カビ除去・防止
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カビをどうやって除去するか。(殺菌・滅菌)
カビや腐敗菌に浸食されて、手で押して簡単に折れてしまうほど内部まで腐ってしまった木材とか、変色して崩れてしまうほど菌に冒された石膏ボードなどは、正直言ってもうどうすることも出来ません。
そのままにして、表から木材を貼り付けてごまかしても、再び菌に冒されていきます。
こうなると解体撤去、交換と、完全リフォームが必要となってきます。
多額の費用がかかりますので、そうなってしまう前に菌の侵略を食い止めましょう。
見える場所にカビが生えていたら、濡れ雑巾で拭いただけで放置してはダメです。
それはカビにエサを与えているようなもの。
必ず除菌するようにします。
今回はカビ除去の薬剤や用品を紹介します。
その前に、
「除菌・消臭」をうたった市販の消臭剤が販売されています。
これらの商品は除菌とありますが、カビ菌や病原菌を殺菌するわけではなく空間中の花粉やほこりを水分で絡め取る
『沈降効果』作用により除菌効果を高めます。
ですから、噴霧の前後の掃除をきちんとしなくてはあまり意味が無いものになります。
空間を漂っているカビの胞子などを絡めて落とす役目をしますが、壁内などにはびこってしまっているカビなどを死滅させる効果はありません。
微量のエタノールが含まれているらしく(成分は企業秘密とか)、少しばかり殺菌効果があるのですが、昨今の新型コロナやインフルエンザなどのウイルスのような媒体には感染予防・除菌の効果は期待できません。
ご使用に際してはお間違いの無いように。
薬剤:塩素系、界面活性剤、その類
カビにはカビキラーでしょ。(*゚∀゚)=3
次亜塩素酸ナトリウムを含んだ薬剤のことです。
使用にはガスが出ますので、使用方法をよく読んで守り、換気には十分注意して下さい。
またしばらくは塩素臭が残ります。
私は仕事では、壁や床に繁殖したカビを除去する時には、業務用薬剤を用いています。
一般家庭では、上述のカビキラーやハイターという商品の他に、市販の専用薬剤がたやすく入手出来るようになりました。
メリット:効果絶大
予防のための殺菌剤の作用もある。
漂白効果がある物はカビ跡、黒ずみもある程度消える。
デメリット:有毒ガスが出る。 人体や植物、住環境に悪い。
漂白作用があるので、色物の色素が抜け落ちてしまう。
金属が変色するケースがある。
成分:次亜塩素酸ナトリウム、塩素系
塩素系は強力なのですが、壁紙など薬物に弱い素材に用いると素材がダメになってしまいます。
屋外用と書かれたような強力なカビ取り剤は屋内では使用しない方が良いです。
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成分:界面活性剤系のカビ除去剤
主成分が界面活性剤
(石鹸や洗剤の主成分)なので、塩素ガスなどが発生しません。
黒カビなどは色が取れない場合があります。
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エタノール(アルコール)系
一般に販売されている殺菌剤として、「消毒用エタノール」があります。
消毒用エタノールはスプレーボトルなどに入れて、壁面やカビが発生しやすい場所にまんべんなくスプレーします。
カビが生えている場所は、雑巾などで汚れを拭き取ってから使用します。
アルコールですので火気は厳禁。
換気もしっかりとして、人体へ直接かからないようにしてください。
無水エタノールに、抗菌作用があるアロマオイル(ペパーミント、ユーカリ、レモン、ティートゥリーなど)を10数滴加えてよく混ぜると、芳香防カビスプレーの出来上がります。
抗ウィルス作用もあるのでお勧めです。
だけど価格が高い!(;´Д`)ノ
大幅な
酒税が上乗せされているため高価なのです。
こういう消毒剤とかバイオエタノール燃料とかは別扱いにしてほしい。
メリット:人体や自然に比較的優しい。
室内でも気軽に使用出来る。(換気は必要)
デメリット:物により高価
黒ずみなどの汚れは取れない。
布類はシミの原因
火気厳禁
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自然系
酢や、薬局で売っている酢酸を水で2~6倍に薄めて酢酸溶液を作ります。
スプレーボトルに入れて噴霧、ハケで塗る、雑巾に含ませてしごく。
いずれでもOKです。
匂いは乾くまで仕方ないですが、人体には優しいですし、防虫効果もあります。
但し、カビ跡の黒ずみは取れません。
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その他
乳酸菌などを使ったバイオな物。
注:乳酸系は弱酸性なので塩素系と併用しないこと!
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ホウ酸塩
ゴキブリ駆除のホウ酸団子で有名なホウ酸は、殺菌剤、殺虫剤、医薬品(眼科領域)、難燃剤、として私たちの生活の中で普通に使用されています。
入れ歯洗浄剤も主成分はホウ酸です。
”シロアリ駆除”の薬剤として注目されていて、どちらかと言うと殺虫剤のイメージが強い素材です。
ホウ酸塩はホウ酸と塩の化合物で、土中など自然界にどこにでも普通に存在する物質で、化学的に合成された物質とは異なり人体に対しての毒性が低いため、人間には比較的安全と言える物質です。
このホウ酸塩、抗カビに極めて優れた素材だとわかってきました。
ただ、カビ対策としてはあまり用いられていないので、ネット上で実録の記事が少ないです。
このページ上の各所に私自身がこの素材を使用している記録があります(現在でも経過観察中)が、それらの記録をまとめて特設ページを設けました。
よろしければそちらをご覧ください。↓
ホウ酸塩についてのページ
*文中に紹介している各社の製品はカタログより抜き出した物です。
全てを使用したわけではありませんので性能や特徴を質問されてもお答えできません。