山の古別荘のDIY記

谷の中へ 前編

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 倒れた枯れ木をチェンソーで適当な長さにぶった切り、山の道の斜面に並べて、簡単なステップにします。
 枯れて半分腐った木ですから、ちょっと踏みつけると周囲が砕けて、側面が凹んでしまい、斜面を転がっていくようなことはありません。






 細い枝や、太すぎて使い道のない根に近い部分は、森の中へ投棄。

 片付け終えたらいよいよ森の道の開拓を開始します。

 チェンソー、草刈り機、延長コード、コードリールを運んで、昨年まで進んだ坂道の末端まで運んでいきます。







 母屋のコンセントから垂らした電源の延長コードにコードリールのコンセントをつなぎ、道の末端までコードを伸ばし、そしてまたきつい坂道を機械類を取りに登ります。

 ほんの20mほどなのに、けっこうな急斜面を2往復するだけで体が熱くなってきます。

 さて、準備完了。
 ここからどのように進めていくか思案のしどころです。


 しばらく、前方の茂みに片足を踏み入れたり、生えている木の高さを目測で測ったりします。
 藪が深くて斜面が一気に落ち込んでいるので、先に進むのを躊躇してしまいます。



 ふと、左横の茂みの向こう側を見ると・・・・



 あれ? 草と藪が途切れてる・・・・、


    けもの道??(・ω・;)




 倒木に遮られていますが、藪の向こうにうっすらと一筋の草の生えていないラインが、谷の方へと下っていっています。

 そこに下りるには1mほど急な傾斜と、背の高いシダ類が生えていますが、横方向にトラバースするので斜度はあまり苦になりません。
 倒木を切断して、下草を払えば容易に辿り着けます。

 
 すかさずチェンソー始動!!

 遮っている倒木を切り落とし、周囲の細い若木をカットしていきます。




 一筋の道が下方向へと続いています。


 体が踏み込めるようになったら、草刈り機で下草を刈り取って、歩けるように整地していきます。







 しっかり草を刈り取って、地ならしした後は、このけもの道に下りたってみました。

 そこからしばらく先へと目で追うと、今まで山肌を覆っていたやっかいなシダ類の草が少しずつ無くなっているのがわかります。
 どうやら深い藪や草をかき分けなくとも、下へ下りていけるようです。


 おおっ! これはもしかすると、今日にも谷底へ辿り着けるかもしれない!!


 そう思った私は、短いノコギリを片手に、道を辿っていくことにしました。






 案の定そこからは下草が殆ど生えておらず、落ち葉が積み重なっただけの森の姿がありました。

 細い木だけが進路を遮るので、人一人通れるようにノコギリで切りながら進みます。
 不規則に立ち並んだ木々が邪魔をするので、時にはジグザグに進みながら、傾斜に従ってゆっくりと下りていきます。

 しばらく歩いてから、谷底までけっこう距離があるから目印を作っておかなかったら帰れないぞ、と気づいて、木の枝を切り取っては進行方向に沿って置いて行きます。



 幾つもの細い木を切り、倒木をまたぎ、立ちふさがる枝を払いのけ、ゆっくりですが確実に。

 おおよそ20分ほどかけて森の中を歩いたでしょうか。
 距離にすれば100mもありません。

 山の斜面は次第に平らになってきて、緩やかになっています。

 大きな倒木をなんとかまたいで、数メートル歩いた時・・・・




 あ、あれは・・・・・









 小川キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━ッ!!







 晴天が続いていたせいか流れはさほどではありませんが、小さな小滝が幾つもあります。
 川の向こう側は急な登り斜面となっていて、ここが谷底の流れであることは間違いありません。


 2年越しの計画、念願の谷底にようやく辿り着きました。(*゚∀゚)=3






 何枚か写真を撮ります。
 下流方向を見ると石がいっぱい。
 雨が降ればおそらくこの幅いっぱいに水が流れるのでしょう。


 静かな森で優しい水音が響いていました。


 後編に続く。





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