と言うことです。

 


 それを書いてしまうと、この記事が終わってしまうので・・・・(^◇^;)


 一般的な湿気・カビ対策を記述します。

 湿気対策で苦慮しておられるオーナーの方々は、「もう、そんなこと知ってるよぉ。」と思われる事柄を記述します。
 ご存知ない方のための記事ですので悪しからずご了承下さい。




①通気

 カビや菌の繁殖する特徴として、『空気の滞留する場所』に繁殖します。
 押し入れの中、浴室、床下、家具と壁の隙間。
 どの場所も通気の悪い場所です。

 観察しているとよくわかるのですが、『風通しの良い所』というのは湿度がわりと高くてもカビはあまり繁殖しません。

 これはどのオーナーさんもよくご存知で、不在時に換気扇を回し続けたりしておられます。

 で、話を聞いてみると、換気扇を回して「排気」はしているのですが、「吸気」については無頓着だったりするのですね。
 換気扇などで室内の湿気を排除する場合は、必ず外気を取り入れる吸気のことも考えてやらないといけません。
 小さな隙間から流れ込んでくる空気はわずかですと、換気扇周囲の空気をかき回しているだけの状態になります。
 
 吸気→排気で外気を上手に取り入れ、室内の隅々にまで「空気を循環させる」ことを考えてやる必要があります。


湿気・カビ対策


 床下や壁の隙間にも湿気があり、周囲の木材が湿気を吸い込みます。
 室内空気を循環させることで、木材が吸い込んだ水分を解放させてやる、つまり、木材が常に呼吸しやすいようにしてあげることで、腐敗防止・カビ防止につながります。


湿気・カビ対策
 押し入れ収納にスノコを敷く。

 マンションで、タンスなどの家具の裏側にカビが生えたりするのは、通気が悪いからなんですよね。
 床下換気扇を取り付ける場合も、吸気・排気を考慮した取り付けをしないと、全く無意味な物となります。




②建物周囲の水はけ

 建物基礎が防湿コンクリートで出来ているか、それとも床下が通気性が良ければ良いのですが、古い建物やリゾート地の建物は、床下が土の状態と言うのが往々にしてあります。

 湿気はどこからやって来るかというと、殆どが地面から上がってきます。
 地面の水分は、雨などで周囲から染みこんできます。
 水はけの良い土壌や傾斜地なら、晴れれば短時間で排出されますが、粘土状の地質や、地形が真っ平らや凹み状なら、水気はなかなか排出してくれず、地面が水分で飽和状態となったままになります。

 本来ならば、建物建築時に土壌改良や水はけに考慮した基礎作りをするべきなのですが、既に建ってしまっている物件ではどうすることもできません。
 そこで、建物周囲に降る雨水を、出来るだけ基礎部に近づけない、短い時間で他の場所へ流す工夫が必要になります。

 リゾート地の別荘などでよく見かけるのが、基礎のコンクリートがすぐに地面にぶつかって建っている姿です。



 私の所有する物件も一面だけ基礎が地面に直に接している。



 周囲に排水溝も掘られていない物件が多々あります。

 古い木造のお寺などよく観察すると、建物の周囲にはたいてい排水溝が掘られているか、砂利敷きになって水はけが良くなるようにしてあります。




 基礎石周囲の犬走りもコンクリートできちんと防水されている。



 対策としては・・・

 ・軒下の基礎周囲の地面を犬走り(建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートや砂利で固めた所)にする。
 
 ・水はけを考えた排水溝を作る。(場合によっては埋設配管にする。)

 ・家の周囲の落ち葉を放っておかない。
  植木などは建物から一定の距離を置く。

 などです。


湿気・カビ対策
 落ち葉が腐葉土と化して積もった状態。
 このままだとなかなか乾燥してくれませんね。




③結露

 結露については前に記事を作ったのですが、大幅な改訂が必要と感じて作り直しています。
 しばしお待ちを。



④木炭・竹炭

 本題に入る前に、このページをご参照下さい。↓

 タンス・押し入れの除湿に
 http://www.i-sumi.com/hpgen/HPB/entries/16.html


 木炭は除湿・消臭作用があることがよく知られています。
 玄関先に木炭を置かれておられる方も知っています。

 湿気の多い環境下で木炭を除湿目的に使用する場合は、空間に対するそうとうな炭の量が必要です。
 普通の家庭で6畳の部屋で5~8㎏が目安だという文を読んだこともあります。
 湿気の多いリゾート地の家全体では、けっこうな量が必要でしょう。

 
 炭の除湿効果はそのままですと能力が無くなります。
 数ヶ月に一度、天日干しでの乾燥が必要です。



床下調湿に使えるか?

 洪水などで床下浸水した床下に、湿気取りのために木炭を撒けばいいという方もいます。
 (↑これはやり方次第ですが間違いです。 床下浸水で水浸しになった床に木炭を敷き詰めても、水分が完全に飽和状態になり、木炭が保湿したままでカビが生えたりして逆効果です。)

 木炭には吸湿性能がありますが、炭の吸湿性能には限界があります。(湿度60%程度が吸湿と放湿の分岐点)。
 木炭の半永久という文句は、「太陽光(熱)が届く環境にあること」が条件です。
 都市郊外の住宅地とか、人が定住している農村漁村部の土地などでは問題無いのでしょうが、リゾート地の湿気の多い床下という過酷な条件下では、永久に使用というわけにはいきません。
 定期的な交換が必要となって不経済です。

 木炭を床下調湿に用いるためには、周辺地盤の排水、床下の通気、防湿処理を施した建材の使用・建築と、複合的に組み合わせる必要があるようです。

 参考URL
 http://www.asahi-net.or.jp/~hf2t-nkn/wood/chacoal.html


 
 次に下記のページを読んでみて下さい。

 金閣・銀閣は竹炭で護られている
 http://www.i-sumi.com/hpgen/HPB/entries/55.html



 竹炭は木炭より吸湿保湿性能が上です。

 金閣寺で竹炭3トンだそうです。(^◇^;)

 まあ、一般のリゾート建築物件ではそんなには必要ないと思いますが、それでも大量に必要みたいです。
 
 お金がある方は一度竹炭を大量に購入されて実験されてみたらいかがでしょうか。
 「竹炭 販売」で検索すると専門店いっぱい出てきます。
 1kgで1000円ぐらいするんですよね~。 (;´Д`)ノ
 (自分で作るという手もある)

 参考URL
 http://www.take-sumi.org/takesumi/
 ↑ここは種類が豊富かな?(炭屋の回し者ではありません)

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*文中に紹介している各社の製品はカタログより抜き出した物です。
 全てを使用したわけではありませんので性能や特徴を質問されてもお答えできません。





⑤ホウ酸塩

  ゴキブリ駆除のホウ酸団子で有名なホウ酸は、殺菌剤、殺虫剤、医薬品(眼科領域)、難燃剤、として私たちの生活の中で普通に使用されています。
 入れ歯洗浄剤も主成分はホウ酸です。
 ”シロアリ駆除”の薬剤として注目されていて、どちらかと言うと殺虫剤のイメージが強い素材です。


 ホウ酸塩はホウ酸と塩の化合物で、土中など自然界にどこにでも普通に存在する物質で、化学的に合成された物質とは異なり人体に対しての毒性が低いため、人間には比較的安全と言える物質です。


 このホウ酸塩、抗カビに極めて優れた素材だとわかってきました。

 ただ、カビ対策としてはあまり用いられていないので、ネット上で実録の記事が少ないです。


 このページ上の各所に私自身がこの素材を使用している記録があります(現在でも経過観察中)が、それらの記録をまとめて特設ページを設けました。
 よろしければそちらをご覧ください。↓

 ホウ酸塩についてのページ



⑥除湿機

 湿気を機会的に取る除湿機が販売されています。
 近年の家庭用除湿機は非常に高性能になりました。
 洗濯物の部屋干しでも出来る衣類乾燥機能を備えたハイパワーの物も多く販売されています。
 
 密室に置くことにより最大の機能を発します。
 寝室なら寝起きの除湿に、お風呂ならカビ対策になります。


 除湿機にはメリットがありますが同時にデメリットもあります。

 ・電気代が嵩む。
 エアコンのドライ機能を動かすようなもの(コンプレッサー式)なので、電気の消費はある程度覚悟がいります。

 ・動作音が少しやかましい

 ・機械が高価

 ・基本的に温風が出る

 ・必要以上に部屋を乾燥させすぎると喉をやられる。 ペットや草花も要注意。



 細菌の除湿機には空気清浄機フィルターを装着した製品もありますが、基本的に殺菌や滅菌はしません。
 湿度を下げカビの繁殖を防ぐためのもので、カビの胞子などを殺菌する効果はありませんから、湿度が上がればまた新たにカビが繁殖していきますのでご記憶ください。
 エアコンの除湿能力の方が高いので、真夏などはエアコンとの併用をされたほうが良いかと思います。


 高気密になりがちなマンションの浴室や部屋などの狭い空間の使用では抜群の効果がありますので、マンションなど部屋の結露や湿気にお悩みの方は一度お試しあれ。

 *除湿機は仕組みが3タイプあります。
 お部屋の環境や季節によって選択されるのが良いと思います。

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